かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第54回最終選考会(2008年8月1日開催)
ENTRY No.4

ビジネスアイディアのテーマ
EMI定規の普及に向けて
Electro-Magnetic Interference 電磁妨害波の周波数測定用定規

ビジネスアイデアの提案者
有限会社リンカーン高周波
関 美則(セキヨシノリ)

【神奈川県相模原市】

かわさきビジネス・アイデアシーズ賞
関美則さん

ビジネスアイディアの概要について
リンカーン高周波

1996年以降、欧州のCEマーキング制度は、EMI規制(EMC規制の一部)を施行、その後、全世界的に広がっている。その目的は、市場を安全な製品だけにすること、市場から非適合製品を排除することにあり、それを進めるにあたり、市場に出回っている製品を抜打ちに検査し、違反した製造者と販売者を法律的に処罰する取決めをしている。一方、メーカー側は、EMI設計、EMI試験、EMI対策を何度も繰り返してEMI規制への適合を進めている。その経済的な負担の減少、競争力の維持に日々努力を積み重ねている。
弊社は、「EMIに関する基本理論とそれに沿った測定技術と設計方法の構築」をテーマとしている。このたび、平面的・立体的な金属導体上の電磁波発生源の振る舞いを測定できたこと、その中に規則性を発見したことからEMI定規を開発した。EMI定規は、EMIアンテナの計算を不要にすることだけでなく、EMI定規の利用方法から物または閉空間の共振周波数を予測する技術力を持つことができ、EMI業務の発想力、予測力、コミュニケーション力が向上して、様々な場面で使用の有効性が高まることを確認した。
弊社は、EMI定規を切り口にして認知度の向上とEMI定規の普及、EMI事業の拡大をはかろうとしています。


新規性・優位性について
EMI定規は、営業先で「コロンブスの卵」と賞賛されて、とても嬉しい思いを経験致しました。
①EMI定規は、実寸法測定だけでなく、物または閉空間の共振周波数計算を無くしたことから予測測定が可能
②一瞬で予測できるので時間的なCD効果がある。EMI分野以外では、CAD設計以前の遮断周波数設計、デジタル回路の高調波次数設計、高周波回路設計、関係理論の情報伝達(会合、セミナー、ノウハウの技術継承)分野で利用
③特許出願済み、海外向けのPCT出願予定

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    EMI定規は複数本を使うこと、継続性が高いことからEMI分野~ 一般化を想定して、6.0 ~ 120.0M円/年間平均
  • 市場での競争力
    コンピュータシュミレーションまたはベテランの経験で予測設計している市場、EMI対策市場が作られている。それらの欠点を補うことで同居が可能

実現性について
  • 実施スケジュール
    セールス展開中、メーカーの開発部門とのコンタクトの不足が問題
  • 実施場所
    引合いが増え次第、今後、場所を増やすことを進めたい
  • 実施体制(従業員等)
    引合いが増え次第、今後、増員を考えたい
  • ビジネス・パートナー
    状況次第で品種を増やし(例巻尺タイプ)、通販の整理を予定
  • リスクとその管理
    出願特許の見直し、PCT出願を予定

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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