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株式会社ワイ・デー・ケー


栗木のマイコンシティにクリーンルーム工場新築で売上倍増


社長  渡邉 和夫氏
●事業内容
伝送通信装置・コンピュータ制御機器・半導体製造装置の設計・開発・製造・修理、精密機械部品の切削加工
■企業名 株式会社ワイ・デー・ケー
■創 業 1936年(会社組織は1952年11月)
■所在地 〒206-0811 東京都稲城市押立1705番地
     東京事業所新工場(黒川工場)
     〒215-0033 川崎市麻生区栗木2-7-5
■電 話 042-377-3831      ■F A X 042-378-4136
■代 表 渡邉 和夫 氏
■資本金 2億1000万円
■売上高 76億円/年(2005年3月期)
■従業員 472名
E-mail: ydk-cor@ydkinc.co.jp  URL: http://www.ydkinc.co.jp


 「2000年に社長に就任しましたが、翌年ITバブル崩壊とシリコンサイクルの底が同時にきた影響を受け、売上がほぼ半減しました。当時は通信機器や半導体製造装置の受託製造を主に手がけていましたが、両事業とも大幅に落ち込み、大変苦戦致しました。その後、お蔭様で半導体、FPD製造装置の需要回復により、業績が安定してきましたので、この機会に売上倍増を期して、2005年12月、マイコンシティに念願の新事業所(クリーンルーム工場)を建設しました。」渡邉社長は今後の飛躍を胸に決意を語った。  

● 54年前、機械部品切削加工からスタート、今も基軸不変

 当社は1952年、当時の坂本義道社長(現・坂本会長の実父)により、NECの協力工場として機械部品の切削を主業に発足。1982年、現在の潟純C・デー・ケーに社名変更。その後、坂本典之社長(現会長)時代に、ある大手の半導体製造装置メーカーが、当社の切削加工技術を評価して、シリコンウエハーの搬送ロボット装置用部品を発注してきた。当社はこれに応え、当初部品のみの事業から、その後ユニットの組立、更に装置全体の受注と業容拡大を図り、今日まで発展してきた。基軸にあるのは、精密機械の加工技術であった。(坂本会長は渡邉社長の岳父に当たる方である。)

● 通信機器と半導体を区分し、事業別カンパニー組織に

 仕事の範囲が拡がり、顧客対応も考慮して、2002年に現在の3カンパニー制を採用した。まず「YDKコミュニケーションズ」はエレクトロニクスアセンブリを担当し、製品としては“通信機器”関係である。顧客はN社が中心である。次に、「YDKメカトロニクス」は切削部品、装置組立を担当し、製品としては“半導体・液晶装置”関係である。顧客はT社が中心である。3番目に「YDKテクノロジーズ」がある。主に、上記の「YDKコミュニケーションズ」のエレクトロニクス関係の設計を担当しているが、近年自社商品として“デザインサービス”を商品群に加えた。この3つのカンパニーを支える部隊が、「コーポレート」といわれ、総務・経理・品質保証・システム関係を統括する部門である。また別会社として、佐賀県(YDK九州)、中国の江蘇省昆山市(旺天凱精密機器(昆山)有限公司)にそれぞれ工場を設置している。顧客に近い場所から各種サービスを提供できるようにしたのが狙いである。

● 栗木マイコンシティの新事業所は大型装置の受注対応OK

2005年12月に栗木のマイコンシティに新事業所を立ち上げた。半導体装置や液晶装置の受託には大型施設が必須となったためである。この中の設備である「クリーンルーム」はクラス:10000のもので、面積は623uあり、高さが8.5m、クレーン下で6.5mであり、今後の第7世代ガラス基板(1870x2200mm)を考慮した設備である。稲城市にある本社工場の周囲は住宅化し、また搬入搬出用の道路幅が狭いという難点があったのが、栗木の新事業所で一挙に解決した。しかも受注は、ここで製造し搬出する装置や機械だけでなく、前段階の設計や完成後の据付・保守なども任せられるようになり、仕事の拡がりは大きいものがある。当社の今後の発展のためのかけがえのない拠点になった。

● 今後の展開は装置受託の確保と独自商品(ASIC用ソフト)の拡販

当社は基本理念として「お客様第一主義」を掲げ、半導体・液晶などのメカトロニクスや通信機器のエレクトロニクス分野の企画段階から設計、製造、据付、さらに保守サービスまで手がける。一貫した生産体制の機能を有し、確かな製造技術、検査技術でお客様の満足する製品を提供している。また、最近では当社の独自製品、デザインサービスとして売り出し始めたソフト類が注目をあびている。
  ASIC(特定用途向け集積回路)チップは大量生産され、機械や装置に組み込まれているが、それにはカスタマイズしたソフトを組み込むことが必要となる。納期を短くするために当社のFPGA「フィールド・プログラマブル・ゲートアレー」といわれるプログラミングすることができるLSIが有効となる。マイクロプロセッサーやASICの設計図を送り込んでシミュレーションすることができる。また、空のチップにそのソフトを入れるものがある。これにより、TCP/IPやMACIPもハードを変えずにソフトをバージョンアップすることが可能となど。
 通信機器はインターネット接続のために必ず必要となるものであり、これらソフト需要の裾野は広い。例えば、FA装置を集中管理する際には、このソフトを入れた通信機器により、納期の面、コストの面で優位にできるということが特徴である。当社の場合、この組み込み用ソフトウエアに加えて、それを評価する基板評価ボードを品揃えしている。これらは既に市場で販売を開始しており、また展示会においても積極的にPR中である。

● YDK環境基本方針に沿って活動中
 当社は1999年に全社一括でISO9001を取得した。さらに2003年に今度も全社一括でISO14001を取得した。その際、「YDK環境基本方針」を掲げ、全社運動とした。工場内においても、廃棄物の分別回収はもちろん、省エネルギーもさらにグリーン購入などの徹底を図っている。次世代への贈り物として、環境保護の一助となるための一粒の種となり、その芽を増やしていくことが社会に対する使命であるという基本方針に沿って活発に活動中である。

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