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佐々木工機株式会社


企業連携で生産ラインのシステム提案から据付まで一括受注


専務取締役 佐々木 政仁氏
●事業内容
金属加工機械製造業

■企業名 佐々木工機株式会社
■創 業 1960年1月
■所在地 〒213-0006 川崎市高津区下野毛1-9-33
■電 話 044-844-0338      ■F A X 044-822-0922
■代 表 佐々木 政直 氏
■資本金 1000万円
■売上高 --------------
■従業員 7名

 E-mail:sasaki-kk@kinet.or.jp     URL:http://www.kinet.or.jp/sasaki-kk
 
 町工場の集積地、川崎市高津区下野毛にある事務所を訪ねた。当社の隣はさら地として整備され、赤いさび止めが塗られた立派な鉄骨が置かれていた。
 「新しいマシニングセンターを入れたいのですが、工場が手狭のためビルを拡張することにしたのです。」と専務取締役佐々木政仁氏が言う。

 当社は、部品の機械加工が主体のたった7名の会社であるが、自動化、省力化装置などを組み合わせた、生産ラインのシステム提案から据付までも一括受注する。その秘密は、いろいろの職種にわたる企業の、信頼のおける強力なネットワークにある。

● 取り扱い品目はシステム提案から据付までなんでも
 当社にある設備は、マシニングセンター、NC旋盤、放電加工機といった金属やプラスチックなどの部品の機械加工を主体とするものである。
 ところが、ホームページで取り扱い品目を見ると「自動化、省力化機械装置などを組み合わせたシステムの開発、設計、製造、販売」と記されている。さらに部品加工についてみれば、当社の設備でできる機械加工だけでなく、それに付随する熱処理、研磨、めっき、塗装も取り扱いの範疇である。加工物のサイズも1ミリ以下の小さいものから3メートルを超える大きなものまで幅広く、被削材もステンレスやインコネルなどの難削材にも対応できる。それは、当社がシステムを受注しても、部品加工を受注しても信頼の置ける協力会社を持っているので、それらの会社と一緒になって作業をすれば、たちまち完成してしまうのである。

 最近では、自動車工場の生産ラインの設計、製作、据付、航空機エンジンのデフケース偏芯測定器の納入、非接触式厚さ測定装置の納入などがある。特に非接触式厚さ測定装置は、空圧関係を得意とする、設計の協力会社が開発したもので、エアー背圧で厚さ測定するものである。非接触のため、測定物に傷をつけないとか、測定物の表面状態に影響されない。また、水濡れ状態でも測定が可能などの特徴があり、半導体用ウエハー研磨工程での厚さ管理などに使われている。最近の引き合いは、電気会社、カメラ会社からのものが多い。海外からも引き合いが来ている。

● 顧客の立場で提案して喜ばれる
 「こんなものを作って欲しい」と顧客から機能を聞いただけで、協力会社と一緒になって、設計して製品を作り上げてしまう。 
 また、設計から加工、組立、調整まで一手に引き受けて製品を作ることができるので、顧客の立場から見て、余分な機能や、使い易さや、コストダウン、加工方法などの提案ができる。先日もある大手の建機メーカーから、「コストがネックで注文が取れなくて困っているので何とかならないか」との相談を受けた。協力会社とも一緒になって検討した結果、自動化してもあまり意味のないところを、手動に切り替えることを提案し、コストダウンが達成できて多いに喜ばれた。

● 信頼の置ける仲間の強力ネットワーク作り
 この下野毛地区は、ものづくりの基盤技術を持つ工場の集積地である。平成8年、この地区の若手後継者10人が集まり、「ものづくり共和国」を結成した。このグループはインターネットを利用した情報の発信や交流、共同での製品開発、共同受注、展示会への出展など新しい発想での活躍が注目され、NHKや新聞、雑誌で取り上げられ有名である。
 メンバーの会社は機械加工の専門、プレス金型の専門、精密板金の専門、プラスチック成形加工の専門、ダイカスト金型の専門、へら絞り加工の専門などものづくりにおいてバラエティに富んでいる。
 佐々木専務取締役はこのグループの主要なメンバーとして、商品開発などに取組んでいる、今まで開発したものには福祉関係の装置、空き缶つぶし器など数多くある。
 また、氏は下野毛工業協同組合の青年部の部長でもある。会員会社の職種は幅広く、100社以上の会社がある。父上である社長も、かつてこの組合の理事長をしていた。
 佐々木工機の信頼できるネットワークはこのような環境の中で形成されている。

 ところで、佐々木専務取締役は大学の英文科を卒業後アメリカに留学し、機械加工関係の勉強をした国際人である。留学した時の友人や、仕事上の香港の知人、前スイス観光局アジア支局長など海外との付き合いも多い。こんなところにもネットワークの秘密があるのかもしれない。

● 悩みは人材確保、夢は自社製品の開発
 機械加工の職場は一般に、3K(きつい、きたない、きけん)のイメージがあり、就職を嫌う人が多い。当社は、即戦力になる人を採用し、少数精鋭で仕事を進めて行きたいと考えているが、なかなか思い通りの人が採用出来ない悩みがある。佐々木専務取締役に将来の夢を聞いたところ「そんな悩みを克服し、社内体制を整備し、自社ブランド製品を持つことです」という。
 今回、社長にはお会いできなかったが、話を通じ、ご子息である佐々木専務取締役に、経営を大幅に任せていると感じられた。

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