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三和クリエーション 株式会社


保証精度±0.0001oサブミクロンを超える領域に挑む技術力


社長 手塚 健一郎 氏
●事業内容
センターレス加工・高精度製品の製造販売、超硬極細ピン・ミクロンピン製造。プレス金型向けパンチピン・パイロットピン製造、特殊切削工具の製造販売 。各種スリッターナイフの製造販売、ダイヤモンド治具の製造販売

■企業名 三和クリエーション 株式会
■創 業 1999年(平成11年)12月
■所在地 〒213−0005 川崎市高津区北見方3−14−1
■電 話 044−822−2800  ■F A X 044−822−0755
■代 表 手塚 健一郎 氏(テヅカ ケンイチロウ)
■資本金 1,000万円
■従業員 30名
■U R L  http://www.sanwa-creation.co.jp/ 
 

 当社の強みは、超硬合金、セラミック、CBN(立方晶窒化ホウ素)、ダイヤモンドなどの硬質で難削材の各種ピンを±0.0001mm保証の高精度で小径化する技術力であり、小ロットから量産まで対応できます。今後は、光通信・情報端末・液晶・計測器・自動車などの先端技術分野での超小型・超高精密化に対応する計画です」と手塚社長はさわやかな笑顔で語る。  主力製品は、超硬質素材を加工したピンゲージ(穴に差し込んで口径の大きさを測る精密測定工具)や、直径0.1o以下の超極細ピンなどのセンターレス丸棒製品であり、独自に開発した超微粒子超硬合金を材料に使った段ボール用スリッターナイフやグリーンシート(焼成前のセラミックシート)カッターなどの切削工具の開発にも成功した。また、協力企業からダイヤモンド加工技術を導入し、第二工場にダイヤモンド事業部を立ち上げるなど技術の幅を広げ、受託型企業から提案型企業へと変貌を遂げている。
● 飽きることのない向上心で新技術・新分野を追求し続ける

「独立志向が強く、31歳のときに脱サラしました」と語る手塚社長は元金融マンである。「従業員5名、年商6,000万円の去O和超硬に取締役として約2年間勤務し、営業・人事・経営・財務・一時製造にも従事した後、平成11年に三和クリエーション鰍設立し社長に就任しました。ですから起業化時点の技術は、去O和超硬が有していた“センターレス加工技術(砥石による研磨法)”がベースになっています」と手塚社長は語る。
 主力製品である超極細ピンなどのセンターレス丸棒製品を製造するために、当時、日本に数台しかない「ロロマチックCNC 148P4」を導入するなど加工技術に磨きをかける。光ファイバーのフェルール(継手)測定用ピンゲージについては、現状の外径保証精度±0.2ミクロン (0.0002mm)を±0.02ミクロン(0.00002mm)10倍まで向上させることを目標とする。
 超極細ピンについては、ストレートピンで直径0.05mmから、段付ピンで直径0.01mmからの加工が可能であり、自動車エンジン部品や放電加工用の極細電極材としての製造販売に乗り出した。紙一重という言葉があるが、一般的なコピー用紙の厚さ約0.08mmよりさらに細い金属線を測定するために、当社では高速デジタルマイクロメーターや真円度測定器など高精度な測定機器を導入している。
 プレス金型用のパンチピン、射出成形金型用のコアピンなど各種精密金型に必要となるピン製品では、「CNCプロファイル研削盤」を導入し、異型金型部品の市場へ参入した。長手方向の寸法精度の向上により、インクジェットプリンターや自動車モーター用の金型市場をターゲットにしている。
 特殊切削工具の分野については、CBNエンドミル(超硬質の切削工具の1種)製造の前工程である段付加工及びロウ付加工までを既に大手メーカーより受託しているため、将来的にはCBN完成工具まで社内に生産移管する予定である。また、シリコン、サファイア、セラミック、石英ガラスなど脆性素材の微細穴加工用ツールである微小径ダイヤモンド電着軸砥石を他の中小企業との連携により開発に成功し、製造販売している。

● マーケティング志向のの提案営業でお客様の信用と信頼をかち取る
 販売については継続的な新規開拓と取引先の分散で対応しており、一番売上の多いお取引先様で10%強、当初6社の取引先が現在110社に成長した。マーケットは半導体、電子、自動車、測定器、製紙、工具、金型と多方面に渡っている。取引メーカーからの紹介先が新規取引に発展するケースが多いという。“お客様からの難しい注文にも出来る限り応えたい、チャレンジもしないで断ることだけはしたくない”というお客様第一主義を徹底し、また、先方の要望に応えるだけの技術力を持つ当社であるからこそ、紹介する側も自信を持って紹介できる。「お客様から頂いた図面には、お客様自身も気付いていない真のニーズが隠れています。それを見つけることで、先方が望むもの以上の良いものが提案できます」と手塚社長は自ら提案営業を実践するとともに、それを社員にも伝えている。
 「やっとスタートラインに立てる会社になったというのが率直な気持ちです。改善・課題・目標を1つずつクリアーし、これからが本当の勝負だと思います」と売上成長率20%超を10年間実現してきたにもかかわらず手塚社長は至って謙虚だ。  さらなるマーケット開拓として協力企業からの事業譲渡の申し込みを受け、昨年9月から第二工場にダイヤモンド事業部を立ち上げた。自社製品のダイヤモンドXレスト、ダイヤモンドストッパー、ダイヤモンドブレードなどのダイヤモンド製品は、耐摩耗性や耐久性の向上を要求する取引先に販売している。人造ダイヤモンドは、ロウ付けや平滑性を出すために高度な加工技術を要する。まだ若い従業員がダイヤモンドカット40年以上のベテラン職人に張り付いて、技能を継承中である。
● さらなる飛躍を目指し、最大の課題は組織リーダーの育成
 今後1年以内に強化したいと考えている分野・課題は、@環境負荷低減型の製品(=ロングライフ系製品)であるダイヤモンド製治具・部品による耐摩耗性・耐寿命化への提案、A細線技術の高精度化と対応力の強化、具体的には、サブミクロンから10ナノ保証へ精度保証のレベルアップや量的対応と工程能力の向上、Bスリッターナイフ、グリーンシートカッター、特殊工具など自社製品の拡販、を挙げている。3年以内の中期的には、@CBN工具の開発と生産体制確立、AISO9001及びISO14001の取得、B設計・開発部門の立上げ、を挙げている。
 
役員を含む従業員数は30人で、平均年齢は29歳と企業全体が若手従業員で構成されおり、継続的な課題として、人材の確保と管理者の育成があるという。「オリジナルの生産管理ソフトを導入し、従業員一人一人の製品別の生産性など売上に対する貢献度が分かるようになりました。今後は、管理職コースと専門職コースの2つに分けて評価システムを見直します。本当の意味で経営課題を理解し、部下を指導できる組織のリーダーを育てます」と手塚社長は見える職場づくりと日々改善に取り組む。
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