ビジネスアイディアのテーマ

クロスを張り替えないで簡単再生！ごみを出さないエコ工法『クロスメイク』の壁紙革命

ビジネスアイデアの提案者

有限会社イーエックス

萩原　利男（ハギワラトシオ）

【東京都多摩市】

かわさき起業家優秀賞

ビジネスアイディアの概要について

当社は1990年建物の塗装、クリーニングを目的に創業しました。それにより通常のクロス張替え内装では古い壁紙が廃棄物として大量に発生すること、さらに張りつけする時に使用する糊に含まれるホルムアルデヒド等の有害物質の社会問題もあり、より優れた内装技術の開発に取り掛かった。
日常の業務の積み重ねにより実績を重ね、張り紙を使わず塗料による壁面のリニューアル化により廃棄物となる使用済みクロスの発生をなくし塗料も環境に悪影響を及ぼさない水性エマルジョン塗装を開発した。この塗料は樹脂、酸化チタンと水を原料としているため人体の健康に悪影響もなく、仕上がりも単色では色彩の多様性もありクロスの仕上がりに決して劣らずむしろ評判が良い状況である。
またクロス塗装では使用した機材の洗浄に多量の水を使用し環境にも良くないが当社開発した機材は都度洗浄せず使用が可能なうえ、塗料が他の部分に付着しないように養生テープを使用するが当社開発の塗装機材を使用するとその処理はいらない。
また破損した部分の補修は当社独自の技術により新品同様に再生が可能である。
既存のクロス張替え50％、施工時間で3分の1と価格的にも大幅なコストダウンが図れることが可能となった。
当社は機材の開発、製造、施工方法の教育を行い現場作業は70店のフランチャイズ店が行うビジネスモデルで「壁紙革命」のブランドで普及に努めている状況にある。

新規性・優位性について

塗装系の施工会社と競合しますが、当社の開発した施工方法「壁紙革命」は自社開発、製作のオリジナル工具と材料、工法により、真似することの出来ない技術でありフランチャイズ展開をしている。ただ綺麗にするだけでなく毀損部分を当社独自の高度なオリジナル補修技術により再生すると同時に高いクオリティを実現した。
国を挙げてのエコロジーブームの中、いまだに部屋のクロスは張替えて古いクロスは捨てられているのが現状です。当社開発の「壁紙革命」は、従来のクロス張替えに変わり、着色、再生技術により廃棄されていたクロスを何度も使用できる技術の開発に成功しました。競合技術にはペンキ塗（ローラー、スプレー工法）が有りますが材料コスト、施工の容易さ、スピード仕上がりに格段の差があります。また材料、工具はほとんど自社オリジナルで他社が取り扱いできません。

市場について

主なターゲット・市場の規模

当社は現在70社のフランチャイザーが全国の賃貸住宅の原状回復に貢献しており従来のクロス張替えに変わるものとして注目されています。従来賃借人は返却時に内装の原状回復費用を敷金から天引きされていましたが、新たな判例により「東京ルール」も全国に浸透して敷金を返却しなければならなくなり、安く早く綺麗に出来るクロスメイクとして当社の技術は注目されています。また一般住宅からの要望も多くなり市場は無限にあるものと思われます。

市場での競争力

原価が非常に安く（㎡当たり50円）、施工者の利益率が90％以上という点が事業的に大きな魅力です。競合する業者はクロス施工業者となりますが、施工性がよく、熟練した職人でなくても、少しの訓練を受ければ誰でも施工できる点が有利となります。

実現性について

実施スケジュール

すでにビジネスモデルは完成しており、更なるブラシュアップにより商品価値を高め当社ブランド「壁紙革命」の認知度を高めたい。これにより全国チェーンに展開を前向きに行いさらに業容拡大を図り内装業における産業廃棄物のゼロミッションに貢献してゆきたい。

実施場所

東京都多摩市

実施体制（従業員等）

現正職員３名　パート職員３名　（今後事業拡大を視野に毎年2～3名の採用を考えている）

ビジネス・パートナー

代理店70店

リスクとその管理

当社は塗装剤の製造販売に特化しており直接末端消費者への販売は行っていないためリスクは少ないが商品は優れていることから知財の保護（製造方法）について十分配慮していかなければならない。

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