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株式会社テクノローグ


電気計測の技術と光の測定技術開発を進めるLEDテスターメーカー


社長 星野 房雄氏
●事業内容
半導体を主とする計測器の設計、製造及び販売
■企業名 株式会社テクノローグ
■創 業 1970年オガタ電子として創立、1987年テクノローグに商号変更
■所在地 〒215-0033 川崎市麻生区栗木2-8-18
■電 話 044-980-1261      ■F A X 044-980-5582
■代 表 星野 房雄 氏
■資本金 4100万円
■売上高 8.1億円/年
■従業員 40名

E-mail:sales@teknologue.co.jp  URL:http://www.teknologue.co.jp

 「技術(TECHNO−)との対話(LOGUE)」が社名のテクノローグを意味する。川崎市麻生区の黒川マイコンシティーの新社屋では、“DO NEXT!(技術を先駆ける)”を夢に持つ技術者集団が電気の計測技術、光の計測技術と対話している。「LED(発光ダイオード)が世の中に出始めた1982年7月に、LEDテスター1号機を出荷した」と社長の星野房雄氏は語る。モットーは、「34年にわたる電気計測の技術と光の測定技術開発を進め、LEDテスターメーカーとしてLED業界へ貢献する」である。

● LEDテスターが売上の7〜8割を占める

 主要製品は、LEDテスター、トランジスター&FETテスター、プローブカードテスター、IrDAテスター、フォトダイオードテスター、エレクトロマイグレーション評価装置、その他DNAテスター及び電極、LPH光像測定機、ディスクリートテスター、酸化膜評価装置などの製品がある。その中でもLEDテスターが売上の7〜8割を占める。
 LEDの生産工程は、一般的にウェハープロセス、エピタキシャル・パターン生成、フロントエンド、組立、バックエンド、テーピング又は袋詰め、製品出荷と流れる。その工程中のフロントエンドにおいては「ウェハープロービング用LEDテスター」や「ウェハーチップソーター用LEDテスター」、バックエンドにおいては「分類機用LEDテスター」、テーピング又は袋詰めでは「テーピング用LED色選別器」の納入実績がある。

 「特に、組立工程以後のバックエンドにおけるLEDテスターが得意でシェアが高い。前工程のフロントエンドにおけるLEDテスター自体はバックエンドのテスターと差はないため、一部の顧客には使ってもらっている。しかし、フロントエンドでは顧客の自動機との組み合わせが必要になるため、半導体製造装置をシステム販売している企業と競合することが多い」と星野社長は語る。

● LEDの光測定技術を習得、標準機の開発に成功する

 1970年4月に、小方冲現会長がオガタ電子として創立する。小方会長は、海底ケーブルの信頼性試験に使うトランジスターなどの信頼性評価装置を開発製造し、その蓄積した計測技術をもとに自社でLEDテスターを開発することを決意した。既存製品の信頼性評価装置とは全く異なる顧客に飛び込みで営業を開始し、顧客が要求する測定技術を習得することにより標準機の開発に成功した。
 「小方会長が築いてきた計測技術を活かして、LEDの電気的特性や光量測定だけでなく、LED製造におけるプロセス不良の原因を究明し、その研究成果を製品に反映させる取り組みも行っている。また、LEDは21世紀の新しい照明機器(次世代省エネルギー光源)として脚光を浴びており、2010年には蛍光灯の効率を上回る照明器具が作製できるものと推測されている。しかしながら、LEDの駆動電圧、発光出力、配光特性の相違、更に温度特性や素子寿命にも違いがあるなど実用化に向けての課題が多く、国際的にLED信頼性確保の基準が制定されていない。そこで、顧客のニーズに応える計測技術を研究開発し、商品及び学会活動を通じて地球環境に優しい照明用光源の確立に貢献出来る企業作りを目指している。」と星野社長は語る。

● LED照明機器テスターが今後のターゲット
 LEDは、電子・ホールの再結合ルミネセンスによるエネルギー変換を利用した固体発光素子による新しい発光原理の光源である。従来の真空システム光源である白熱電球、蛍光ランプ、HIDランプに替わる21世紀の光源として、一般照明用への展開が期待されている。照明用白色LEDは携帯電話など小出力品で使用されてきたが、照明機器など大出力品の場合には、発熱の抑制や光照射劣化の抑制など様々な特性が要求される。LEDを照明機器に使用する際の問題点を星野社長が分析する。
 第一の問題点は、“LEDのパワー不足”である。1個のLEDから得られる光束は少ないため、限られたスペースの中に多くのLEDを並べなければいけない。その結果、明るさや色にムラが生じ、そのムラの測定技術を早期に確立する必要がある。
 第二の問題点は、“価格”である。半導体製造プロセスにおける低コスト化を実現する必要がある。
 「LEDは従来の白熱電球などの光源と比較すると寿命や消費電力の面で優位性があるので、これらの問題点を解決できればかなり普及すると予測している」と星野社長は語る。

 国際照明委員会(CIE)のメンバーであり、神奈川大学の非常勤講師を務める河本康太郎氏を顧問に迎え、さらに、LED照明機器やバックライトを開発する大学発ベンチャー企業に出資するなど照明機器市場への参入に向けた準備は着々と進んでいる。

● コア技術を活かし、大学との共同研究による新分野開拓
 コア技術の“電気化学の計測技術”を活用しながら、同じ計測の分野でも少しカテゴリーの違う分野にも参入することも目指している。「特に、微弱な電流・電圧を扱う分野では我々の力を発揮できる」と星野社長は新分野の開拓にも積極的である。
 その一例として、大学や企業と連携した血液中病原菌の検査を目的としたDNAテスターに関する研究開発がある。センサーを研究している大学の先生と共同研究すれば、必ず測定機が必要になるという戦略的な視野を持って取り組んでいる。また、ソフトの開発手法について、更なる発展を目指して大学との共同研究を企業経営に活用している。

 製品の製造においても地域企業と連携している。製品の設計や組立調整は自社で行い、部品やソフトなどは協力企業に外注している。東京都調布市から移転してきたが、移転前から多摩川を挟んだ川向かいという立地から川崎市には協力企業も多い。本社移転にあたっての候補地の選定基準として、“従業員が全員通勤できる場所”、そして、“行政が誘致している場所”という理由からかわさきマイコンシティーに決定した。川崎市は産業誘致に積極的であり、ハード面の支援だけでなく企業間のネットワーク化などソフト面の支援に対しても期待を寄せている。

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