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アロニクス株式会社


世界トップレベルのRF電源やスパッタDC電源等を提供する


社長 西尾 壽美氏
●事業内容
高周波電源機器、高周波増幅器、変圧器、直流電源機器、高電圧発生装置、電気計測器、真空機器、理化学機器、音響機器、録音機器、コンピュータと周辺機器 等の製造、販売、輸出入及びコンサルティング
■企業名 アロニクス株式会社
■創 業 2003年9月22日
■所在地 〒212-0054 川崎市市幸区小倉308-10 KBIC232
■電 話 044-599-6333      ■F A X 050-3580-5815
■代 表 西尾 壽美 氏
■資本金 1000万円
■売上高 3500万円/H17年6月
■従業員 3名(H18年3月)

E-mail: info@alonics.co.jp  URL: http://www.alonics.co.jp


 顧客への最高のサービスを提供するため、世界最先端技術を持つ一流企業の製品のみを扱い、社長の豊富な経験・ノウハウによる高い技術指導・機器選定・導入後の稼働フォローで信頼を勝ち取っている企業を紹介する。規模はまだ小さいが、夢は大きいベンチャーである。

● 日本法人の責任者時代にM&Aを受け、やむなく独立創業
 おおよそ20数年程前、海外製品を扱う商社で活躍中であった西尾氏は、顧客企業からその技術力を買われて、日本法人(ENI社)の責任者となった。そして氏は、国内ではまだ基盤のない中、地道に努力を重ね、半導体製造装置用の高周波加熱電源では、トップ企業へ育て上げた。しかし親企業の方針変更により半導体関連事業を売却したため、氏は退職を余儀なくされた。
 2003年9月、ENI社時代に培った技術を継承すべく、信頼できる技術パートナー(現常務)と2人で当社を創業し、米国の高周波誘導加熱装置専門メーカーや、広域帯RF増幅器・ランプテスター専業メーカー等々、約6社と順次総代理店契約を結んでいる。
 また2004年10月にはENI社時代の仲間4人で、クラスA広域帯RFパワーアンプの専門メーカー米国E&I社を立ち上げている。

● 主力製品はクイック&クリーンの高周波誘導加熱の電源
 高周波誘導加熱は、ピンポイント加熱から均一加熱までコントロールが自在であり、火を使わず排ガスもない、非接触加熱で複雑形状も可能というクイック&クリーンの加熱プロセスである。
 当社のソリッドステート誘導加熱電源は小型、中型、大型の広範囲をカバーしている。例えば60MHz、出力1KWモデルは、直径25ミクロン(人間の髪毛の太さ)という極めて小さいパーツを加熱可能とした。また大は、熱間鍛造や金属溶融など重工業的用途の為の5〜15KHz、出力250KWモデルまで揃えている。当社の売上の約55%を占める主力製品である。
 高周波誘導加熱は古くから多方面で使われており、必ずしも目新しい技術ではない。町工場でのドリル・バイトのロウ付け、金属とプラスチックの溶着、焼きバメ等々で馴染みである。しかしこれらの企業は小規模が多く、経営者の高齢化、後継者不在で廃業が続き、技術ノウハウの継承が途絶えつつあるのが現状である。高周波誘導加熱装置の基本構成は、電源、コイル、被加熱物(ワークピース)であり、コイルは通常5〜10mmの銅チューブで水冷され、その形状はワークピースに合わせ丸、角、ヘリカル、マルチターン等々千差万別である。そのコイルデザインは、最適熱分布、ワークピース挿入・取り出し易さ等に対し重要課題で、継承が途絶えつつあるノウハウである。
 当社はこの「コイルデザインと製作」ノウハウ(直径、形状、巻数等)や、重要なキーファクター「電源選定(出力、周波数、電気容量、冷却水)」等の最適化設計を提供している。また客先ワークピースを預かり、無償で実地評価し最適機種の選定を行う等のサービスで客先の信頼を得ている。

● 第2の柱スパッタ用DC電源、さらにRFアンプ、イオン供給源

 表面処理加工には、湿式の溶剤塗布、メッキ、蒸着等があるが、大気や土壌・地下水汚染等の問題がある。しかしスパッタリング法は、これらの問題もなく、しかも蒸着よりはるかに高い付着性を得られる事が知られている。真空中で高速のイオンがターゲット(CrやTi等)に衝突し、ターゲットの原子がたたき出され、基板(表面処理したいワーク)に堆積するという原理である。
 当社のスパッタリング用のDC電源は真空プラズマプロセスの過酷な使用環境に対応した製品で、直流電圧のパルス化で高いイオン密度が得られ、高速アーク遮断、小型軽量、簡易な操作性等々の特徴がある。当社の第二の柱として売上比約35%を占めている。
 今年、スパッタリング成膜業界へ、新製品「高性能イオン供給源」を投入したが、これは当社の高圧DC電源と、潟宴Cクのリニアイオン銃をセットにしたものである。この製品により成膜業界の5つの改革を達成できると考えている。低温高速・高硬度成膜、コストダウン、経年変化のない成膜、プラスチック表面への子付着力膜形成等々である。ちなみにライク社は、JST((独)科学技術振興機構)の独創的シーズ展開事業H15年度に採択され、産学連携で「低温・高速スパッタリング成膜装置」を開発している。
 アロニクス社は営業を持たない。WEBで紹介し、引き合いがあった時から客先との接触が始まる。電源等は持っていってすぐ使えるものではないし、マニュアルで全てがカバーできるものでもない。客先は機械屋さん、物理屋さんが多く、社長の高い電気技術・知識が喜ばれるのだ。そのサービスが競合との大きな差別化となっている。

● 公私共に明るく健康的で、てらいのない夢
 「アロニクスの名前の認知度を上げたい」と言う。“アロニクス”はアローンとテクニクスの合成語である。組織で“人”と“資金”に苦労をし、高い“技術”に自負を持つ社長の熱い思いが込められているようだ。社長は若いときより海が好きで、クルージングをずっと楽しんでいたが、創業時の資金作りのため船を手放したとの事、「事業を成功させ、船を買い戻したいなー」58歳の社長は少年のようなはにかんだ顔で言う。その時はもうすぐそこにあるように感じた。
 「疲れている同年代にも、夢と希望を持ってもらえるようなチャレンジを続けますので、期待していてください」訪問後に私に届いた社長のメールである。

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