かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第41回最終選考会(2006年7月14日開催)
ENTRY No.1

ビジネスアイディアのテーマ
『廉価ゴンドラ安定走行装置の製品化』

ビジネスアイデアの提案者
ステラ技研 株式会社
 林 健治(はやし けんじ)

  【川崎市川崎区南渡田町】

かわさき起業家優秀賞

ビジネスアイディアの概要について
高層ビル外壁の清掃・点検・補修用のプラットフォームにはゴンドラが一般的に利用されている。超高層ビルではゴンドラ走行レールが敷設される割合は多いが、中高層ビルでは走行レールは敷設されない。
この場合地震や突風、作業反力でゴンドラは大きく振られ、作業員は危険で非効率な作業環境を強いられることになり、事故もしばしば報告されている。また、労災事故の多さに加え、低賃金、3Kのイメージの悪さから人手を集め難いとの課題もある。
弊社は、壁面走行ロボット技術をベースに開発した壁面吸着走行装置をゴンドラに着脱自在で廉価なゴンドラ安定走行装置として提供し、上記課題の解決に貢献することを進めている。

新規性・優位性について
従来昇降中のゴンドラの振れ止めを行うには、ゴンドラ走行レールをビル自体に敷設する方法しかなかった。この方法は建設段階からの配慮が必要で高コストでありデザインによっては走行レールが敷設出来ないとの課題もあった。
本装置は、走行レールがないビルでも昇降中のゴンドラをビル外壁に固定し地震や突風や作業反力からの振れ止めを行い、可搬性があり既存ゴンドラへの着脱も容易で適用性や汎用性の高い装置である。現時点、この様なゴンドラ安定走行装置は欧米も含め出回っているものは見当たらない。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    日本のゴンドラ台数は約2万台弱、世界のゴンドラ台数は30万台程度と予想。
  • 市場での競争力
    現時点、直接的な競合商品は見当たらない。
    間接的な競合品としては、走行レールやゴンドラ停止時にのみ固定可能な固定装置がある。
    ゴンドラ会社とのパートナーシップや高度な技術力を必要とする割には市場規模はそれ程大きくなく、新規参入の障壁は大きい。
実現性について
  • 実施スケジュール
    顧客との共同開発の合意:7月
    顧客との仕様の確定:7月
    開発品の評価テスト&納入:9月〜10月
  • 実施場所
    開発実施場所:神奈川県産業技術センター内製品開発室
  • 実施体制(従業員等)
    3名
  • ビジネス・パートナー
     
  • リスクとその管理
    製品化資金の調達及び製品化依頼先

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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