かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第70回最終選考会(2011年3月5日開催)

Entry.2

 


ビジネスアイディアのテーマ

第三の素材「プロテオグリカン(PG)」を配合した青森県発ご当地コスメを活かして、
障がい者の方々のQOL向上支援へ繋げるビジネスプラン

ビジネスアイデアの提案者

企業組合エキシヤマーケティング

三浦 智夏子(ミウラ チカコ)

【青森県弘前市】

かわさきビジネス・アイデアシーズ賞

三浦和英さん

【発表者:役員 三浦和英 氏】

ビジネスアイディアの概要について

イメージ国立大学法人弘前大学をはじめとして開発研究が進められた新素材「プロテオグリカン」(以下「PG」)を化粧品素材として活用し、PG配合美容クリーム「La Vie Precieuse(ラヴィプレシューズ)PG クリーム(仮称)」(以下「PGクリーム」)を商品化する運びとなりました。
このPGとは、タンパク質と糖鎖が共有結合した複合糖質の一種であり、保湿性に優れ、経口摂取も可能な、人体に極めて安全な素材です。この他にもPGの多様な働きが明らかになってきており、応用分野の広い素材として期待が高まっています。
現在、弘前大学をはじめ、研究分野では鮭の頭部の軟骨部分(津軽地方ではお正月料理「氷頭ナマス」として知られる食材です)から抽出が進められ、また企業間では「プロテオグリカン応用開発研究会」が組織される等して商品開発化が行われ、更に行政においては「プロテオグリカン事業化補助事業」を行って民間企業を支援するなど、青森県内の産学官が連携して活用を図っている素材です。
本PGクリームでは、化学物質ブチレングリコール(以下「BG」)で補ってきた保湿性を、PGを配合することで化学物質の使用を抑え、保湿効果自体も更にアップすることに成功しました。また、同様に保湿性のある「リンゴ果実水」を天然香料として採用することで、りんごそのものの香りを損なうことなく「リンゴ王国青森発の、高品質地場化粧品」として打ち出すことができる製品となりました。
現在の企画構想においては、このPGクリームの生産販売を通じて障がい者の方々の雇用機会創出など、QOL(Quality Of Life:生活の質)向上に役立てたいと考えています。具体的には次の通りです。
@PGクリームの売上げから一部を、障害者支援団体に寄付。
A障がい者の方にラベルデザインの企画などに参加していただき、社会参加の機会を提供することで自信に繋げる。
B障がい者の方々は何らかの肌トラブルを持つ傾向が強いが、本PGクリームは非常に刺激が少なく、障がい者の方でも安心して使用して頂けるスペックにしている。積極的に美容に関心を持って頂き、社会参加を促進する効果も期待しています。

新規性・優位性について

コラーゲン、ヒアルロン酸に継ぐ「第三の素材」として有望視されているPGですが、国立大学法人弘前大学では、これまで蓄積された糖鎖工学の豊富な知的・人的財産と研究成果、そしてPGの大量精製技術を基に、国内外へ向け機能性食品、介護改善素材、スキンケア製品・化粧品、医薬品及び医療素材の開発を継続して行っています。ところが、化粧品素材として採用されている例はそれほど多くありません。何故ならば、青森県で化粧品販売を行う業者が非常に少ないので、PG自体の知名度もそれほど高くない今が、将来的なイニシアティブを取ることのできる機会と捉えています。

市場について

主なターゲット・市場の規模

PGを素材として配合した化粧品は上記の機能性から高品質が保証され、50才以上の比較的経済力のある年
齢層にもお奨めすることができる内容のものです。実際、サンプルを用意し、多方面へ提供していますが、「非常に良い」という感想が多い結果を得ました。具体的には、使用感として(PGが配合されてないものと比べ)「しっとりとした保湿感が高く、しかもベタつかない」「長時間持続する」「刺激を感じないので毎日使っている」「肌つやが良くなった」などの反応がありました。匂いに関しては「天然のりんごの匂いが心地よい」「天然香は合成と違いすぐに消えるので、普段使いのパフュームやフレグランスを邪魔しない」など、概ね好評です。

市場での競争力

最近では「地場化粧品」「地コスメ」「ご当地コスメ」などの呼称で、地方の素材を活かした化粧品がブームとなっており、女性誌などでも盛んに特集が組まれているのを頻繁に目にするようになりました。ところが、各素材の経皮評価は、「昔から〜に効くと伝われている」など客観性に乏しく、真にその効能効果を有するか信憑性に欠けるものも少なくありません。
一方、本PGに関しては、文部科学省「平成22年度地域イノベーションクラスタープログラム(都市エリア型)」において、青森県弘前エリアは「プロテオグリカンをコアとした津軽ヘルス&ビューティー産業クラスターの創生」というテーマで採択され、PGは正に「青森県の産学官が一体となって展開」する注目の新素材であって、このようなPGを採用した地場化粧品は他のものとは一線を画していることは明白です。

実現性について

実施スケジュール

平成23年4月:商品完成(予定)、販売開始

実施場所

青森県内小売店、インターネット販売

実施体制(従業員等)

2人

ビジネス・パートナー

横浜市(株)コスメディアラボラトリーズ(製造販売元)
※取引相手、ビジネスマッチングの機会を求め販売拡大を希望。

リスクとその管理

前述の通り、文部科学省「平成22年度地域イノベーションクラスタープログラム(都市エリア型)」において、青森県弘前エリアは「プロテオグリカンをコアとした津軽ヘルス&ビューティー産業クラスターの創生」というテーマで採択されたわけですが、現時点で「青森県」から「化粧品」を即座にイメージするのは難しい現状です。PG自体の知名度もまだまだ低く、又、青森県民にとってりんごはあまりにもありふれた素材であり、化粧品に展開したところで改めて購買意欲を高めるものではありません。よって、青森県以外へ販路拡大を狙いたいと考えており、PR/広告活動が今後益々必要になるかと思います。

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