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スポットロン 株式会社


溶接関連機器のトップメーカが風力・ソーラー応用商品へ進出


社長 後藤 晴一氏
●事業内容
溶接機器事業部:スポット溶接加圧計/電流計/2次ケーブルチェッカー/溶接条件監視装置)
SI事業部:バーコードリーダー/デコーダー/ラベルプリンター/コンピュータ関連機器/風力・太陽光利用街路灯/同無人監視装置等)

■企業名 スポットロン株式会社
■創 業 H5年2月(親会社メカノスッポトロン鰍フ販売・開発部門が分社独立)
■所在地 〒215-0022 川崎市麻生区下麻生3-10-15
■電 話 044-988-8751      ■F A X 044-988-8976、8713
■代 表 後藤 晴一 氏
■資本金 2000万円
■売上高 1億7千万円(H16年3月期)
■従業員 10名

  E-mail: mail@spotron.co.jp    URL: http://www.spotron.co.jp


 
スポット溶接条件測定・監視機器では国内外でトップシェア―を誇る企業が、地球環境にやさしい風と太陽の自然エネルギーを利用した街路灯・防犯灯・無人監視システムを開発した。
 市場ニーズを先取りした既存商品のリニューアルにより、常にトップを維持すると共に、多角化により成長分野へのチャレンジを続ける経営エネルギーの源泉を「うちは研究開発型企業であるが、社員の半数は営業マンである。しかしうちの営業マンは既にあるものを売るだけの営業マンではなく、顧客の第一線現場と密着した営業イコール新製品の企画開発担当であり、彼等が当社発展の原動力ですよ」と、後藤晴一社長は語る。

● 40年前、米国のトップ商品を輸入ベンチマーキングすることから始まった

 スポットロン株式会社は、スポット溶接関連機器、バーコード関連機器、特殊開発機器という3つの事業を中心にいわば研究開発、多種少量生産、特殊分野のスペシャリストとしての地位を保っている。
 創業は、高度成長期真っ只中の昭和40年代前半に、親会社メカノスポットロン鰍ェ「写真用スポット露出計(商品名Spotron)」を輸入・販売することで始まった。昭和50年代に入り露出計の技術を応用して「バーコードペンリーダ」を開発・製造・販売し、一躍この業界に名乗り出て今日に到っている。特に当時、米国製ペンスキャナーがリードエラーや故障による信頼性が低く、スポットロン社製ペンリーダは飛ぶように売れたという。しかしその後大小の企業の参入があり、現在は40〜50社が価格でしのぎを削る熾烈な業界となっている。
 平成5年、メカノスポットロン鰍フ販売・開発部門が独立したスポットロン鰍フ現社長・後藤晴一氏は、当時からこれを予見し、オンラインショッピングや製品無料貸出制度の導入、更にローコスト高機能品の投入や新製品の投入を行ってきている。昨年、国内初の「本の背の部分が陰にならないブックスキャナ(商品名SpotBook)」を発表し、今後図書館等への納入を計画している。
 現在売上高のほぼ70%を占めるスポット溶接関連機器は、創業間もない昭和40年代中ごろ、米国製スポット溶接用電極加圧計をベンチマーキングしたことがスタートである。その後スポット溶接3大条件(電極間加圧力、電流、通電時間)の測定評価や二次回路の異常発見、監視モニター等で現在では国内で約70%、海外で30%のシェア―を持つに到っている。

● 職人気質の匠の技と営業マンの情報収集能力が支えている

 スポットロン株式会社のスポット溶接関連機器は、殆どの国内外自動車メーカの溶接ラインに導入され、製品強度の品質管理に活躍している。いわば世界の自動車のボデイ強度を評価保証しているといって過言ではない。
 この技術力を支えているのが、職人気質の匠の技である。過酷な使用環境下での製品不良やラインストップが許されない予防保守(Preventive Maintenance)に供するモニタリング技術、当たり前にノイズの発生する条件下での正確なデジタル化・数値化の技術等、いまだに他の追随を許していない。営業マンの客先ニーズ、先進技術情報の収集能力と設計製作担当技術者の匠の技があいまって、経営を支えているのだ。

● 新分野への進出は、新規性・社会性の高い製品で

 化石燃料に頼る自動車業界が、将来を予見して燃料電池車やハイブリッド化へ多額の研究費をつぎ込んでいる。かねて地球環境に対する関心の高かった後藤社長は、4年前、Iバッテリーメーカーと連携し風力・太陽光発電事業の研究を開始した。
 その成果の一つ「独立型電源ハイブリッド灯」は、景観都市条例に則ったデザイン性の高い、電線のない街路灯・防犯灯を提供している。またこれは無電源、簡単な移設が可能等で、防災都市化に最適な製品でもある。

 更に「独立電源型無人監視システム(商品名:アイパスI-PASS)」は、風力や太陽光発電の技術に加え、衛星通信を利用した無人監視システムで当社の製品以外に競合品はない。近年社会的に大きな問題となっている不法投棄、テロ対策、自然災害監視や自然環境保護監視等々を24時間無人対応でき、重要施設・工場や危険区域の監視のほか、電源不要、電話回線不要のためインフラ整備のない山岳地帯、過疎地、離島などでの設置・遠隔監視が可能である。

● 新事業の需要開拓に地道な努力を重ねていく

 スポット溶接測定機器や溶接条件監視装置は、殆ど自動車産業内という狭い市場である。大手が参入してこないニッチ市場であるが反面大きな事業拡大はない。H17年1月で社長就任満3年となる後藤社長は「自動車のボディ強度の品質保証支援責任は今後も果たしていきたい。更にスポット溶接機器の消耗品を高品質・低価格で納入出来るビジネスモデルを構築し、溶接ラインの稼働率向上に寄与したい」と言う。
 風力・太陽光利用事業は従来の顧客層とは異なる。例えば自治体へデモ機を提供し、その実績の積み重ねで認知を得るなどの地道な努力が必要であり、地方都市などとの提携を進めようとしている。

 またITを利用したメールやホームページでの宣伝、パブリッシング(新聞、TV)などの利用等で需要の喚起を着々と進めている。自然エネルギー(風力、太陽光)の用途は無限であり、市場は広い。「今後も用途開発を続け、現在のスポット溶接関連機器と並ぶ事業に育てたい、地球環境にやさしい商品を普及させることで社会貢献を進めたい」と後藤社長は目を輝かせて夢を語っていた。

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