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株式会社カツラ・オプト・システムズ


光ピックアップ光学特性評価装置で独自の境地を切り開いたベンチャー


取締役社長 桂 伸一氏
●事業内容
光学電子機器の企画・開発・販売

■企業名 株式会社 カツラ・オプト・システムズ
■創 業 1995年(平成7年)5月
■所在地 〒215-0004 川崎市麻生区万福寺1-1-1
          新百合ヶ丘シティビルディング6F
■電 話 044-969-5231      ■F A X 044-969-5230
■代 表 桂 伸一 氏
■資本金 5100万円
■売上高 6億円(2004年3月期)
■従業員 25名

  URL: http://www.katsura-opto.com


 DVDプレイヤーの優劣を握っている光ピックアップ。そのピックアップの光学特性評価装置メーカーとして、業界トップランナーの地位を築いてなお進化するカツラ・オプト・システムズ。技術レベルの高いパートナーに恵まれ、大手企業に負けない差別化した商品を低価格で供給し、すでにIPOも視野に入っている。

● 特殊技術分野に特化して成長を果たす

 新3種の神器の一つであるDVDレコーダ。その心臓部である光ピックアップは、日本のメーカーが世界シェア―の70%以上を占めている。世界の追随を許さない高機能・高性能光ピックアップを支えているのが、光学特性評価・解析・調整装置なのだ。
 DVD光ピックアップは、ディスクの記録層にレーザービームを照射して情報を記録したり読み取ったりする。大きなボタンサイズの電子光学機器である。システムエレメントは、レーザーダイオード(LD光源)>立ち上げミラー>コリメータレンズ>対物レンズと反射光をフォトダイオードへ送る偏光ビームスプリッタ等からなる。ハイビジョン映像記録や大容量記録でDVD記録密度が高まり、電気特性(電気信号のチェック)だけでは対応できない世界である。アミューズメント系に比し映像系は非常に高い精度が要求されるのだ。

 光学特性評価を少し紹介しよう。光学特性評価とは、ディスク面の溝に正確に焦点を結ぶための誤差要因を検出し、光ピックアップの各エレメントの関連を微調整する為のデータを提供するのだ。コリメータレンズと対物レンズの位置関係が近すぎても、遠すぎても、焦点はディスク記録面に結ばず、またLD光源、コリメータレンズ、対物レンズの軸の位置ズレも重要な調整項目である。さらにLD光源の光強度の最も強い軸をコリメータレンズに調整する必要がある。これらの3次元微調整の優劣を決するのが光学特性評価装置である。

● よきパートナーに恵まれ、次々と画期的製品を生み出していった

 光学エンジニアであり、特にセンサーに興味を持つ現社長・桂伸一氏は、1995年大手電子計測機器メーカーより独立し、レーザーチルトセンサー(オートコリメータ)の開発・販売をはじめた。他との差別化として装置の小型化に成功したことと、大手商社N社とコンサルタント契約を結ぶことにより、販売ルートの確保と資金調達の目処がある程度確保できスタートしたのだ。
 以後、大学研究所及び、超高精度光学部品メーカーのK社との共同特許出願や、米国CLEO‘96展にてレーザーリングビームシステム(RBS)を発表するなど、産学連携(技術レベルの高いパートナーシップ)による先端技術開発を続けている。その成果として、光ピックアップビームスポット評価・調整装置、平行光評価装置、スクリーン型チルトセンサー、専用画像処理装置、青色光ピックアップ評価装置等の新製品を次々と送り出している。

● 成長の源泉は産学連携とフラットな組織

 次々と画期的製品を生み出す経営のエネルギーの源泉は、産学連携とフラットな組織にあるようだ。創業時より、工業所有権管理がしっかりし安心して付き合える大学との連携を重要視している。また大学との連携では、大学はアプリケーションを意識した方法論やセオリーの探究を、また企業はアプリケーションの開発を、という役割分担の明確化を考慮しながら進めている。
 25名の社員のうち技術者は専門職人集団であり、プロジェクト毎に柔軟にチームを組み、また営業はピックアップメーカーの課題を解決する提案営業を行う。これは創業時からの桂社長の理念でもある。また成果に対しては賞与でそれに応える給与体系をとり、ストックオプション制度も導入しているとのことである。

● 創業10年の今年、本社移転や新事業所を開設し更なる飛躍を

 創業10年目にあたり、本社を川崎市麻生区の小田急線「新百合ヶ丘」駅前に進出した。新宿へ30分、南武線経由で川崎市南部へ40分、横浜線経由で横浜まで45分の地である。DVDはライフサイクルが短く、量産の段階で次の機種の共同開発や受託開発を受注しないと、ビジネスが継続しない。川崎市はDVDのパイオニアである東芝やNECの研究所が立地しており、またパートナーとして高性能な光学部品提供メーカーや優秀なアウトソーシング企業が多く、立地環境に恵まれているという。
 また永年パートナーであった技術者が高知へ帰郷するに当たり、高知県南国オフィスパークセンターへ拠点を設け、カツラ・オプト・システムズ高知技術センターとして開設した。
 さらに上海郊外嘉定区に上海技術センターを開設し、2004年12月より業務を開始した。これはDVD光ピックアップメーカーの殆どが中国に製造拠点を持ち、評価装置の現地での保証・コンサル・メンテナンスサポートを求めており、これにこたえる為と今後の需要の増大への対応として進出したのだ。

 今後はグローバル企業として現地人材の育成と、周辺技術の開拓に力を注ぎたい。そしてIPOによって、開かれた企業として社会に貢献していきたい、とのことであった。

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