かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第62回最終選考会(2009年12月12日開催)

Entry.7


ビジネスアイディアのテーマ

『クエストエデュケーションプログラム』

ビジネスアイデアの提案者

株式会社教育と探求社

宮地 勘司(ミヤジカンジ)

【東京都千代田区】

かわさき起業家賞

会場応援賞

宮地勘司さん

ビジネスアイディアの概要について

クエストエデュケーションプログラム

全国の中学・高校・大学向けに、「生きる力」を育む学習プログラムを提供します。プログラムは以下のふたつです。

  • 進路探究プログラム『私の履歴書』コース
    日経新聞の「私の履歴書」を題材に、先人の生きた軌跡をたどり、自らの進路について考える視点やきっかけ、意欲を育んでいくコースです。

  • 企業探究プログラムコーポレートアクセスコース
    日立、森永製菓、大和ハウス、東京FM、スカパー、良品計画など、実在の企業6社を題材に、企業活動や経済の仕組みについて学ぶコースです。

現在、全国60の公立、私立の学校に導入され、年間1万人の生徒が、学校の正規の授業時間のなかで、本プログラムを学んでいます。ビジネスモデルとして は、学校からのプログラム導入費用と企業からの協賛金で成立しています。

新規性・優位性について

  • 完全にオリジナルのプログラムです。
    中学生から大学生まで導入され、実施性との学力の幅もきわめて大きく、非常に汎用性の高いプログラムであるといえます。

  • 販売しているのは教材ではなくカリキュラムです。
    単なる教材の提供ではなく、カリキュラムを提供しているところが他には無いところです。
    教育効果がどのようにしたら担保できるか、学校毎に丹念にコンサルテーションしながら販売活動を行っています。

  • 学校の正規の授業に入り込んでいます。
    1万人の生徒の年間約20時間、計20万時間が「クエスト」に投入されています。
    模擬試験などでなく、授業自体にこれほど入り込んでいる事業者はあまりないと思われます。

  • オリジナルのビジネスモデルです。
    学校からのプログラムの導入費用と企業からの協賛金で成立しています。双方にメリットがありこのモデルが成立するよう設計されています。
    収益は概ね5対5です。母体であった新聞社の収益構造と同じ比率になっており、リスク分散された収益バランスとなっています。

  • まだ規模は小さいですがある種のデファクトとなりつつあります。
    経済産業省の起業家教育プログラムとして採択されたり、埼玉県からは「明日の埼玉を創る渋沢栄一スピリッツ事業」として、県下の公立校10校で導入されたりしており、公的機関からも高い評価を受けています。また実施している先生方の多くに高い評価とご支持をいただいております。

  • オリジナルの教材開発力があります。
    カリキュラム、教員研修、ワークブック、映像コンテンツ、eラーニングシステムなど、すべてオリジナルで開発してきました。
    教育効果、利便性、アート性、エンタテインメント性などたくさんのナレッジが盛り込まれており、後発企業にとっては、大きな参入障壁になります。

  • 教育対象が高校生を中心に拡大しています。
    すでに小学校での実験授業を行っており、その結果がテレビ東京のワールドビジネスサテライトで放映されました。また、今年度より大学への広がりも出てきており、東海大学では留学生を対象としたプログラムとして導入しております。さらに社会人向けの研修も増えてきており、まさに対象を選ばない教育のエンジニアリングが確立しています。

市場について

主なターゲット・市場の規模

公教育市場は50兆円以上と言われています。
メインとなるターゲットは中高生です。
少子化が進展していますが、市場シェアはまだ1%にも満たず、私立の10%、公立校の3%程度は見込めると考えています。

市場での競争力

新規モデルにより競合は不在。学校と企業の両方を収入源にしているところに競争力があります。

実現性について

実施スケジュール

すでに実施しています。新コースの開発、教材のリニューアルなどでさらなる拡大を見込みます。

実施場所

全国。大都市圏を中心。

実施体制(従業員等)

現社員を中心に若干名を新規採用

ビジネス・パートナー

日本経済新聞社/大学生インターンシップ

リスクとその管理

【リスク】 少子化、文科省の方針変更など
【対策】 創造性の育成は普遍的なテーマです。教育行政の目先の方針変更にかかわらず学校の深い部分に入り込んできています。今後、学校だけではなく、塾形式やイベント形式でのプログラムの普及
拡大を考えています。

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