かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第79回最終選考会(2012年10月5日開催)

Entry.2


ビジネスアイディアのテーマ

ステレオビューアー doremo3D

ビジネスアイデアの提案者

株式会社クエイザーテクノロジー

橋本 武
(ハシモト タケシ)

【神奈川県大和市】

かわさきビジネス・アイデアシーズ賞

 

【発表者:山田 正治 氏】

 

ビジネスアイディアの概要について

三次元映像を楽しむために、まず三次元専用の機器を揃える必要があります。更に、高価な投資をしても、コンテンツは非常に乏しいのが現実です。自分でコンテンツを作るためには3Dカメラやソフト等更に投資が必要です。広く普及するにはまだまだ年月がかかると思われます。
doremo3Dはこれらの問題を全て解決する簡易3Dビューアーです。まず3Dテレビ、3DPCが要りません。完全裸眼です。更にテレビ番組はもちろんYoutube動画、ホームビデオ、家族写真等ほとんどすべての2D映像をPCでの面倒な変換をせずに、立体化します。原理はいたって簡単で映像を曲面鏡で擬似的視差のある2虚像に分解するだけで、全て曲面鏡がやってくれます。高価な3次元機器を凌駕するものではありませんが、至って低コストで3次元の良さをすぐに味わうことができます。2Dテレビ用、2Dプロジェクター用等の製品化も企画中です。

新規性・優位性について

この3次元ビューアーは、原理は一部の研究者には知られていたようですが、これまでに商品化されていません。新規性は十分あります。 
現在市場にある3Dはその機器が高価である事から、デジタルTVへの切り替わり需要の際でも、一般消費者からは敬遠されました。それに比較すると、3次元のための初期投資としては1/100程度で済みます。しかもこれまでの2D映像が使えますからコンテンツが無尽蔵であることは大きな優位性であると思います。 また既に3D機器を持っている人は、ビューアーの映像を其のまま2眼のビデオカメラで撮影すれば、3Dテレビ用のコンテンツとして使うことができます。

市場について

主なターゲット・市場の規模

映像表示装置、特にタブレットPC、スマートフォンなどへの応用が最適かと思われます。近年タブレットPCやスマフォで映像を楽しむ人が多く、広がりが期待されます。2017年にはタブレットPCがノートPCを抜いて世界で年間4億台になると予測されています。更に試作実験中のテレビ用ビューアーは日本で既に一億台を超えたテレビ市場向けです。

市場での競争力

競争の問題よりもお客の啓蒙活動が問題です。ビューアーの中の映像を見てもらわなければ良さは決して理解してもらえません。成功は人の集まる場所での製品紹介の回数にかかっていると言っても過言ではありません。今の飛び出しを強調した特撮3次元に比べ、背景に奥行と広がりを加え、極めて自然な3Dです。

実現性について

実施スケジュール

開発キットとして販売は開始しています。今年6月の3D&バーチャルリアリティ展では大成功でした。しかしそれ以後製品紹介の機会がなく、10月のデジタルコンテンツEXPOまで休止状態です。
最終製品の構想が固まっていないため、多くの人の意見をもう少し集めて最終製品の構想を作りたいと思います。

実施場所

(株)クエイザーテクノロジー 大和市中央2-14-12 ホーユーコンフォルト 1F
www.doremo3d.com

実施体制

特に考えなければならないのは、実際に見てもらう地道な販促活動です。このような営業以外にはとりわけ特別な実施体制は考えていません。
営業2名、アシスタント1名、財務経理(パートタイム)1名、技術1名ぐらいでの運営になります。

ビジネスパートナー

広く募集したいと考えています。特に集客性のあるショップや場所を運営する方の参加を期待しています。

リスクとその管理

部品をメーカーに収める下請け、外注業と異なり、液晶表示装置の一般ユーザーがターゲットであるため、需要はありますが、その規模は非常に把握しにくいのが実情です。数千円の価格設定で、十分に見ていただき、説明できる状況下で、好調な売れ行きが実績としてあります。丁寧な販促活動が必要だと思います。

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