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株式会社光和電機


顧客志向の電子回路テスター分野で着実な歩みを続ける独立系企業


社長 黒川 純氏
●事業内容
電子回路部品検査機の開発製造販売、マイコン応用産業用自動化システムの開発設計製造、各種検査システムの設計製造販売
■企業名 株式会社光和電機
■創 業 1979年7月
■所在地 〒215-0033 川崎市麻生区栗木2-6-23
■電 話 044-981-2151      ■F A X 044-981-1211
■代 表 黒川 純  氏
■資本金 1000万円
■売上高 10億円/年
■従業員 46名

E-mail:sales@kowadenki.co.jp  URL: http://www.kowadenki.co.jp

 「ファンクションテスター(実動試験)や動作評価装置、その他冶工具を、他社が技術の点や納期などで断っても当社が受けて取り組む、困難に挑戦することで客先のニーズに応える。それが当社の存在価値であり、昨日より今日、絶えず前進した方法で品質を追求し、納期短縮、コストダウンを続けるのが当社の姿勢です。」2代目39歳の黒川社長は力強く語った。

● 先代が町工場の一角を間借りしてのスタート
 先代である氏の父親は、昭和50年代に入り勤務先が倒産したため、麻生区下麻生のある町工場の片隅で「プリント基板」のハンダ付けの下請け仕事を始めた。“配線屋さん”と呼ばれるものだ。エレクトロニクスの活況で徐々に仕事も伸びていった。両親が働いていたので、「小学校時代はいわゆる“鍵っ子”でした」(黒川現社長)。しかし、競争も激しく親会社が自社内に仕事をどんどん取込んでしまうので、下請け仕事が減少して行った。そこで、先代は電子回路の検査機のためのファンクションテスターの製作を始めた。このファンクションテスターに特徴を持たせ、しかも客先専用設計の生産設備として、カスタムメイドに特化して注文を獲得していった。逆境をバネに成長を遂げたのである。検査機は工程の最後の砦であり、納期を守ることが宿命ながら非常に困難だが、当社はそれに応えていくことで信用をつかみ、着実に売上を伸ばしていった。

● 電子回路検査機メーカーのベスト5に入る実力企業
 電子回路を使用するのは、従来は電子機器メーカーにほぼ限られていた。しかし、徐々に用途が増えパソコンや複合機、ゲーム機(例、プレイステーション)など業界の発展とともに様々な分野に広がり、最近では給湯器、便器、建具のブラインドにもマイコンを含めた電子回路が組み込まれている。その検査には「ファンクションテスター」が使われ、現在もますます客層が拡がっている。電子機器製造業以外の分野には営業活動の他、客先の口コミなど、いわゆる紹介をいただける強い信頼を得、さまざまな分野に参入を果たした結果、顧客数は数百社になったという。当初は部品加工は一部の生産のみで、その大半は外注や購買品を使用して最終組み立てをしていた。その後、徐々に自社での生産に切り替えた。例えば、加工済みだった物を材料入荷し加工を施す、NC工作機械での金属精密加工の内製化、当然機構設計も社内で行うことで付加価値の増加をもたらしてきた。それが、「一括社内生産による短納期の達成」につながっている。数百社の客先に目を向けてみると、競合他社は全国で100社にも満たないという。その中で当社はベスト5に入ると自負しているが、トップ企業に照準を置き日々精進を重ねている。

● 職人技もいる、近代的品質管理も取り入れる全員正社員企業
 配線屋からスタートした当社では、腕に自信のある職人が多く「QCD(Quality品質、Cost価格、Delivery納期)」を1人で実践するセル生産方式が定着している。また設立以来、社員は全員正社員の会社とし、人間性や協調性を教育し一人一人の仕事を正しく評価する仕組みとしている。
 社長は常に「お客様第一に考えよ、問題意識を持て、原価意識を持て」と基本になることを繰り返し社員に話す。「積極的は当然だが、こつこつまじめに物事に取り組む!いいかげんな人はこの会社で勤まりません」と言い切るが、「仕事環境は自分たちで作って行く事も大切、その妨げになるのではなく理解者、協力者になりたい」とも語る。また、モダブツ法(生産工学IEの1手法で、“手を伸ばす、つかむ、運ぶ、置く”という間接時間測定法)の教育もしている。生産性及び数値管理の考え方の取り入れである。生産現場の大半はセル生産方式である。作業の標準時間を決め、それを守れるような部品の置き場所、工具の配置などを工夫していくことである。その単位をモダブツ法では「1モット」というのだ。1動作のことである。モダブツ法を徹底することにより、仕事のできる人にはそのやり方に秘訣があるので、そのやり方を皆で共有化しようとしている。

● 今後の展開は設計初期からの係わりと中国進出も視野に
 当社が受注する仕事の範囲は徐々に着実に広がりつつある。部品製作から検査機全体の生産、しかもその源泉のシステム設計から加工、組立、検査そしてアフターケアである。納期を短縮するには、客先が新しい製品つくりを計画する際に、当社検査機をラインの一部として位置づけてもらい、その製品づくりの源泉の設計段階から参画することである。それが納期の短縮にもなるし、機能面でもよりよい品物をつくることにつながる。なお当社の納入先の7〜8割は中国である。つまり日本メーカーが中国進出していることに伴うものである。現在この分野の検査機は日本で調達し現地に設置しているが、今後は中国メーカーとの競合になる可能性は大きい。客先は当社の中国進出を熱望し始めている。納期の短縮のためでもあるが、アフターサービスを重視するからである。そのため、人材面でも既に手を打ち、中国駐在経験6年のベテラン社員を採用し、着々とその準備を進めている。

● インターンシップや産学交流を積極的に
 毎年、電気通信大学の実習生を2名程度受け入れている。学生にとっては貴重な体験の機会であろう。実際に、彼らがデザインした図柄や自分の名前を入れたアクリル板を作らせたりする。将来、様々な分野で活躍する人たちに、ものづくりに参加した体験を味わってもらうためである。一方、学生は仕事のやり方、例えば「時々暇そうな人がいる」などの忌憚のない意見を物怖じせずに言うので、当社には大いに刺激になるとのことである。お互いがギブアンドテイクとして利用している。さらに大学との関係を発展させ、近く研究開発面で産学交流を図る予定である。

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