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伸和コントロールズ 株式会社


流体、温湿度制御技術をキーテクノロジーとしたモノづくりのフロントランナー



社長 幸島 宏邦 氏
●事業内容
  精密温湿度空気供給装置、チラー、ソレノイドバルブ、モーターバルブなど


■企業名 伸和コントロールズ 株式会社
      関連会社 :伸和エクセル株式会社、エムケーフロンス株式会社

■創 業 1962年(昭和37年)6月
■所在地 
2150025 川崎市麻生区五力田284
     九州事業所(長崎県大村市)
、長野事業所(長野県伊那市)、
     大阪営業所、熊本工場

■電 話 044−986−1861  ■F A X 044−986−3975
■代 表 幸島 宏邦氏(コウシマ ヒロクニ)
■資本金 5,000万円
■売上高 2007年6月期66億9千万円(連結 74億円)
■従業員 320名
■U R L   http://www.shinwa-cont.com/ 
 


「当社は夢を追う企業ですよ、夢の実現は難しいが、それを実現するために夢を見るのです。社員には自由にやらせています」と幸島社長は、にこやかに話す。売上の5%を開発費として先行投資を続け、その成果も出している、という自負と社員への厚い信頼を垣間見た取材であった。

● 流体制制御技術を苗木として、大きくモノづくり事業が成長
 1962年に伸和工業鰍ェ、ソレノイドバルブ(電磁弁)を設計したことからスタートしている。’67年に販売部門を分社化し、伸和コントロールズ鰍ェ誕生した(後に’96年伸和工業鰍吸収合併)。業容の拡大にともない、‘84年に長野県上伊那郡高遠町に長野事業所を開設、さらに取引先から九州地区への企業立地を促され、先代社長の出身地である長崎県大村市(大村ハイテクパーク)へ‘92年九州事業所を開設した。大村ハイテクパークへは2002年に研究棟を開設し、夢の先端技術の実現拠点となっている。九州事業所開設と同年、幸島宏邦氏が2代目社長に就任し、本社を川崎市麻生区五力田(小田急五月台駅3分)の現在地へ移転している。東名と中央道に近いという立地理由であり、通勤環境、住環境も良く社員(本社約40名)の評判も良い。
 創業以来取り組んでいる当社のソレノイドバルブの特徴は、耐食性、耐久性、信頼性に優れ、医療機器や分析機器向けに強みを発揮している。例えば人工透析用電磁弁では国内70%(海外でも約50%)のシェアを持ち、さらに流体制御技術の応用製品であるマイクロバルブが国産人工衛星の姿勢制御に採用される予定である。また‘87年に半導体製造装置用の温度・湿度供給装置、液体温度調節装置を開発以来、数多くの温湿度調節装置を提供している。半導体・液晶業界で高い評価を得て、チラーシリーズや精密空調シリーズは業界トップシェアを確保している。まさに流体制御技術を苗木として、液体温度制御技術、気体温湿度制御技術関連製品の開発と、事業が大木へと成長中である。
 当社の製品は開発段階から顧客ニーズに合わせたカスタムメードが主体である。「業界のトップメーカーとお取引をすることで、当社の技術・製品もトップレベルとなります。そしてお客様とも強い信頼感が醸成されます」と社長は言う。
● 試行錯誤の中から“コア技術への回帰”で成功
 幸島社長は、大学で経済学を学び、卒業して伸和コントロールズ鰍ヨ入社し大阪営業所を長く勤めた。‘70年代〜‘80年代にかけ「ソレノイドバルブだけでは大きな成長は望めない」と考え新事業を摸索している。当時から社会的問題となりつつあった環境や福祉に注目し、めっき廃液処理装置や介護ベッドなどを開発して、世に出したが、なかなかビジネスの柱までには到らなかった。そのような中で、得意先から「これからは半導体が益々伸びる、しかし微細化や歩留まり向上などを進める上で、製造ラインの“温度制御が難解で、大きな課題”である」とのヒントを得て、コア技術の流体制御技術に温度制御技術を加味した温湿度調節装置の開発をスタートさせ、大きな事業の柱を得ている。
● 中期経営計画(単独売上100億達成)は通過点である
 45期(20126月)単独売上目標を100億に置き、各種施策を「伸和プロジェクトX」として推進中である。夢の実現のいくつかを紹介したい。
 流体制御をコアとする「機器事業部」では、燃料電池電磁弁や分析機器用微量制御弁、人工衛星の姿勢制御用マイクロバルブなど応用範囲を拡大し、温度制御技術をコアとする「装置事業部」は燃料電池、医療機器、有機EL表示機などの製造ラインへ超高純度空気供給システムやドライエア供給装置を提供したいと挑戦中である。既に2006年には、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成金を得て「超高純度空気供給システム」の開発を行い、2年計画のところを1年で製品化を実現し、今年(’08年)2月より出荷開始予定と、自社ブランドで大きくはばたく道を切り開いた。
 半導体業界においては、超紫外線リソグラフィーを使った微小チップの開発に力を入れているが、当社の技術で貢献することも大きな目標の一つである。
● 共感・共創・共生をキーワードに、社員と共に最前線を歩み続ける
 共感(顧客の強い支持を得る提案型企業となる)、共創(社員が喜んで全力投球する会社となる)、共生(地域社会の発展に貢献する企業となる)の企業理念を全社員が共有し、実行している。
 社員の満足度向上は最も注力しているものの一つである。社員の高い成果に応えるため、2年前に賃金体系を成果主義に切り替えている。さらに女性の力を活用していくため、自前の託児所を充実させていくとのこと。九州事業所は太陽光の利用と託児所が大きな話題となっている。また「良い製品は良い環境から生まれる」新設作業棟や研究棟のレイアウトは快適さを重視するなど、すべてに渡って常に時勢に合わせたベストを追究している。
 社長「わが社は、地域と共に歩む企業です。地元に受け入れられない企業は滅ぶでしょう。私はすべての事業所の所長には、地元とのコミュニケーションを大切にするよう言っています。また夏祭りなどで地域に工場を開放し、ゴミ拾いなどのボランティア活動も行っています」・・2005年長野事業所20周年記念には、収益の一部を高遠町へ寄付し、町はバラ園“高遠しんわの丘ローズガーデン”を造園し、町の活性化の一助となっている。
 当社の社会貢献に対し、2005年日刊工業新聞「地域社会貢献賞」、2006年紺綬褒章を受賞している。
 社内外の“和を伸ばし”続ける伸和コントロールズグループは夢を追い、「モノづくり」の最前線を休むことなく歩みつづけている。

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