かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第68回最終選考会(2010年12月4日開催)

Entry.5


ビジネスアイディアのテーマ

いつでも、どこでも、だれでも簡単に―新しいメッセージング「伝わる君」ASP事業

ビジネスアイデアの提案者

株式会社匠技術研究所

谷山 亮治(タニヤマ リョウジ)

【川崎市麻生区】

かわさき起業家賞

はまぎん賞

川崎商工会議所会頭賞

谷山 亮治さん

ビジネスアイディアの概要について

「伝わる君」は相手の在不在、取り込み中か否かを気にすることのない「@メール連絡機能付き留守番電話」と「Aメール連絡機能付き電話会議」機能から成ります。

@の機能は音声を蓄積し、着信者に音声を聞くための電話番号をメールで連絡する「時差のある音声蓄積型」のサービスです。Aの機能は@に加え電話会議の招集をメールで促し、会議中はリアルタイムに同時通話ができます。「伝わる君」の利用ニーズとして@の機能は、伝言・連絡・報告等の場面(注文受付、業務引き継ぎ、同報連絡)が必要な受付、介護、教育の場面等に使用でき、パソコン操作が不要で高齢者向けのビジネスにもご利用になれます。

Aの機能は、安価なIP電話を使用した電話会議ツールとしての利用を想定しています。隔地に散在している営業拠点在宅場所などをIP電話間の無料通話を使用してのコスト削減や、出張回数の低減による環境問題にも貢献できます。

従来型の音声の伝言を置くのみのボイスメールでは、受信者はいつ伝言が届いたか、送信者は伝言が聞かれたのかを携帯で知る仕組みはありませんでした。
開発すると高価な仕組みが必要で、企業団体と個人を結ぶ場面では利用することができませんでした。この問題を「伝わる君」は「携帯電話、インターネット、IP電話交換機」で解決します。音声メッセージとメールを組み合わせて、従来のボイスメールの弱点を解消し、さらに使い易い仕組みを提供します。
このシステムは携帯電話があれば利用でき、今話題の高機能携帯電話(スマートフォン)でも利用可能です。メールの受信をPC等で行えば、一般電話でも利用が可能と、通信会社、通信の仕組みを越えて利用できます。

「伝わる君」は、050番号を使ったフュージョン・コミュニケーションズ株式会社の提供するFusion IP-Phoneを基盤とした、匠技術研究所が提供するASP型のサービス商品として展開してまいります。

新規性・優位性について

電話(通信技術)とメール(情報技術)を融合した音声情報連絡システムをASP(アプリケーション・サービス・プロバイダーApplication ServiceProvider)事業として提供します。日本の通信事業は電気通信事業者(キャリア)の競争があったゆえに、キャリアを越えて同一なサービスを利用できない土壌があります。匠技術研究所はこのキャリア間の垣根を無くす、メッセージングサービスを実現します。利用者は「伝わる君」サービスに加入すれば、キャリアフリー(例:ドコモとソフトバンク間)で利用できます。このシステムの要は全て匠技術研究所の自社技術(特許出願中)で構築されており、類似サービスの1回線あたり約一万円/月に比べて圧倒的に安価(300円/月)に提供できます。

市場について

主なターゲット・市場の規模

三年間で、自治体、建設、医療・介護を重点に業種を問わず1500社、67,000アカウントの取得目標。対象は全事業者。

市場での競争力

「伝言機能を備えた電話会議サービス」で新たな設備が不要、コストメリットが大きく業種を問わず採用が可能です。IP電話を使うことによって通信費無料の電話会議システムが実現できます。

実現性について

実施スケジュール

2010年12月中旬 フージョン・コミュニケーション株式会社殿との共同プレスリリース
2010年12月よりFusion社、自治体・企業向けにサービス開始

実施場所

川崎市及び近郊より順次展開

実施体制(従業員等)

3名(営業1名、技術2名)より

ビジネス・パートナー

フュージョン・コミュニケーションズ株式会社
株式会社ティーガイア

リスクとその管理

サービスリリース(拡販開始)後の予定顧客数が当初の損益分岐を1年で超えないことの防止及び損益改善(低成長の長期化防止施策)

 

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