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株式会社イッツコーポレーション


中小企業の業務改善に貢献するシステム開発メーカー


社長 淡路 正明氏
●事業内容
FA統合管理システム、Webアプリケーションの開発・販売、ソフトの受託開発など
■企業名 株式会社 イッツコーポレーション(Its Corporation)
■創 業 2002年3月
■所在地 〒212−0054 川崎市幸区小倉308−10 KBIC201
■電 話 044-599-5297   ■F A X 044-599-5294
■代 表 淡路 正明 氏
■資本金 2000万円
■売上高 6000万円(平成17年8月)
■従業員 6名

 URL: http://www.itsweb.jp


  「(株)イッツコーポレーション」は中小企業向けに特化したビジネスを展開している会社だ。製造業、サービス業、ソフト開発会社の業務改善を狙いにしたソフト開発とシステムインテグレーションを推進中。2002年創業ながら、製造現場・開発現場に適応したソフトを開発し、製造現場には設備情報収集システムや生産管理システム、開発現場にはプロジェクト管理システムを投入した。「中小企業の業務改善をトータルサポートし、株式上場予備軍が経営基盤を確立、実際に上場できるよう支援システムを充実したい」。淡路正明社長のビジョンである。

● MBOを活用して誕生した独自資本の会社
 イッツコーポレーションがビジネスを順調に立ち上げられたのは理由がある。淡路氏らがMBO(マネジメント・バイ・アウト)を活用して設立した会社だからだ。MBOは現経営陣が親会社や大株主から経営権を買い取る企業買収の新しい手法。この経緯から話を始めよう。
 淡路氏は精密機器メーカーでCAD/CAM製品の技術サポートなどを担当した後、POSの販売支援の一環としてエリアマーケティングの仕組みづくりを行う。ここで店舗をどの地域にどのような形で展開すれば売れるかなど、マーケティングを学ぶ。この仕事を最後に退社し、放電加工機のソディックに転職する。機械づくり以外の仕事をしたかった淡路氏はソフト開発子会社に出向。マーケティングで学んだ知識を生かして、インターネットで異なるメーカーの生産設備の稼働状況を1台ごと管理・分析できるFA統合管理システムを開発した。内容が評価され、かわさき起業家選抜の優秀賞を受賞したが、このソフトは親会社のライバル企業も販売先になるために、販売に支障が出る恐れが出てきた。
 そこで、ソディックと子会社から商権を買い取り、開発仲間と共同でソディックと資本関係のまったくない、イッツコーポレーションを創業した。このソフトは「@factory」として製品化、新しい設備だけでなく、古い設備も同時に管理し、生産効率の向上に寄与する利点がユーザーに受けた。現在は2世代目の「Web FINDER」を販売している。会社スタート時点から売れる商品を握っていたのである。

● コスト管理機能を持つプロセス管理システム
 次いで、プロセスマネジメントシステム「ALESH Project(アリッシュ・プロジェクト)」を開発した。開発プロジェクトの進捗管理、品質管理を目的としていた従来のバージョンに、新たにコスト管理を効率よく行う機能を追加した。「収益管理の強化、キャッシュフロー重視の経営を求められるソフト開発会社からの強い要請により機能を追加した強化版」と淡路社長は強調する。進捗管理機能と品質管理機能を独立して使うことも可能だ。
 進捗管理ではプロジェクト全体や担当者別、タスク別といった詳細分類を行い、完成度、消化工数、進捗度などの実績情報をリアルタイムに表示するので、進捗と採算を同時に把握でき、的確かつ迅速なプロセスマネジメントを遂行できるのが特徴だ。
 プロセスのコスト管理システム市場はソフト開発会社、コンテンツ制作会社、製造業など産業全般にわたり、これら市場への浸透を目指している。このシステムは大手情報システム会社と連携して販売する仕組みを構築した。

● 余剰在庫、納期遅延を解消するシステムも

 生産現場の実務に密着した生産管理システム「ALESH Production」も自慢の製品だ。受注から出荷までの一連の作業の中で作業工程と工程内在庫を一元管理するもので、数多くの部品で構成されている製品の部品調達から生産順位の決定、出荷までスムーズに行うことが可能だ。特に、これまで把握できなかった手配状況、加工途中の工程ごとの仕掛け品、在庫状況、組み立て時の不足部品の調達状況を即座に把握でき、納期予測や生産計画の変更も容易。納期遅れや余剰在庫を防ぎ、キャッシュフローの改善に寄与する。いわば、中小製造業に的を当てたジャストインタイムの生産管理システムなのだ。
 淡路社長によると、「ほとんどの生産現場で工程内の仕掛け品や在庫が把握されておらず、余剰在庫や納期遅れを引き起こし、収益を圧迫している。こうした問題点の解消と資金効率向上を目的に、川崎市産業振興財団が運営する中小企業サポートセンターの専門家派遣事業を利用して製品化した」という。

● あくまで中小企業の問題解決に照準

 さらに、生産管理に必要な情報を8種類まで収集し、LAN(構内情報通信網)上で工場設備の稼働・生産状況を監視する装置もある。LANに接続して社内端末でWeb上で閲覧できるので、海外など遠隔地の生産管理も可能になる。
 イッツコーポレーションはソフトとハード開発も担うシステム開発メーカーになった。マーケットは製造業からソフト、サービス業まで極めて幅広い。「仕込んでいるタネはいろいろあるし、現在の製品に実績が加われば、当然、株式上場も見えてくる」と淡路社長は、身につけたマーケティング力をフルに生かし、中小企業が抱える問題解決のヒント探しに余念がない。

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