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株式会社エスピージーフコク


自動車用板ばねの技術とノウハウで世界に誇れる信頼のブランドを築く


社長 伊達 満 氏
●事業内容
自動車・車両用・建設機械・農業機械等の各種板ばね(板ばね、薄板ばね、コイル)製造販売 ダンプカー泥除装置の販売 その他、自動車付属パーツの販売

■企業名 株式会社エスピージーフコク
■創 業 1937年12月 東亜スプリング製作所
     1948年4月  富国発条鰍ノ改組
     1998年1月  (株)エスピージーフコクに社名変更
■所在地 川崎市川崎区堤根36番地
■電 話 044-233-6391      ■F A X 044-245-0305
■代 表 伊達 満 氏
■資本金 2,600万円
■売上高 9億2,000万円
■従業員 55名
■U R L  http://www.spg-fukoku.co.jp/ 
 


 「ゼロ災でいこう。よし!」と全社員が大声で唱和し、毎朝仕事を開始する元気企業がある。
 創業以来65年間、各種自動車用の重ね板ばね構造による技術とノウハウの蓄積をもって少量多品種生産体制を確立した株式会社エスピージーフコクである。自動車用板ばねがエアーサスペンションに移りつつある中、当社は鉄道車両用ばね、防振ばね、免振ばねへと製品をシフトしつつ「世界に誇れる信頼のブランドを目指して」をモットーに毎月の生産量は150トンの車両用板ばねを生産する。

● ばね造りの基本技術でオンリーワン企業を目指す
 当社は、自動車用、車両用、建設機械用、農業機械などあらゆる産業分野にて使用する緩衝機能部品を製造する。製品は、板ばねが全体の売り上げの70%以上を占める。これに加えてコイル状の巻ばね、鋳造機など大型機械の防振用に使用する防振ばね、鉄道車両に使用されるマルチタイタンパーと呼ばれる特殊形状製品、車体部品などがある。最近は、地震対策用として、住宅やビルに使用する免振ばねも新しく開発中である。当社の製品は、自動車メーカーへ納入するのではなく、自動車部品販売会社や自動車修理工場へ販売する。現在その取り扱い店舗数は、全国に500店舗を超えている。
 技術革新により大型車輌のサスペンション機構も板ばねからエアーサスペンションに変わりつつある。当社は多品種、少量、且つ高品質ばね関連の専門メーカーとして、世界のオンリーワン企業を目指している。更に長年にわたって培ったばね作りの基本技術と販売ルートを生かし、環境にやさしい製品の開発にも取り組み、新しい分野や広範な領域にも挑戦している。
 
● 「品質は大手に負けない」
 古くから自動車に使用されてきた重ね板ばねは、規定の長さにした材料を900℃以上に加熱し、すばやく「目巻き加工」という折り曲げ加工を施す。直ちに寸法を測定し、焼き入れ、焼き戻し工程を経て完成する。製造上、品質に最も重要な工程は、熱処理工程である。予熱し、一定温度で加熱するが加熱炉の各位置でのバラツキは±10℃以下に制御する。当社が高い品質を維持する秘密は、この工程の中にある。製造工程中の加工条件のデータは全て記録を残しており、市場で何かトラブルがあった際には、ロット番号で製造工程をトレースできる。「品質は大手に絶対負けない」と伊達社長は強調する。常に品質向上を追求し、顧客が信頼し満足する製品を提供するという品質基本方針がこれを支える。
 2006年11月には、ISO9001の認証を取得した。この認証取得は、付け焼刃で取得したのではない。ISO9001のリーダーには、若手の優秀な社員を選び、無理をせずに、全従業員が十分理解するまで2年間の準備期間をとった。社員全体への研修と訓練も兼ねて行っただけにこの考え方は、職場の隅々まで行き渡っている。その基本は、品質マネジメントシステムのマニュアルを遵守し、継続的に改善し、効率業務を行うことで品質の向上を図ることにある。勿論、工場内の5Sだけでなく、要所への表示も、コンプライアンスも徹底されている。
 突然の見学にもかかわらず、社員の方々は、我々が工場内に入ると丁寧に挨拶をしてくれる。大変感じの良い職場である。

● 安全への掛け声「ゼロ災でいこう。よし!」
 毎日の朝会はラジオ体操で始まる。リーダーは、年齢、性別、役職は無関係で全社員の輪番制である。40名の前で挨拶をし、指揮を取らねばならない。約2ヶ月に一度の割合でリーダー役が廻ってくる。新入社員も最初は戸惑うがだんだん慣れて平気になるという。
 朝会の締めくくりは、「ゼロ災でいこう。よし!」という大きな掛け声である。今日も災害ゼロで行こうとの全員の意思表示である。この掛け声の指揮もリーダーの役割である。当社製品の自動車用板ばねは、重量が重く、一部は900℃近くの高温のモノもある。製造工程には、大型プレスやコイリングマシンなども使われ、作業には危険が伴う。とにかく安全にはたいへん神経を使う。毎朝仕事を始める前に安全作業を誓い、気を引き締めるのである。そして、職場へ散り、仕事が始まる。

● 社是と社長の「心づかい」が元気の原動力に
 「誠意をもって仕事に励み、創意をもって仕事を改善し、熱意をもって仕事を完成する」が当社の社是である。これを実行するために全社員が、「自分の役割を自覚し、会社や他人に迷惑をかけぬようにどうしたら安全に、正しく、早く、楽しくできるかを考え、仕事に取り組み、決めたことは絶対に実行しよう」と行動指針に示している。
 年頭には、役付者以上に対して社長が経営方針説明会を開催する。今年は1月13日に開催した。平成19年発表の社長方針は、「経営基盤を強化し、利益を確保する」である。その具体的項目として、「品質数値の向上とコストダウンの強化し、新製品・新規得意先の開拓をする」をあげる。昨年に認証取得したISO9001を念頭に置き、PDCAの各ステップを確認し、徹底する。特にActionの段階では5W1Hで推進することを強調する。「問題点を徹底的に追求することで社員の意識革命と会社の風土改革を行う」ということが社長の方針の原点である。
 一方、社員を大切にする。勿論社長は全員の顔も仕事も把握している。毎年2回の賞与は、社長から直接手渡しである。その際に本人へ社長の期待するところを一言加える「心づかい」も忘れない。入社当時慣れない仕事に戸惑った新入社員も2年も経過すると社長の期待通りに元気に働くようになるという。人を大切にする社長の「心づかい」と「思い」が、全社員が元気に活躍する原動力になっているのである。

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