HOME

元気な起業家紹介
  元気企業紹介(TOP) > ジェイブック株式会社

ジェイブック株式会社


国内最大級の複合書店サイトを展開、商品調達力の高さが売りもの


社長 宗像 光英 氏
●事業内容
書籍、雑誌、ビデオ、音楽CD、DVD、ゲームソフト、パソコンソフトなどの通信販売
下記情報は、平成14年度現在のものです

■企業名 ジェイブック株式会社
■創 業 1999年2月
■所在地 〒213-0012 川崎市高津区坂戸3-2-1 KSP R&D棟 A210
■代 表 宗像  光英 氏
■資本金 3億5500万円
■売上高 
■従業員 33名

URL:http://www.jbook.co.jp

 インターネットを利用した商品販売で最も大きなインパクトを与えたのは、米アマゾンの書籍販売だろう。日本でも続々と販売サイトが登場しているが、満を持して参入したのが川崎市高津区に本社を構える「ジェイブック(株)」。同じ高津区溝の口に本社がある親会社の文教堂と連携し、9割以上の商品調達力を実現している。宗像光英社長は「これが他のサイトにはない特徴」という。書籍150万点以上、音楽CD、DVD、ゲームソフトなどを加えると200万点以上の商品をそろえる国内最大級の複合書店型販売サイトに、ネット書店では初めて雑誌も追加した。フリーペーパー「Jbookマガジン」も創刊しており、相次いで顧客開拓の布石を打っている。

● 店舗では獲得できない新規顧客を取り込む

 Jbookは1999年、文教堂の経営企画室長だった嶋崎富士雄氏が設立した。現在、嶋崎氏はJbookの会長で、文教堂の副社長でもある。文教堂は全国に220余の店舗を持ち、書籍や音楽CD、DVDなどを販売しているが、「実店舗では営業時間の制約、ロケーションによって利便性や不便が生じる。それをインターネットで補完できないか」。つまり、店舗販売では獲得できない顧客を取り込めないかという嶋崎氏の発想が根底にある。
 紀伊国屋書店、アマゾンなどがネット販売を展開するなか、推進母体を文教堂の社内事業部にするか独立形態にするか、収益性の確保、システムの構築、決済と物流の仕組み、問い合わせに対する対応など、さまざまな問題点を1つひとつクリアし、確立してからサービスを開始する方針を打ち出す。準備に時間をかけたために進出は遅れたが、「ビジネスは極めて順調に立ち上げることができた」と宗像社長。宗像氏も文教堂の出身で、2年前に社長に就く。事業は独立子会社のJbookとしてスタートするが、顧客が利用する時間帯からみて文教堂とJbookが互いに補完していることが明確になり、新規顧客を取り込むことに成功する。

 

● 親会社の全国ネットをフルに生かせる強み

 通常、書店では発注した冊数分の書籍を集めるのが難しい。全国で書店は2万軒余といわれる。初版が8000部とか1万部とすると、すべての書店には行き渡らないわけだ。飢餓状態の中で売れ筋商品をいかに確保するかが重要なカギで、出版社と書店の間で商品を流す取次店での争奪戦が繰り広げられる。ネット販売でも1つの取次店をそれぞれのサイトが共有することになるが、宗像社長は「この取次店プラス文教堂の店舗があるので、当社では90%以上の商品調達力がある。これが最大の強み」と強調する。
 米国では書店が書籍を買い取る方式。日本は再販制度の問題から書店への委託の形になっており、このため、多くの出版会社に販売のチャンスが与えられている。米国では買い取りによる大量在庫を処理できなければ経営の足かせになるが、Jbookは一部商品を物流センターに在庫として抱えているものの、全国に展開している文教堂の店舗にある書籍を在庫に使っているともとらえることができる。注文がきて社内に在庫がなければ、文教堂の店舗や取次店で調達する2重、3重の対策を講じていることが高い商品調達能力を持つ秘密であり、低コスト運営を行える利点がある。


● サポートは人とシステムで万全を期す
 通信販売にはきめ細かなサポート体制が欠かせない。顧客が信頼して次のリピートオーダーを出すかどうかはこのサポートいかんにかかっている。「頼んだ商品が届かない。いつ届くのか。違う商品が届いた」など、クレームはいろいろだが、「それには人とシステムで誠心誠意応えていく。商品を要望の数だけ確保できない場合、システム上でクレジット決済内容の修正をかける仕組みなど随所に工夫し、万全の体制を敷いている」と宗像社長は胸を張る。現在、売上高のうち書籍販売が60%強を占める。売れ筋書籍はもちろんだが、店頭に置いていない書籍のリクエストも多いそうだ。それだけ会社の知名度、信頼度が高まっている証拠だろう。

● 雑誌販売に加え、近く「B to B」も推進

 ネット書籍販売の課題は「本屋に行く人をどれだけネット上に引き込めるか」にある。米国など国土が広いところでは店舗との距離がネット販売には有利に作用するが、日本の場合はアドバンテージにはなりそうにない。「ネットならではのエンターテインメント、情報発信が必要」との観点から、Jbookは新商品に雑誌を追加したほか、フリーペーパーも創刊し、携帯電話からのアクセスもiモードのほかにAU、Jフォンもメニューに加える予定だ。そして、企業間取引、いわゆるB to Bもこの夏には開始する予定。
 Jbookは角川書店、講談社、ソニー・ミュージック・コミュニケーションズなどを株主に取り込んでいる。これは出版社、映像会社のコンテンツを生かしたビジネスも狙っている証しで、数年後には店頭上場を目指している同社がネット書籍販売でどのような新コンセプトを打ち出すか、注目される。


  戻る

Copyright 2005 Institute of Industrial Promotion-Kawasaki.All rights reserved.