かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第79回最終選考会(2012年10月5日開催)

Entry.1


ビジネスアイディアのテーマ

「水平維持性能を科学した、天地無用食品専用 帯型レジ袋」

ビジネスアイデアの提案者

株式会社アスラビット

長内 紀己雄 (オサナイ キミオ)

【川崎市多摩区】

かわさき起業家賞

日本起業家協会賞

かわしん賞

SIC賞

川崎市制度融資認定

長内 紀己雄 さん

 

 

ビジネスアイディアの概要について

 これまでのレジ袋は、弁当などの天地無用食品を運ぶのが大変不得手で、盛付けを 台無しにしたり、汁などがこぼれる事態が頻発していました。改善の試行錯誤を重ね た末、2000年超の歴史を持つクレーンの「玉掛け」技術に辿り着いたのが、ランチ ビークルです。2つの形状があり、ブリッジタイプは「半掛け吊り」、クレーンタイ プは「チョーク吊り」の技法を応用し、水平を維持する安定した持ち心地を実現して います。
 実質需要としては一番多い「収容容器1個」用の袋を、本考案は従来型のレジ袋と 比較し約10-20%オフの省材料で生産出来るので、ポリエチレン使用量の削減にも寄 与する環境対応型の考案ともなっております。また、リユーサブル対応として、 チョーク吊りなどの技術構造は不織布やナイロンを始めとする布素材によるエコバッ グにも応用展開が可能です。
 デザインは、シンメトリ構造や省材料などの合理的設計が高い次元で融合し、機能 美として表れています。食生活に笑顔を運ぶ天地無用食品専用、帯型レジ袋の誕生で す。

新規性・優位性について

◆クレーンの「玉掛け」技術、チョーク吊りを世界で初めてレジ袋に採用。(小職調べ)◆張力係数1.0、商品の重み以上の余計な張力がかからない垂直吊り下げ式。◆ポリエチレン袋で世界初、80mm超のワイドな把手幅。もう掌に食い込んできません。◆フィッティングホール採用で、どんな形の容器もピッタリ収納します。◆底部に熱融着シールが無く、容器の傾斜を防ぎます。◆三平方の定理の効果で、収納容器の2倍の張力でテンションがシンメトリにかかります。◆ポリエチレン生地を省材料化しながらも、容器天面を綺麗にラッピングします。

市場について

主なターゲット・市場の規模

コンビニエンスストア、スーパー、弁当店、惣菜店、飲食店等で食品のテイクアウト に用いているレジ袋の置き換えがターゲットとなる。
経済産業省の調査が示しているレジ袋の国内年間総消費枚数(305億枚)、コンビニ の弁当類陳列数などからの類推で、弁当用レジ袋の市場は全体の約1割、年間約30億 枚程度あると見込まれる。

市場での競争力

これまでにない技術基盤(玉掛け効果、三平方の定理効果)と形状を持っている事から、既存品との差別化は十分に行えると考える。
特におでん、うどん、スープなど汁物の運搬に関しては、従来品との差が分かり易く、このカテゴリーから認知度とシェアを高めてゆけると考える。

実現性について

実施スケジュール

2012年 9月 広報発表
2012年11月 伊藤忠リーテイルリンク社よりサンプル配布開始。
         有望法人顧客との商談を随時展開。
2013年 3月 採用第1号法人による使用開始を目標とする。

実施場所

特許管理:川崎  生産:タイ、中国   販売地:当面は日本
以降、流通業のアジア進出に伴い、随時拡張。

実施体制

-2014年 販売地が国内の間は1名体制。
2014年- アジア地域への流通拡大、生産地拡大に伴い2-3名体制へ。

ビジネスパートナー

ライセンス先候補:伊藤忠リーテイルリンク株式会社(東京都)
製造:伊藤忠リーテイルリンク傘下の製袋工場(タイ)
特許等・知財管理:村瀬特許事務所(東京都)   法的業務:TMI総合法律事務所(東京都)

リスクとその管理

・特許取得の万一の失敗 → 意匠登録、商標登録にて権利保護体制を二重三重に整える。
・類似品、海賊品の出現 → PCT国際特許の取得、法律事務所の活用

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