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株式会社ネーテック


「糖鎖素材」で医療領域の市場開拓を目指す


●事業内容
抗腫瘍剤、創傷治療薬、細胞分離デバイスの開発、試薬販売
下記情報は、平成14年度現在のものです

■企業名 株式会社ネーテック
■創 業 
1995年7月
■所在地 
〒213−0012 川崎市高津区坂戸3−2−1 KSP 東棟502
■代 表 
由良 洋文 氏
■資本金 2億9300万円
■売上高 

■従業員 

 (財)神奈川科学アカデミーの研究プロジェクトの研究成果(新規糖鎖素材)を事業化することを目的に、1995年7月、(株)ネーテックが設立された。設立当初は、製薬メーカーなどの受託研究業務を行っていたが、1997年9月からは自社技術の研究開発に特化した。現在、糖鎖を含有する機能的素材を提供するユニークなバイオベンチャー企業として、細胞分離に基づく診断システム、光硬化性キトサンによる創傷治療剤、再構成ヘパリンによる抗腫瘍剤・再狭窄防止剤に関して開発及び事業化を進めている。

● 糖質機能化のためのキーテクノロジー

 糖鎖が担う仕事を簡単に分類すると、1)ホルモンや毒素などの生化学的物質の結合、ウイルスや細菌などの感染、受精、炎症、細胞の成長の制御などの細胞認識反応、2)エネルギーの貯蔵、3)不溶性物質の可溶化、4)関節などの潤滑剤、5)細胞の骨格などを支持する構造体などである。
 糖質分子の複雑な構造の中に存在する多くの情報や活性を自在に取り出すことができれば、臨床医学の領域で様々な応用を可能にすることができるにもかかわらず、その構造の複雑さ故に応用研究が遅れているのが現状である。そこで、糖質分子の活性中心である糖鎖を取り出して強調すると同時に材料としての取扱いを容易にすることができれば、これまでにない新規な機能的材料として活用できるので、糖質を改良して新しい糖鎖化合物とする研究開発は大きなビジネスチャンスをもたらすこととなる。

 ネーテックはここに着目して、糖質素材の機能化法として、@糖鎖にある反応基を付加して機能化する方法、A生物学的な認識機能を担う糖鎖を部分的に抽出してビニル系の合成高分子に組み込み再構成する方法による機能化を試みた。光硬化性キトサンは@の方法で、再構成型合成多糖はAの方法でそれぞれ開発したものである。このように多糖類の構造を切り貼りすることによって、糖質を高機能化させる技術がネーテックのキーテクノロジーである。


● 今後の事業展開

 現在、ネーテックが開発した機能材及び血液細胞分離技術につき、外部の研究機関と共同して機能評価を進めているなかで、事業化に近いところにあるのが次の3事業である。これらについて、機能評価と基礎的な毒性試験を終了させつつあるので、国内外の有力企業との提携をすすめ、早期の商品化を目指している。

創傷治療剤:光反応性基を導入したキトサンで、光照射によって外傷や外科的切除創等に瞬時に接着・ゲル化し、創傷の 保護、治癒促進、止血などを実現する。

抗腫瘍、再狭窄防止薬:再構成型ヘパリンは細胞増殖因子との結合力が強く、腫瘍組織がだす血管増殖因子と結合することで血管新生を阻害し腫瘍を衰弱させる。また、虚血性心疾患に対する血管拡張術やステント処理後の冠動脈の再狭窄防止にも有効である。


細胞分離デバイス:血液細胞をレクチンによって分離・精製するもので、特に、胎児有核細胞や造血幹細胞の分離に有効である。遺伝子診断や幹細胞移植などに用いられる。


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