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元気な起業家紹介
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株式会社イクシスリサーチ


『ロボット・ルネッサンス』ロボットコンテンツを模索する若きメカ集団

社長 山崎 文敬 氏
●事業内容
自律移動ロボットの設計製作(二足歩行ロボット、移動台車、その他)、ロボットに関する開発一般(画像処理・動作システム、USB接続ボード)、ロボットOEM事業、ロボットコンテンツ提案
教育事業(カリキュラム作成)、ロボット開発コンサルティング

■企業名 株式会社イクシスリサーチ(iXs Research Corp.)
■創 業 1998年6月2日
■所在地 〒212-0055 川崎市幸区南加瀬4-17-14
■電 話 044-589-1500
     (横浜工場):045-560-6070(問合せは横浜工場へ)
■代 表 山崎 文敬 氏
■資本金 1,000万円
■売上高 1.2億円(2006年)
■従業員 8名
■U R L  http://www.ixs.co.jp 
 


 “潟Cクシスリサーチ”は大学・メーカーの研究開発用途のロボットや、教育用や医療用などさまざまなロボットの受託開発事業と研究・ゲーム用ロボット及び電子機器部品の製造・販売業務を行なっている。そして今、ロボットの無限な用途を夢から道具へと切り開く。

● “踊る!和ボット” 伝統芸能とロボットとのコラボレーション
 2006年10月、重要無形文化総合指定保持者の善竹十朗さんのせりふで狂言の舞を披露。舞ったのは、同社のKHR-1を改造した人型ロボットキット『和ボット』である。渋谷の能楽堂で開かれた狂言日本に伝統芸能の普及を目指すNPO法人「和のメソッド」と異色のコラボにより実現した。
  舞の動きはシンプルのようで、19個の自由度しかないロボットで動きをコピーすることは、とても大変な問題であった。どのようにして解決をしようかと、劇場に足しげく通ってある時閃いた。「お客様が同じ演目を何度も見に来る。演目の登場人物を演者によってどのように演じるかに興味を持っているからで、人間の動きを完全にコピーすることは必要ない。ロボットなりに伝えたい感情を、どのように演じるかが重要なのだ。」腕に8個、足に10個、首に1個の関節にロボットならではの動きを振り付けてもらい完成した。
  現在、「踊る和ボット」は、日本伝統文化と現代科学の融合として、舞踊家の林千枝さん、大蔵流狂言方能楽師 善竹十郎さん、きもの研究家の山下悦子さんらの協力で歌舞伎・能・狂言・日本舞踊などの普及を目指し、一般にも販売をしている。
 
● 「モーションメディア」として・・・役に立つロボットを
  2006年11月には神奈川県・川崎市の後押しを受け、ナビロボ(道案内ロボ)を川崎住宅展示場で実証実験を行なった。ナビゲーションは音声や画像によるものが一般的であるが、実際に案内される場面では迷うことも多い。ナビロボはロボットの本質である「動き」により直感的に情報を伝達する。“動き”により情報の伝達、これを「モーションメディア」と位置づけ、新しい分野の情報伝達方法を開発している。
 家庭にあるホビーロボットの約9割は押入れに眠っているといわれるが、それを役に立つロボットにしたい。そのため、色を識別するボードを装着したセキュリティロボ、名刺を差し込むとパフォーマンスをし名刺のデータベースを作成するロボットなど、いろいろな用途を開発している。普及を目指しデモを行なっているが、子供たちに人気のあるのは、音楽に合わせてステップするとロボットが一緒に踊る「ダンシングロボット」、猛ダッシュしたり転んだりのロボット徒競走である。お客様に体験できる内容も多く、その動きは著名な方々に指導をいただいた完成度の高いデモであり、イベント用に好評である。
 どんなに高機能を満載したロボットでも、用途に対して価格が高ければ実用性はない。役に立つロボットとは目的に適した価格でなければならない。ロボットの基本パーツを量産することにより、それの実現に動き出した。これは、受託開発型のビジネス展開から、新たな事業展開にむけたチャレンジでもある。

● ロボカップから学生ベンチャー企業へ
 山崎氏は早稲田大学で人工心臓の研究を行なっていたが、大学3年の時にロボカップが始まり、ロボットにサッカーをさせる小型ロボットリーグに初出場・初優勝を飾った。ロボカップの参加は製作費などでかなり費用がかかる。勿論自腹であるが、お金の捻出に苦労した。その頃、大学などから、山崎氏が作ったロボットを研究用に売ってくれという話が多く飛び込んできた。ロボット業界に詳しい北野宏明氏のアドバイスにより、大学院修士課程一年生の時に会社の設立をした。設立時は儲けようとか、会社を大きくしようとかでなく活動費用捻出するためであり、「どうやって会社を運営しようか儲けようかなどは自身エンジニアなので深く考えず、またどうするかもわからなかった」と当時を振り返る。その後もロボット研究のために大阪大学で歩行ロボットの研究、科学技術振興事業団北野共生システムプロジェクトでのヒューマノイドロボット「PINO」開発で遺伝的アルゴリズムを使い歩行に成功、科学技術振興機構(JST)のプロジェクトに参画するなど、ロボット研究者としての評価が高い。現在のスタッフは皆若く、山崎氏と志しを一緒にする集団であり、ロボットに関することはなんでも自分達でこなしてしまうのも同社の強みである。なお、社名のイクサスリサーチは未知なるものへの探求から「インテリジェント・エックス(X)・システム」を縮めたものである。

● ロボット技術の研究開発支援と部品供給 
 同社のロボットの特徴は、モーターを制御するコントロラー(制御基板)がコンパクトで使い勝手が良いことである。全部USB接続で管理できるので、試作品のデータをとるのには最適であり、同社品でデータを採取した後、本格的に製造にかかるケースも多い。同社品と同様の機能を持つボードを売り出した家電メーカーは大手ではあったが同社品に負けて撤退した。また、部品のモジュール化、基本設計のフレームをつくり、それを使うことで設計コストを抑えるなどにより低価格化の努力を行なっている。
 ロボット開発技術に着目した大手企業、大学などの研究機関からの開発受託がメイン業務であり、新聞などで発表されたロボットには同社が陰で開発に携わったものが多々ある。現在も大学と福祉ロボットを共同で開発中である。

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