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株式会社 国際基盤材料研究所


ナノスケール物質の生成と応用を研究する民間試験研究機関


社長 竹内 安正氏
●事業内容
ナノテクノロジー(ナノサイエンス)レベルの高度機能性材料に関する基盤技術の基礎から応用にいたる委託研究、技術コンサルタント

■企業名 株式会社国際基盤材料研究所
     (ICMR:International Center for Materials Research)
■創 業 1994年5月
■所在地 〒210-0855 川崎市川崎区南渡田町1-1 THINK京浜ビル8F
■電 話 044-333-5300      ■F A X 044-333-5004
■代 表 竹内 安正 氏
■資本金 1億3千5百万円
■売上高 2億円(2004年3月期)
■従業員 14名(内 研究員10名)

  E-mail: icmr@icmr.co.jp    URL: http://www.icmr.co.jp

 
 轄総ロ基盤材料研究所には商品がない。製・商品を作るための基盤技術(材料)を研究するために、21世紀を展望する多くの企業の支援で、先端技術の研究を続けている純民間の研究機関である。
 「公設試験研究機関は優秀な技術者が居られ、シーズのジェネレーターとして数々の研究成果をあげている。しかし中には研究がうずもれてしまう(死の谷)ケースも見られる。わが社は民間企業出身者で構成され、ニーズに強い。シーズとニーズのマッチング力が公設試験研究機関との差別化ですよ」と竹内社長は胸を張る。

● 21世紀の産業の核はナノテクノロジー

 20世紀の産業を支えてきた大量消費のための大量生産技術は、化石燃料の大量浪費による地域環境の破壊を呼び、21世紀の社会文化基盤として求められる「ゆとりある環境・医療福祉・情報化社会」を支えられず、新しい技術革新によるブレークスルーが不可欠かつ喫緊の課題である。そしてその鍵は「物質のナノスケール化で達成される材料革命と生産革命」であるという。
 物質のナノスケール化は、エネルギーの消費量が微小(省エネルギー)であり、発熱も微小、従って全くの安全・安心を実現できるのだ。「小さくて、軽くて、機能的」という20世紀の集積化技術をはるかに凌ぐ、まさに究極の軽薄短小の実現である。
 これを実現するには「トップダウン技術とボトムアップ技術の融合」が必要である。従来からの大きな材料から小さなものを作リ出す「トップダウン的加工技術」と、線状・ネットワーク状・粒子状などのナノ構造へ分子を導き、任意の形状を有する3次元ナノ構造体を作り出す「ボトムアプ技術」の融合により可能となるのだ。特に後者のボトムアプ技術は、最小エネルギーと最大の厳密性で、容易に複雑なナノメートルオーダの3次元構造体が構築できるという。

 このようなナノテクノロジーの研究には、物理的のみならず化学的(コンビナトリアルケミストリー)技術が必要である。轄総ロ基盤材料研究所では、会長以下14名の陣容のうち、10名が研究員で(会長・社長を入れれば12名がMaterial Scientists(材料科学者)である)、かつ内8名が化学を専門としている。

● 基礎から応用研究の数々、中でもフラーレンの研究ではトップ

 それでは研究の一端を紹介しよう。フラーレン(C60)というのは60個の炭素分子が5角乃至は6角の格子状に連結し、サッカーボールのような球体をしている直径0.7ナノメータの分子だ。このフラーレンに気体や金属原子を内包または融合させることにより、様々な機能性を持たせたフラーレン誘導体を生み出す研究開発を行っている。用途は太陽電池、燃料電池、触媒、光デバイス、超伝導、医薬品等々の機能材料である。
 1999年には、大きさの異なるフラーレンが2重3重の入れ子構造になっているマルチフラーレンを世界に先駆けて発見し、その合成方法(レーザーアブレーション法)を確立したのだ。米国物質特許を取得しており、用途は水素吸蔵、電磁波遮断、超伝導、放熱板、光起電力等々、高い期待が持たれている。

● 進化を続ける偉大な創業者、佐々木正氏

 創業者であり現会長の佐々木正氏は、大正4年生まれである。京都帝大卒後、神戸工業梶i現富士通)を経て、早川電気工業梶i現シャープ)にヘッドハンティングされ、電卓で一斉を風靡し、液晶、太陽電池と現シャープ鰍フ礎を築いた方である。早くから21世紀はナノテクノロジーの世紀であると予見していた氏は、シャープ鰍フ副社長、顧問を退任後、1992年米国レキシントン大学とナノ粒子合成の共同研究を開始している。そして1994年には「共創」の理念と「分子レベルの現象とアプリケーションをつなぐキーテクノロジーの開発」というビジョンに賛同する多くの企業が協賛し、轄総ロ基盤材料研究所を創立している。優に80歳の創業である。
 数々のエピソードを持つ氏の面目躍如の1件を紹介しよう。1950年代から60年代半ばまで、宇宙開発に遅れをとった米国が、国の威信をかけて1969年7月月面着陸を果たした。当時、氏はNASAにICチップを供給していた米国ロックウエル社と、電卓用LSIの共同開発を行っていた。当然その技術は宇宙船にも活用され、後日NASAより「アポロ功労賞」を受けるが、その寝食を忘れたスピード開発が「ロケット佐々木」のあだ名となったとの事である。

● 21世紀の技術革新は「共創」から生まれる

 現社長の竹内安正氏は、東工大化学工学コースを卒業後、ブリジストンタイヤ梶A日本合成ゴム梶i現JSR梶jで、省エネタイヤやLCD関連材料の開発・事業化に携わり、佐々木社長(当時)に請われて1999年より開発と経営に参加、2001年「85歳を過ぎて社長をやっているのも、世間の常識とかけ離れすぎている」との理由で、佐々木会長、竹内社長の体制が出来たとの事。佐々木会長の洒脱な性格と竹内社長への厚い信頼とがしのばれる。
 轄総ロ基盤材料研究所のビジョンは、21世紀の技術革新の鍵となり得る基盤技術の創出である。新材料・新デバイスをもとに省資源・省エネルギーのニュービジネスを創出し、地球環境回復への貢献を果たしたい。研究は1個人では限界がある、共同研究が必要であり、単にチームを組むだけでなく「クリエート(創造)」を求め、研究者間の共創、企業間共創、産学官の共創という「相互信頼関係に基づく共創の原理の実践」が求められる。

 竹内安正社長は、佐々木会長から21世紀の大きな夢を託されているのだ。

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