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合資会社スタジオフェイク


子供たちに夢を与えるゲームソフトで日本一を目指す


●事業内容
ゲームソフトの開発

下記情報は、平成14年度現在のものです

■企業名 
合資会社スタジオフェイク
■創 業 
2000年9月
■所在地 
〒213-0012 川崎市高津区坂戸3−2−1 KSP西棟201
■代 表 岡安  啓司 氏
■資本金 300万円
■売上高 
■従業員 12名

URL:http://www.studiofake.co.jp


 「スタジオフェイク」は“楽しいゲームを楽しくつくる”ゲームソフト開発会社である。ユニークな点を上げれば、株式会社、有限会社がほとんどなのに、合資会社として立ち上げた。「企業は人なり」といわれるが、「人が資本」であることを前面に打ち出している。岡安啓司代表は「子どもたちに夢を与えられるゲームソフトをつくりたい。そして、ゲームソフトで日本一の企業になりたい」という夢を掲げている。実力あるソフト会社で合資会社は稀であり、すでに、合資日本一への夢を乗せて走り始めている。

● 自分のイメージに合ったゲームソフトをつくる
 KSPの2階にあるオフィスのドアを開けると、若い人たちがパソコンを前に真剣に議論し合っている声が聞こえてくる。活気あふれる雰囲気が漂っており、「平均年齢は25歳。みな張り切って仕事をしている」と岡安代表は顔をほころばす。子どもたちが楽しくゲームができるようなソフトを目指して会社を興したのは2年前の9月、若いエネルギーを結集して動き出している様子がよくわかる。
 岡安代表は大学で通信工学を学ぶ。プログラムのおもしろさに興味を覚え、これを生かしたいと思った。ゲーム機メーカーのセガでおもちゃを売るアルバイトをしたとき、子ども相手の仕事がしたいという欲求を“発見”、就
職先としてセガを選ぶ。ゲーム機で人気が出始めていたことと、自分のやりたい仕事にマッチしていたからだ。
 セガで14年間、家庭用ゲームソフト開発にタッチし、プログラマー、ディレクター、プロデューサーを歴任する。リーダーとして完成させたセガサターン用の「バーチャファイター」は大ヒットし、文化庁のマルチメディア大賞も受賞した。実績を上げる一方で、ドリームキャスト用のゲームソフト「レンタヒーロー」など次々に開発するが、会社でつくるゲームと、自分でつくりたいゲームのイメージがしだいに乖離(かいり)していくのを感じ取る。


● 開発と制作を役割分担できる強力な人材を得て
 独立のきっかけを与えたのが副代表に就く石本則子さん。石本さんもセガにいたが、開発担当ではなくプロデュースする立場で、「レンタヒーロー」の開発にはプロデューサーとして加わった。「違った部署のメンバーが違った視点から検討し合って開発していく仕組みこそ、本来の姿。もう一度、石本と組みたい」と岡安代表は彼女に独立のプランを投げかけた。意気投合したふたりは共同で会社を設立する。
 つまり、スタジオフェイクは岡安、石本両氏の二人三脚で運営する会社である。岡安氏は「代表、開発部部長」、石本さんは「副代表、制作管理部部長」で、開発と制作を明確に役割分担している。
 「会社の代表になって最も大きな違いは何か」と聞くと、岡安代表は「お金と外部との折衝」を上げる。セガではプロデューサーでもあったが、実際的な役割はディレクターの色合いが強かったそうだ。「だから、お金のことは考えなくてよかった。それに、ディレクターは人をまとめるとはいえ、基本的に部下だけ。プロデューサーはメンバー全員の掌握とともに、外部との細かな折衝も加わる」。それらを補っているのが石本さんで、得意とする開発に没頭できる環境をつくり出せたのが大きいと岡安代表はいう。


 「人が財産」を前面に打ち出し、合資会社で立ち上げ
 会社組織を合資形態にしたのも珍しい。「株式に踊らされる経営はしたくない」との理由からだ。会社は人が財産であるのは改めていうまでもないが、責任の明確化を第一にする狙いから、代表が無限責任を持つ合資会社にしたという。設立に当たって出資してもいいという話はいくつかあったそうだ。しかし、それによって特定のゲーム会社の色がつく恐れがあり、自由に仕事をするために独立する趣旨から外れてしまうため、すべて辞退した。
 家庭用ゲーム機の市場はソニー、任天堂、セガの3強時代から、ソニー、任天堂、マイクロソフトの新3強時代に変わった。この主流のゲーム機向けに、ソフト会社は子どもたちが楽しめるソフトを市場に投入している。スタートアップしたばかりのスタジオフェイクも、当面は大手ゲーム機会社向けのソフト開発から乗り出しているが、「技術的に高いスタッフを抱えているので、他社に負けない技術力はある。それに当社らしい味付けをして当初の企画よりもいいものを提供していく」と岡安代表は付加価値アップを念頭に置く。同時に、ホームランよりは確実にヒットになるオリジナルブランドソフト開発も並行して進める考えだ。

● ゲームクリエーターの育成強化も視野に
 もうひとつ、人材育成と分社化の推進も重視している。この裏には次代を担うゲームクリエーターの育成という目的があり、「早ければ5年後にも1社が誕生するようになれば。それも合資会社で」と展望を明らかにする。そのためにはスタジオフェイクの事業拡大が前提になるが、「その戦略は」との問いかけに、岡安代表はにっこりと笑顔で答えた。

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