かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第80回最終選考会(2012年12月7日開催)

Entry.1


ビジネスアイディアのテーマ

サウンドスケープ・デザイン事業について

ビジネスアイデアの提案者

枯山水サラウンディング

内田 学 (ウチダ ガク)

【川崎市多摩区】

かわさきビジネスアイデア・シーズ賞

かわしんビジネスチャレンジ賞

内田 学 さん

 

 

ビジネスアイディアの概要について

【事業の概要】BGM等に代わる顧客のニーズに合わせたサウンドスケープ(音風景)・デザインとシステムおよびコンテンツの制作。
【商品の特徴】既成の音楽ではなく、むしろ加工された自然音や、ハーモニーやリズム旋律を、各種センサーを導入することにより、来場者の増減や気象条件などによって自動的に逐次制御し、サラウンド・サウンドのような音響演出をすることで空間を音で包みこむ。
【商品構成】お客様の空間演出のニーズをヒアリングし、ご予算に合わせたプランを提案し、その空間に最適なサウンドスケープ・デザインを提案。ニーズに応じ、センサー系などの先端技術を取り込み制作。
【販売形式】メンテナンス契約を含む販売、もしくはレンタル契約による固定収入。
【ビジネス展開】公共空間における音演出について、恒常的に研究、改善を重ね、騒音対策、リラクゼーションへの志向のみならず、高齢化社会を考慮したバリア・フリーシステムや公共空間における自殺防止、交通事故の軽減等に寄与する先端の商品開発を目指すものである。

新規性・優位性について

サウンドスケープ・デザインとは、いままでの放送型・番組選択式の画一的なBGMではなく、その場、その場、固有の空間を、視覚的な要素も加味して構築していくもので、既成のコンテンツ型ではないゆえに著作権侵害を克服し、次世代の音響空間デザインを目指すものである。
比較検討のために競合として有線放送をあげているが、弊社商品はあくまでも、サウンドスケープ「(音)風景」のプロデュース業から発展したノウハウが商品に落とし込まれたものである。

市場について

主なターゲット・市場の規模

(1)エコビジネスの市場規模は69兆円 環境白書の推計によると年率3%以上の伸び率とされており、企業の環境保全コストも増加傾向にある。騒音対策に留まらず、駅構内での発着音に代表されるような企業、行政のエコ・イメージの需要はますます高まっている。
(2)有線音楽放送の市場規模は800億円 あらゆる商空間のみならず家庭にまで進出している有線放送(BGM)の市場規模は800億円とされる。この事実からも共有される空間でのBGMへの需要の高さが認められる。

市場での競争力

既存の有線放送/BGMが担っていたチャンネル選択する画一的なものではなく、クライアントの商空間の音響演出を、個別のニーズに合わせてきめ細かくサポートする。その場所に適切な音の選別、音響設計、機器の選定のコンサルティングを請け負い、人感知センサー等をコンピューター制御することで、その場の環境条件をリアルタイムに取得し、居合わせる人々へのリラクゼーション、あるいは購買欲など心理的なアプローチの提供が可能となる。

実現性について

実施スケジュール

長年の音楽業界での活動から、既存の著作権法に保護されたB to C型ビジネスには限界があるとの判断から、また過去のお取引の手ごたえから、大手企業のエコ・イメージ・プロモーションのサポート、公共空間を有する行政へのアプローチを展開する。

実施場所

神奈川県川崎市多摩区

実施体制

初期段階においては、コストを可能な限り抑えるべく単独で営業し、必要に応じて外注、アルバイトを動員する。半年をめどに常駐スタッフを雇用。

ビジネスパートナー

【連携】(株)アコースティック・フィールド (音響特殊技術研究開発)、Flextone 音響設備レンタル
【後援】日本サウンドスケープ協会 (共同研究)
【技術協力】(株)パイオニア

リスクとその管理

初年度は基本的に外注スタッフを動員するなどしてミニマムな組織運営をし、月2本のリース契約を目指す。併行して弊社商品を使ったスポンサードのあるイベント等を開催し、プロモーション効果と同時にリスクのない興行収入を得ることで経営の安定を図る。

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