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株式会社カワサキ・ミス


川崎の新創造計画を打ち出した総合エンターテインメント企業


社長 ボルピチェリ孝子 氏

●事業内容
不動産管理とチネチッタグループのマーケティング、組織などの戦略立案
下記情報は、平成14年度現在のものです

■企業名 株式会社カワサキ・ミス
■創 業 1949年4月設立
■所在地 〒210-0023 川崎市川崎区小川町1−26
■代 表 ボルピチェリ孝子氏
■資本金 1億円
■売上高 
■従業員 50名

URL:http://www.cinecitta.co.jp

 今年の11月、東京と横浜の中間に位置する川崎が新しいエンターテインメントとカルチャーの街に生まれ変わる。「(株)カワサキ・ミス」が都市型エンターテインメント・コンプレックスセンターをJR川崎駅近くにオープンさせるからだ。エンターテインメントと商業テナントの集積基地をつくって若者たちを中心に多くの人を引き寄せ、近隣の商業店舗と連携して活性化させると同時に、おしゃれな街に変身させる牽引役を狙っている。ボルピチェリ孝子社長は「これまでの商業コンセプトを超えた、出会いや遊び、文化やアートに触れる場を提供し、ニューアーバンスタイルの発信拠点にしたい」という。年間850万人の集客を予想しているプロジェクトの第1幕はこの秋に上がる。

● デザインコンセプトはイタリアのヒルタウン

 「CUEプロジェクト」と名づけられた川崎の新創造計画は、川崎の古いイメージを一新させるのにふさわしい内容だ。デザインコンセプトのモチーフはイタリアのヒルタウン。「ヨーロッパ文化の歴史が感じられるこの街のイメージを川崎に実現したい」という目的で選んだ。総合デザインプロデュースは福岡のキャナルシティ博多や東京の汐留の開発も手がけた世界的な商業デザイナー、米国のJPI社に依頼している。
 エンターテインメントの殿堂と新商業地域をつくり上げるその中身は壮大なものだ。3期に分けて展開、第1期として今年1月に1300人を収容する音楽用の大型ライブホールを先行してオープンさせ、11月にはメインの映画館と飲食、物販テナント30以上が入った地上6階、地下1階のビルを開業する。第2期は飲食、物販の商業ビル(6階建て)を来年9月に開業、第3期で賃貸マンションやサービステナントを収容する25階建ての高層レジデンスを建設する計画である。第3期の完成時期は未定だが、全体が完成すると商業テナントは50を超える。JR川崎駅から歩いて5、6分のところに所有する土地(全体で約1万6000u)を有効活用して建設する。

 

● エンターテインメントのパイオニア

 カワサキ・ミスの前身は美須興行。1922年、創業者の美須鐄氏が東京・日暮里で映画館の経営から乗り出す。大正11年のことだ。その14年後に人口約17万人だった川崎に進出、映画街づくりをスタートさせる。映画を中心に娯楽を一般の人に提供して元気付けることを目的にし、その後、ボウリング、スケートセンター、テニススクール、ディスコなど常に時代のニーズに応えて新ビジネスを展開した。この理念は一貫して今日に受け継がれ、エンターテインメントとカルチャーを通して、都市に新鮮な感動と活気を提供することを使命に、快適な都市環境の創造に貢献してきた。
 シネマコンプレックスという言葉すら語られなかった1980年代後半に、1カ所に複数の映画館を集約したシネマコンプレックスをつくり、大型ライブハウスも全国に先駆けて実現するなど、エンターテインメントのパイオニアとして自他ともに認める存在である。カワサキ・ミスは「チネチッタ」という総合エンターテインメントグループのヘッドクオーターとして、グループ各社を統括している。


● 商業テナントは既存店舗と共存共栄の道探る

 今回のCUEプロジェクトは「創業者(祖父)の娯楽のデパートをつくりたいという夢を、現代風にアレンジしたもの」とボルピチェリ社長はいうが、1980年代半ばに生まれた構想を練り直し、1998年にマスタープランとしてまとめ、具体化させた。
 第1期で完成するビルでは映画の上映スクリーンが大幅に増える。新規の12を加えて合計16になり、客席数は約5000席。首都圏では最大規模だ。これによって上映する映画のバリエーションが拡大するメリットが出てくる。そして、ここに入る商業テナントは同社の理念である“エンターテインメント&カルチャー”にマッチしたところに決めたという。「レストラン、カフェなど飲食店は川崎には存在しない国内、海外のテナントが入るし、物販店も専門店が中心で、既存の商業店舗とバッティングしない商品を置く」とボルピチェリ社長は強調する。

 そうした配慮はプロジェクトの開発目的にある。川崎にエンターテインメントと商業テナントの集積基地をつくり、近隣の商業店舗と連携しながら川崎を活性化させること、川崎を新しいイメージに変えることに置き、既存店との共存を柱に据えているからだ。企業1社でこうしたプロジェクトを展開することに対し、川崎市も支援しているという。


● 今秋、オープン。集客数は850万人と予想
 当初の集客予想は年間850万人。これまでの3倍近い数字だ。年間8000万人といわれる東京の人気スポット、お台場の10%ほどだが、新しい施設をつくっても、問題は人を引き寄せる中身があるかどうかだ。「それには十分応えられるものを用意している」とボルピチェリ社長は笑顔で答えた。CUEプロジェクトの試金石がこの秋、やってくる。

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