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株式会社ライズ・インターナショナル


地域密着型で介護ビジネスを展開上場、分社化も視野に


社長 菊地 康雄 氏
●事業内容
在宅介護サービス、コンピューターソフトの開発、介護福祉用品の販売・レンタル、住宅改修
下記情報は、平成14年度現在のものです

■企業名 株式会社ライズ・インターナショナル
■創 業 1999年3月
■所在地 
〒214-0037 川崎市多摩区西生田2−6−7 西川ビル
■代 表 
菊地 康雄 氏
■資本金 
2500万円
■売上高 
1億7000万円(2002年2月期)
■従業員 
16
URL:http://www.riseinternational.co.jp

 「(株)ライズ・インターナショナル」は在宅介護サービスとソフト開発を手がける会社である。介護を受ける人に最も適切なケアプランをつくるのは、ケアマネージャーの仕事だが、ケアマネージャーに代わってプランを作成するソフトが同社のウリの1つだ。菊地康雄社長は理想家肌の人。「私は10年で社長を代わる。それまでは全力を傾け、株式上場も果たし、その後は子どもたちのために学校をつくりたい」という。人に恵まれて会社を興し、軌道に乗せられた恩を、次代を担う子どもたちに返したいというのが目的だが、その学校を建設する地は何とネパールだ。

● 転職で培った会社経営のノウハウ

 菊地社長のキャリアがおもしろい。出身は北海道。東京に出て最初に就いた仕事が医薬品の販売。次に運送会社、川崎の聖マリアンナ医科大学病院を経て、この大学に人の派遣や介護、レストラン事業に加えて、警備、駐車場などの管理をしている会社に代わる。聖マリアンナでは放射線部の事務、そのあとの会社では管理部門で、経理・財務など多部門を掛け持ちで担当する。ひとつの目標を持って業務を行っていたが、会社の方針などで違いが大きく、退職する。
 それからは定職には就かず、貿易関係の会社設立を思い立ち、ニューヨークにも足を延ばす。帰国したとき、4つ目の会社が介護部門を縮小することを聞き、昔の仲間の介護に対する想いを受け、介護事業者としての会社を設立する。ライズ・インターナショナルは1999年にこうして生まれた。4回変わった会社を通して営業、経理、コンピューター、人事、総務、財務など組織で必要なほとんどの部署を経験した。最後に経営者の経験を介護事業を通して、チャレンジしようと踏み切ったのである。


● ケアプラン作成ソフトも売りもの

 資金は川崎市と神奈川県の創業支援資金を受けた。しかし、設立当時はまだ介護保険法は施行されておらず、苦しいスタートとなったが、ある人に日本生命を紹介された。これが大きな転機となる。日生の子会社、ニッセイ情報テクノロジーが日立プラント建設と共同で「フレンドシリーズ」というソフト開発に加わることになったからだ。このソフトはケアプランの作成を効率的に行えるのが大きな特徴で、ケアプランソフトではトップクラスの売れ行きという。
 介護を必要とする人には、その人にマッチしたケアプランが不可欠だが、それを作成するケアマネージャーが足りないという現実がある。このソフトはケアマネージャーの仕事を肩代わりするもので、ケアマネージャーにとっては強い味方だ。ライズ・インターナショナルはニッセイ情報、日立プラント両社の販売代理店となり、東京、神奈川の総合病院やリハビリケアセンター、在宅介護支援センターなどケアマネージャーを抱えている介護事業者向けにソフトを販売するビジネスを手に入れたのである。


● 自動車会社と連携、事業拡大の布石

 さらに、新たなビジネスも展開している。東京トヨペットとの連携である。東京・昭島にある東京トヨペットのショールームに、介護のための相談コーナーを設けたのだ。
 その理由を聞けば納得がいく。トヨタは日本でナンバーワンの自動車メーカーで、介護用のクルマでもトップ。昭島店では介護用新車の販売だけでなく、現在、使用しているクルマを介護用に改造する整備工場を持っている。ここに介護を必要とする人たちのために専門の相談員がいれば好都合だ。住宅の改修に対するアドバイスや介護用品などの販売もできるわけで、双方にメリットが出てくる。昭島店をテコに、トヨタが展開している都内のショールームにも同様の進出も検討している。


● 介護ビジネスはギブ&テイクの事業

 「介護ビジネスは1社で行うものではない。ギブ&テイクで協力し合う事業」と菊地社長は論陣を張る。
 ギブ&テイクの関係を築くには人脈が必要だ。会社を興すきっかけになった情報を得たのも懇意だった人からだし、県や市の創業支援資金を得るアドバイスも銀行の人、ソフト開発、販売も、さらには東京トヨペットとのタイアップも人を通して始まった。「ここまで会社を運営できたのは、人に恵まれたから」という菊地社長、まさに人徳といえそうだ。その恩返しがネパールの学校設立の夢。ネパールは国連加盟国の中でも貧しい国の1つで、国が富むようになるには教育が欠かせないからという。

 「会社設立して3年目だが、2年後に店頭公開を目指し、事業部をそれぞれ分社化していく」のが究極の目標である。介護ビジネスは基本的に地域密着型が持論。店頭公開に向けて起爆剤となる新しいビジネスの青写真もすでに胸中に秘めている。菊地社長の夢が実現するかどうかは、これから7年が勝負だ。


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