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株式会社スタックス


薄板精密板金加工とアルミ溶接加工で技術・品質・サービスに徹する堅実経営


社長  星野 妃世子氏
●事業内容
通信機部品の加工及び販売
低周波治療器・検査装置の筐体 H2ロケット搭載部品

■企業名 株式会社スタックス
■創 業 1933年(昭和8年)3月1日
■設 立 1953年(昭和28年)11月25日
■所在地 〒211-0011 川崎市中原区下沼部1750
■電 話 044-433-1611      ■F A X 044-433-2218
■代 表 代表取締役会長 星野重夫氏 代表取締役社長 星野妃世子氏
■資本金 3300万円
■売上高 年商5億(平成18年3月)
■従業員 40名

E-mail: info@stax-tqs.co.jp  URL: http://www.stax-tqs.co.jp


 「取引先の購買部門であれ!」「どのような仕事も断るな!」が先代社長以来の当社の方針である。もともと、0.3t〜0.01tの薄板の精密板金加工とアルミ溶接加工を得意とする通信機器用の板金加工部品製造業である。しかし、お客様の要望があれば、FRPやアルミパイプの調達要望にも対応する。全社員が、取引先の購買部門の社員になったつもりで調達して届ける。この方針が実って、防衛庁へ納入する電子機器の板金加工部品やH2ロケットに使用される部品の実績もできた。機械加工だけでなく、手作業にて精度の高い仕上げ加工が自慢のユニークな企業である。

● 会長のこだわりでスタックスと改名

当社は昭和8年の創業70年を超える歴史がある。現社長の祖父は、銭湯に納入する湯薬を販売していた。先代社長(父で現会長)は、大手無線機器製造業の機構課に勤務しながら薬湯の販売を手伝っていたが、親会社から機構部品の注文を受けるために独立した。社名を星野工業としたかったが親企業の取引先に同名の会社があり、大星工業株式会社として設立した経緯がある。これが昭和28年の設立である。先代社長には、若いときからエックス線に非常にこだわりがあり、星野の星(スター)とX(エックス)を合わせて、スタックス(STAX)と平成4年に商号変更した。
  「物を大切にする心は、良い品質をつくる」「新しい技術はわが社から」など、社内にはいくつものスローガンが掲示されている。全て先代社長の自筆である。また、当社管理職は、毎日朝会で「時間は有限、仕事は無限 夢の中でも働こう」「部下の二倍働こう」など七か条の「管理職の心得」を唱和する。管理職自ら来社されるお客様への気持ちも伝えようとする熱意と姿勢が強く感じられる。

● T(技術)Q(品質)S(サービス)がモットー

 現在、川崎市内の本社事業所のほかに千葉に勝浦事業所、新潟に十日町事業所を持つ。十日町の地場産業は、はたおり(機織)であり、板金加工は初めての人が多く、人材の確保だけでなく品質の確保にも非常な苦労をした。当初、発注先から機械設備を借用して加工作業をしていたが、発注先がその仕事を内製化したため、設備を引き上げられるということもあった。自社で加工機械を購入してなんとか事業を継続した。当時板金部品の賃加工単価は安かったために、受注した企業も片手まで対応し、納期を遵守しない企業が多かった。中には督促しない限り納入しなかった企業もあったという。しかし、当社は、どのように安い賃加工でも納期をきっちり守り続けた。時には、特急仕事を受注すると加工先からメッキ工場、仕上げ工場と持ち運んでまでして納期を守った。納期を守ることに先代社長は全力を捧げたのだ。これが評判となり当社への信頼が高まり、注文がどんどん増加した。それ以来、当社はTQSをモットーとしている。TQSのTは、「テクニカル」で「技術の探求を怠らない」こと。Qは、「品質」で材料や生産工程のトレーサビリティ管理で常に品質向上活動を怠らない。Sは、「サービス」で他社に負けないより良いサービスを目指す。

● 全員多能工を目指し、OJTで人材育成

 当社では、全社員が社内の加工機械を全て使いこなす多能工を目指している。若い社員が難しい仕事もやってみたいと希望すればその仕事を担当させ、能力アップに結びつける。人材育成は、先輩社員からのOJTで行われる。このため多能工が増え、注文に対して柔軟に対応できるのが当社の強みである。本来、新人から指導して育て上げたいが、中途採用がほとんどである。すぐに使える人材が優先し、結果的に若い社員の少ないベテラン中心の年齢構成になっているのが今後の課題である。

● 経理システムをつくって事業が見えるようになった

現社長は、湯薬関係の祖父の事業や、先代が板金加工事業で苦労する後姿を見て育った。最初はある貴金属販売会社で金地金の販売店に入り、為替の変動などの国際経済にも詳しい。この会社で3年間の経験の後、経理担当として当社に入社した。当時は、経理の制度が確立していなかったことに気が付き苦労をして、一から経理システムを築き上げた。その後、営業を経験し、専務を経て6年前に社長を引き継いだ。当初、新規の顧客開拓ではたいへん苦労をしたが、板金加工の技術がわかると言うことで顧客を増やしていった。経理も営業も経験した上での社長就任で顧客の気持ちも財務諸表もわかる経営者になれたという。
  現在、二世経営者で構成する川崎市青年工業経営研究会に入会し、その会長を務める。研究会は30社の正会員と20社のOB会員から構成され、毎月会合を開催し勉強も怠らない。異業種交流が活動の中心であるが、企業によりその活動内容と成果に温度差がある。会員活動の活性化と会員企業のレベルアップを図ることに努力する毎日である。2007年には全国大都市工業経営研究会総会のホスト役を川崎市青年工業研究会が担当することになっている。その運営に大きな期待がかかっている。

● 自社ブランドの開発が目標
 今後の目標は、自社ブランド製品を持つことである。先代社長は、発明を手がけるアイディアマンで、コインランドリーで使用する洗剤のコイン自動販売機を開発し、1000台以上製造販売した実績がある。現社長も自社ブランド開発のために、神奈川サイエンスパーク(KSP)のビジネススクールで学び、成果に結びつけている。デザイナーとのコラボレーションで開発するオーディオマニア向けの真空管アンプは、その代表例である。先代社長の姿勢を引き継ぎ星野社長は、益々事業拡大を目指して元気である。

 
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