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株式会社グリーンテクノ


静電気の応用技術の専門会社 難しい課題がバイタリティの源泉


社長 田中 實氏
●事業内容
小型高電圧電源(静電気発生用16kv~100kv)、静電気容量センサー(線径・水分・粉体計測他)、各種計測器 設計・製造
静電粉体塗装機(OEM)設計・製造、高電圧用エポキシ樹脂真空成形
自動制御装置 設計・製造

■企業名 株式会社グリーンテクノ
■創 業 昭和44年12月1日
■所在地 〒213-0023 川崎市高津区子母口457
■電 話 044-755-2431      ■F A X 044-755-0045
■代 表 代表取締役 田中 實 氏
■資本金 2600万円
■売上高 年商5.2億円(2005年11月)
■従業員 30名

E-mail:info@greentechno.co.jp URL:http://www.greentechno.co.jp


 「環境に優しく、お客様と心の通う最高の商品により、社員と共に豊かなみらいを築く」

 これが当社の経営理念である。平成9年に地球環境に優しい事業を目指して社名を「ヤコー通信工業」から「株式会社グリーンテクノ」に改名した。「グリーンテクノ」は、環境負荷の低減に少しでも貢献したいという社長の基本的な考え方を反映する。静電気の応用技術及び設計業務の受託企業として、その高い技術と知恵とノウハウでは他社に負けないユニークな会社である。

● 青年時代の開発製品が現事業の基礎
 田中社長は、東京電力系のメーカーで5年間旋盤、フライス盤など工作機械を使って多種多様な治工具を製造してきた。その後技術部門に移ったが、その部門の先輩たちと新会社「ヤコー通信工業」を設立した。そこから7年間は大手電機メーカーに出向し、発振機、電源、光学機器に関する技術やデザインを学んだが、かつて治工具作りで学んだ知識、能力、経験がたいへん重宝がられた。また、新しい機器を担当するごとに技術やノウハウを学習し、すべてを自分のものにしてきた。32歳のとき、親会社の静電気を応用する粉体塗装機の設計にかかわり、製品化を実現した。この製品に改良に改良を加えて現在当社の経営を支えるOEM製品(静電粉体塗装装置)を作り上げた。

● 大手企業の経営手法に学ぶ
 ある時、親会社から古い経営組織体制が原因で取引を中止すると宣言された。この時経営建て直しを田中社長が引き受けることになる。引き受けてはみたが売上高が30%ダウンし、経営を維持することは困難と判断した。まず、役員の給与を40%カットの大鉈を振るった上で従業員の協力を得て経営体質の改善に当たった。全社員の大きな意識改革と経営革新をはかり、その改革で赤字は1年で解消し現在に至っている。田中社長はとにかく勉強家である。若い時から、あらゆるチャンスを捉えて技術、ノウハウを学んだ。当時は意識していなかったようであるが、この間に経営も学んだ。その姿勢は今も変わらない。録音テープで「リーダー学」「孫子の兵法」を学ぶ傍ら、海外へ何度も出張して視野を広める努力を怠らない。現在は同友会にて「学び方」を学んでいる。しかし、経営に関することは、大手企業への出向時に勉強したと述懐する。当社の社長への道は自然にできていったようである。

● 事業の2本柱 「静電気応用製品」と「設計業務の受託」
 当社の主要な事業は、静電気を利用した技術である。静電気を応用した粉体塗装は、他の塗装に比べてシンナーなどの溶剤を使用しないために環境負荷がたいへん小さい。これが当社の供給する主要なOEM製品となっており、当社の販売高の約80%を占める。製品は、100kvの高電圧を扱い、電流が少ない為に危険は少ないが、安全性については細心の注意を払うことは言うまでもない。高電圧発生用の電源からカートリッジまでは25Vの低電圧で導き、樹脂で固めたカートリッジ内部で10万ボルトに昇圧する。自社製品はホームページからの問合せ等、日本の中で数少ない静電気を活用する応用製品作りに向け着実に売上げを伸ばしている。
 もう一つの柱は、大手の電子機器、機械メーカーの設計部門からの開発設計業務の受託である。親企業の持つ課題を一緒になって解決する。これを「お客様のつぶやきを的確に理解し、創意工夫で新たな満足に挑戦する事業」と名づける。設計業務の受託は、「人間の限りない可能性を信じあい、働き甲斐のある社風を作り、夢を実現させる事業」とする社長の人間性尊重の精神に基づいている。

● アイディアと情熱は他人に負けない
 社長は、良い仕事を「利益が出せる」、「人を育てる材料になる仕事」と定義する。仕事を通して社員が成長しなければ意味がない。30名の社員のうち、パートが8名、資材1名、部品管理発送業務の受託で2名、残りはすべて技術者である。従って、人材育成にはことさら力を入れる。毎年、年度目標発表会を1月5日に開催する。社長だけでなく、全社員が前年の反省と今年度の目標を明確にして発表する。勿論、社長自身は常に課題を掲げ、研究は怠らない。「難しく、かつ努力のしがいのある仕事」に活力を与えてもらう。課題に対する情熱とアイディアは、他人に負けない。

● すべてを従業員へオープンにする経営方針
 当社の経営方式は、売上高や利益など経営状況も全て社員に伝えるオープン方式である。これは電気機器メーカーに出向していた際、経営トップが朝会で前月の売上高や計画との比較など全従業員へ発表するのを聞いて感動し、これを実行している。これを従業員の提案制度にも応用する。何でも工夫改善したら提案として、書面にして提出する。アイディアだけなら300円、採用したものであれば、報奨金は1件当たり1000円支給する。提案は全て記録したものをファイルして、全従業員に開示する。誰がどのような提案をしたかがわかる隠し事のない会社になっている。この提案制度も、長続きをさせないと効果が出にくいと言う。これは当社の事業活動全てに通じている。
 更にユニークなものは、全従業員の人気投票である。毎年1回パート社員も含めて、全員がそれぞれ無記名で全従業員を5段階で評価する。これも集計し、全員に公表する。毎年同じような評価を受けて、改善されなければ、社長が注意を促す。もちろん社長も全員から評価を受ける。幸い、社長は全員からそこそこの評価を受けていると言う。

 社長は、社員に対して、会社に来ていて「楽しく仕事ができるか」、「会社内に自分のいる場所はあるか」を常に問いかける。毎日が楽しくなければ、「新しい職場や企業を探してもらうべき」とはっきり言う。これもまた、全て「人間性尊重の精神」に基づいているのだ。

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