かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第88回最終選考会(2014年3月14日開催)

Entry.2


ビジネスアイディアのテーマ

食事介護を助ける飲みこみ音確認装置

ビジネスアイデアの提案者

株式会社ハッピーリス

吉田 理恵 (ヨシダ リエ)

【東京都大田区】

かわさきビジネス・アイデアシーズ賞

かわしんビジネスチャレンジ賞

城南信用金庫賞

会場応援賞

【発表者 吉田 理恵 氏】

ビジネスアイディアの概要について


高齢者、嚥下障害を持つ患者の食事介助をする時に、嚥下音(飲みこみの音)と呼吸音異常による誤嚥状態を介助者がスピーカーまたはイヤホンから聞くことによって、次の一口を口に入れる目安がわかる機器(仮称ごっくんチェッカー)を開発した。食事介助者にとっては、嚥下障害者が食物を口に含んだままいつ飲みこんだのかがわかり難い。また逆に、勢いよく飲みこんだ時も、「誤嚥したのではないかとひやっとする」と言う。そこで、「食べさせながらハンズフリーで食べ物を飲みこんだ音をスピーカーから聞いて、しっかり飲みこんだか、また、気管支に入ってしまっていないかを確認しながら次の一口を食べさせられる」という本製品の開発・改良を重ねてきた。総合病院の入院患者、高齢者施設、在宅でのケアマネージャーによる食事介護で試用していただき、現場で満足されている。飲みこみの弱い高齢者ができる限り胃瘻に頼らず口から食べられるよう、安心して介護できる道具としてたくさんの介護者の方に使っていただきたい。



新規性・優位性について

現時点で嚥下音を検知する類似する機器は存在するが誤嚥音レベルの検知は難しく、当社機器のように誤嚥音を明確に認識できるものはない。 当社は音響に関する専門会社であることから、当社で開発した本機器のプローブ(検査器)は、永年の技術集積により製造可能となったものであり、技術面では高い優位性がある。 すでに大学や高齢者施設、総合病院、介護ヘルパーステーションで試用した結果、極めて高い評価を受けている。

市場について

主なターゲット・市場の規模

嚥下機能が低下している高齢者がいる家庭、高齢者施設、病院、ヘルパーステーション  2400万人市場+年間600万人程度増加傾向

市場での競争力

当社独自の嚥下音の認識技術とそのプローブ(検知器)は過去の技術集積によるもので同レベルの機器はない。 他社の技術では誤嚥音は認識しにくいため、本製品は商品として極めて優位にあり競争力は高い。

実現性について

実施スケジュール

2014年3月〜 プロトタイプから販売開始

実施場所

大田区テクノWING

実施体制(従業員等)

従業員5名 アライアンス6名  販売数に合わせ増員

ビジネスパートナー

組み立て2社、販売および試験協力4団体

リスクとその管理

商品のリスクに備えPL保険加入して万一に備える。

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