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株式会社協同インターナショナル


多角経営でオンリーワンの集合体を目指す『商社&メーカー』


●事業内容
薄膜・エッチング・薄膜の研究開発、酪農・畜産機械、生ハムなど食品の輸入販売。台湾に合弁会社

■企業名 株式会社協同インターナショナル
■創 業 1970年
■所在地 〒216−0033 川崎市川崎市宮前区宮崎2-10-9
■電 話              ■F A X 
■代 表 池田 謙伸 氏
■資本金 4000万円
■売上高 40億円
■従業員 70名

 URL:http://www.kyodo-inc.co.jp


 『商社&メーカー』。こう呼ぶにふさわしい会社が「(株)協同インターナショナル」。電子、機械、食品というまったく異なる事業を推進している異色の会社だ。「異業種の展開だからこそ、バランスの取れた成長が期待できる」と池田伸前社長は強調する。そこには高付加価値で、よそにない製品を狙い、大量生産せず、大きな工場も持たない、ニッチ市場を狙うという戦略が根づいている。企業が成長する仕掛けを編み出し、実践してきたその歩みは、実に示唆に富んでいる。

● 電子、機械、食品が3本柱、ナノテクも視野に

 事業内容を見ると、電子、機械、食品に加え、環境、バイオテクノロジーと極めて多岐にわたる。電子の中では半導体や液晶、DVDをはじめとした記録メディアの製造に欠かせない薄膜形成技術に強く、スパッタリングやエッチング技術を用いた薄膜づくりを大企業や研究機関から受託加工している。ナノテクノロジーを駆使したナノバイオマイクロチップ、MEMS(微小電気機械システム)、再生医療や創薬テストなど厳しい環境でバイオマテリアルを扱う実験や生産に使うグローブボックスなど、最先端の受託加工も守備範囲だ。さらに、エッチング装置やCVD装置の交換部品のほか、ドライアイスペレットをショット材に採用した、廃液の出ないクリーンなドライアイス洗浄装置も開発している。技術力の高さを証明する装置群がひしめいている。
 機械では酪農機械、畜産機械がメーンだ。家畜のふん尿から有効成分を取り出して肥料にするだけでなく、処理の途中で発生するバイオガスを発電用燃料として利用するバイオガスプラントも手がけている。
 食品は生ハムが主体。イタリア、スペイン、アメリカ、カナダなど各国から厳選した輸入の生ハムだ。輸入の生ハムではトップシェア。生ハムのほか、チーズやオーガニック商品も扱っている。

● 機を見るに敏な創業者の視点

 まさに、多角経営である。もともと商社からスタートしたが、単にモノを右から左に運ぶだけでなく、商社機能と技術力を持つメーカーに変身し、「異業種をひとつの結晶に育てる」コンセプトのもと、『商社&メーカー』という新しい企業体をつくり上げた。そこには“機を見るに敏な”創業者の鋭い目があった。
 協同インターナショナルの応接室。テーブルの上には外国のミニチュアの国旗が飾られている。同社を訪問する外国人を、その国の国旗で迎える粋なはからいだ。商社で始まった歴史の原点がここにみえる。
 池田前社長は慶応大学の学生時代にアメリカの大学に1年間留学し、アメリカ人の生活を垣間見る。「人生をエンジョイしている姿を見て、自分も楽しく過ごしたい。そのためには組織の中で働くより、自分の道は自ら切り拓きたい」という熱い思いがふつふつと湧きあがる。もともと独立心旺盛だったが、アメリカ人の生き方が強い後押しになった。会社の仕組みを知るために4年半ほどサラリーマン生活を送った後、スパッと辞めて創業する。

● 技術力のない商社は存在価値がない

 選んだ道が貿易。Made in USAの雑貨から始めたが、「商品を絞らないと、きょうはあるが明日はない」と計画経営に乗り出し、昭和50年代の初め、当時、芽生えていた電子と機械に事業の的を絞った。そのきっかけはすべて「人との出会い」からだ。エレクトロニクスが狙い目、こんな機械があるという情報をもたらしたのは日本人であり、外国人だったという。築いた豊富な人脈を武器に小規模ながら商社として歩み始めて数年後に、池田前社長は「いずれ商社は技術力、生産力、開発力がなければ生き残れない。淘汰の時代がくる」と予想した。技術力を持たない商社は存在価値がなくなる、だから、それを身につけた会社を目指したのだ。
 そこには確かなシナリオがあった。世の中になく、自分で値段をつけられる付加価値の高いパイオニアとなる商品、しかも、大きなマーケットは狙わず、大量生産はしないという差別化戦略。いわば、研究開発型でテクノロジーを売ると同時に、多品種少量のニッチの商品を選択した。これが功を奏し、電子材料の輸入から始まった電子部門は、半導体などの死命を制する薄膜の受託加工事業を開花させ、大企業や研究機関が高く評価する技術力を持つ『商社&メーカー』に成長したのである。

● 人脈づくりと行動力が企業の将来を決める

 その推進力になったのは何だったのか。池田前社長は「発想の原点は海外、そして、豊富な人脈」を上げた。それに行動力、好奇心、決断力が明日の事業を読むカギと付け加えた。異業種進出で再生を目論む中小企業に対し、情報を入手する手段としてまず人脈づくりをと持論を展開する。
 日本は生産技術力はあるが、新しいアイデアに基づく開発能力に欠けていると指摘したうえで、「当社の電子の根幹は薄膜。これに関連したバイオ、メディカルを深耕して新しいタネを見いだし、食品は健康をキーワードにして、いずれも世界制覇できる新事業を興したい」と意欲を示す。勢いを感じさせる会社である。

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