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株式会社モルテック


外観部品用の金型成型体験研修が評判のプラスチック射出成型金型メーカー



社長 松井 宏一氏
●事業内容
射出成型用プラスチック金型製造
量産試作成型と成型品表面二次加工(メッキ・IVスパッタ・塗装・印刷等)

■企業名 株式会社 モルテック
■創 業 1960年(昭和35年6月)
■所在地 〒211−0051 川崎市中原区宮内2-6-9
■電 話 044-777-6744      ■F A X 044-750-1512
■代 表 松井 宏一 氏
■資本金 4000万円
■売上高 5億円(2月決算)
■従業員 20名

  E-mail: matsui@moltec.co.jp   URL: http://www.moltec.co.jp

 
 1992年、松井宏一社長は先代(松井一政氏)より、若くして会社を引き継いだが、バブル崩壊による受注減や資金難という多難の中でのスタートとなった。外観体裁部品用金型に特化し、顧客の要望には即時対応を行う、金型・成型体験研修により金型製造への顧客設計者の理解を深める等、独自の戦略により国内外での競争力を高めている。

● 技術者の育成から始めた体制の建て直し

 松井宏一社長は2代目社長である。社長を32歳で引き継いだ。引き継いだ当時はバブル崩壊の時期であり、3年連続の経常赤字や先代社長の病気等で、工場長や技術者など古い人から退職し、培ってきた技術や製造ノウハウが流出していた。技術や物づくりのノウハウの補充を考え、経験者を中途採用したが人材が集まらず、結局未経験者を採用して教育せざるを得なかった。 しかし教育と言っても教育体系が整っているわけではなく、社長と現有社員の実践OJTで技術ノウハウの伝承を行ってきた。当初失った取引先も多かったが、要望や課題への提案や共同研究、改修サービスへのクイックレスポンス等により、潟c泣eックへの信頼が回復し、取引先が徐々に増加していった。

● 外観体裁部品用金型を得意とし、顧客に製造ノウハウを提案する

 金型は製品用途や成型する素材により細分化され種類が多い。潟c泣eックの金型はプラスチック射出成型用金型で、主力にしているのがオーディオ機器、カーコンポ、ICレコーダ、デジカメ等家電機器の中でも成長分野製品の外観体裁部品用金型を得意としている。
 当初は金型なら何でも受注していたが、他の金型メーカとの差別化を行うために、10年ぐらい前より外観体裁部品の金型を自社のコア−(主力製品)にしていこう、との方針で取引先や競合金型メーカより技術導入、試行錯誤しながら技術を発展させていった。
 最終商品が店頭に並んだとき、外観の出来映えが商品価値を大きく左右する。モルテックは外観の美しさにこだわって金型を制作している。良い金型を作るためには、加工技術だけではなく成型不具合を解消するためのノウハウ、表面2次加工のためのノウハウ等々が必要である。
 モルテックでは、8年前より3次元CADを導入し、新技術の習得につとめると共に、ベテランの巧みの技にも注目し双方を融合させることによりノウハウの蓄積を行っている。これらを有効に活用し金型製作を行うと共に、取引先に対し商品設計の段階よりノウハウの提供を行っている。
 家電機器のライフサイクルは年々短くなると共に競争が激化している。これら取引先の要望に応えるためには、高精度、高品質、短納期に対応することが重要である。モルテックでは、試作用射出成型機、3次元測定器などをそろえ、金型完成後、その場で試作、測定、不具合の修正などが出来るようにし、取引先の要望に即応できるようにしている。

● “金型成型体験研修”で取引先設計者と一体化

 松井宏一社長は、最近物づくりのブラックボックス化が進み、金型作りの現場を知らない取引先の設計者が多くなってきているという現状に対して危機感を持っている。 そこで、金型製作の現場を知って設計などに生かしてもらうためには、工場を一通り見学して帰ってしまっては金型作りを理解できない。とにかく機械や金型にさわってもらう、そして実際に成型し職人的体験をしてもらう事で、より完成度の高い設計が出来るとの考えから、4年前より顧客サービスの一環として“金型成型体験研修”を開催しているのだ。
 これはモルテックの成型工場で1日をかけ1回当たり2名と少人数にて、金型の分解・組立、金型入子の磨き、成型加工、電鋳マスターの鏡面磨き、ブラスト処理、と一通り金型に関しての作り方を経験するものである。研修をうけた取引先設計者は、潟c泣eックのファンとなり、製品設計の改善提案や、金型の改修等の話がし易くなったと喜んでいる。

● 金型熱血集団JAM(Jounan Aggressive Mold)のリーダー

 モルテックは社団法人日本金型工業会東京支部の城南地区会に所属している。東京都大田区周辺の城南地区金型メーカ27社(大田区9、神奈川県7、品川区6、其の他東京4、千葉県1)でホームページ“金型熱血集団JAM”を立ち上げた。松井宏一社長がリーダ役としてグループを牽引しているのだ。反響は大きく、注文が増加した企業もでてきた。それにともない、グループ内での技術研修やその他の情報交換も行っている。これからは連携が重要視される時代であると感じている。

● 3次元設計への移行と標準化の推進

 今後は、標準化に力を入れていきたいとのことである。具体的には、部品の標準化、設計の標準化である。今後、設計は全て3次元設計に移行するが、3次元の設計は2次元設計よりも時間がかかり設計効率は落ちてしまう。設計効率を上げるためには標準化が不可欠である。金型は1品生産である。モルテック独自の標準化を考えないと3次元設計の意味がないのだ。
 松井宏一社長は言う「同時に人材育成にも力を入れていきたい。技術、技能だけでなく社会人として、人間としての成長が出来る会社にしたいのです。現在、5S委員会、標準化委員会、外観・仕上げ向上委員会と3委員会があるが、その活動を通じて、より人間としての成長があれば良いと思っているのです」
 今年、創業45周年を迎え、さらにモルト(Molt:脱皮)する潟c泣eックである。

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