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株式会社高速屋


革新的な高速データ処理技術で世界をリードする研究開発型企業


社長 新庄 敏男 氏
●事業内容
ソフトウェア製品「高速機関5」の開発、販売、SI支援、OEM提供、サポートテラバイト級大量データの高速処理技術の提供とコンサルティング
組込機器用ソフトウェアの高速化、高機能化、大量データ処理
各種処理の高速化、高機能化の技術提供とコンサルティング

■企業名 株式会社高速屋
■創 業 2002年5月
■所在地 〒212-0027 川崎市幸区新塚越201番地 ルリエ新川崎6-1
■電 話 044-520-0262      ■F A X 044-520-0263
■代 表 新庄 敏男 氏
■資本金 2億6,300万円
■売上高 5億4,800万円(平成18年12月期)
■従業員 30名
■U R L  http://www.kousokuya.co.jp 
 


 「当面の目標は株式上場です。ただ上場はあくまで通過点、独自の大量データ高速処理技術を世界に普及させたい。良い技術を日本に限らず全世界に広めていくのは我々の責務です」と新庄敏男社長は、当社の圧倒的な技術優位性に自信をみせる。設立5年目のベンチャー企業だが、当社の技術力を知れば社長の言葉は急速に現実味を帯びてくる。

● 強力な高速データ処理技術を提供
 これまでの当社の主力商品は、高速データ処理ソフトウェア「高速機関5」である。このソフトウェアは従来型のリレーショナルデータベースに比べ、約100倍の検索・集計機能、10倍のローディング性能、10分の1のデータベースサイズの性能を誇っている。「高速機関5」は2002年の販売開始以降、顧客の大量データ高速処理のニーズに対応し、電機メーカーの全社電子部品管理システム、クレジットカードの会員情報検索システム、システムインテグレーターの入退出カード管理システム、消費者金融のカード会員参照システム、病院の経営情報システムなどに導入され、着実に実績を重ねてきた。
 一例を紹介すると、大手メーカーの国内外の製造工場と販売拠点の製造・出荷・販売情報を一元管理するSCMシステムのバックアップ系として「高速機関5」が導入され、従来に比べデータ更新を4時間から5分に短縮、検索性能を2〜50倍に向上、TCOの削減など、大きな効果をあげている。
 この他に、高速データ処理技術をメモリ容量の少ないモバイル機器にも応用している。例えばカーナビでは、地図・施設の複合検索など使い勝手を向上させると同時に、検索の高速化を図っている。
 
● 30年に及ぶコンピュータやソフトの研究開発ノウハウの蓄積
 新庄社長は東京大学工学系大学院修士課程を修了し、約十年間大手エンジニアリング会社で化学物質の製造プロセス開発に従事した後独立、コンピュータ関連のベンチャー企業を1980年に設立した。マイクロプロセッサの技術をベースに、OSの導入やコンピュータシステム、制御機器、マルチメディア機器の開発など、パイオニア的な仕事を数多く手掛けてきた。例えばコンピュータからCD−Rを書き込む技術や音と映像を同期させるというマルチメディアの表現様式の開発など、社長は一貫して最先端の研究開発を指揮してきた。
 その後情報システムにおけるデータ処理の遅さに着目し、1996年に高速データ処理技術の研究開発に着手した。1999年にソフトウェア技術体系「PAT(Performance Acceleration Technologies)」の開発に成功した。PATの革新性は従来の技術(BTREE、QSORT、HASH、ランダムアクセス方式)でデータ処理が遅くなる要因を徹底的に排除すべく、ハードウェア(CPU、主メモリ、ディスク等)のアーキテクチャとソフトウェア処理の両面を一から見直した点にある。具体的にはデータのスキーマ設計、ハードウェアの物理的転送速度や処理方式、OSやアプリケーションの処理方式などを研究開発し、新しい技術体系を構築した。「コンピュータハードウェアの進歩は著しく、この30年間でCPUや主メモリの性能・容量は約千倍も向上している。しかし、データを探し集計するといった基本ソフトウェアは30年前の古くて遅いハードウェアに合わせて開発されたままほとんど進歩していない。当社の技術はこのようなギャップを埋め、最新のハードウェアの能力をフルに引き出し、データ処理にかかる時間を飛躍的に短縮した」と社長は解説する。
 このPATの事業化のため2002年に高速屋を設立、高速データ処理ソフトウェアとして商品化したものが、先にみた「高速機関5」なのである。

● 「高速屋汎用基盤エンジン」の技術提供型事業を新たに展開
 革新的な高速データ処理技術を市場へ浸透させていくことが当社の課題だ。このため新たな成長戦略として「高速屋汎用基盤エンジン」の技術提供型事業を今年の4月から展開し、「高速機関5」と並ぶ2つめの柱にしていく予定である。この事業は「高速機関5」の開発経験を土台に、新たな研究開発を行なった成果(例えば、高速インデックス生成、高速ソート、高速検索、データ圧縮、最適メモリ配置など)を「高速屋汎用基盤エンジン」として、ハードウェアやソフトウェアのメーカーへ提供していく。「高速屋汎用基盤エンジン」では、当社の独自技術を顧客の要望に合わせ、機能ライブラリ、機能部品(プラグイン、API、関数)等の様々な形態でライセンス販売する。
  「高速屋汎用基盤エンジン」の狙いは、国内外の大手企業と協調して、当社技術の普及を加速させていくことにある。ギガバイト〜テラバイト級のデータ処理の高速化を汎用PCで実現するという当社の強みを最大限に活かす事業展開に舵を切ったことにより、さらなる飛躍が期待される。
      
● チャレンジの場を提供することがモチベーション向上の秘訣
 「社員のやる気を引き出すには、面白い仕事やチャレンジの場を提供すること」と社長はモチベーション向上の秘訣を語る。当社では社員一人一人が創造性を発揮し、主体的に仕事に取り組んでいくことが求められる。若い社員にとって当社は、コンピュータやソフト開発の技術を習得し磨きをかける絶好の場なのだ。一方、社長は開発メンバーのスピーディな問題解決をサポートするなど、研究開発を陣頭指揮し、毎日夜遅くまで仕事に打ち込まれている。社長のこれまでの研究者としてのキャリアや実績を知るメンバーには熱烈な新庄ファンも多い。そんな社長のリラックス法は猫と戯れ漫画本を読むこと。底知れぬ研究への情熱と人間味あふれる魅力的な方でした。

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