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ユースキン製薬 株式会社


女性の肌を守って50年 GMP基準の中で生み出される高品質



社長 野渡 和 氏
●事業内容
  医薬品・医薬部外品・化粧品の製造販売及び輸出入販売

■企業名 ユースキン製薬 株式会社
■創 業 1955年(昭和30年)3月
■所在地 〒210−0014 神奈川県川崎市川崎区貝塚1−1−11
■電 話 044−222−1411
■代 表 野渡 和義 氏(ノワタリ カズヨシ)
■資本金 1,500万円
■従業員 76名
■U R L  http://www.yuskin.co.jp/ 
 


 
女性にとって、冬のひびやあかぎれは、いつの時代も深刻な悩みの一つである。「肌荒れに効いて、ベタつかないクリームが欲しい・・・」という切実な声に応えて当社は、業界に先駆けて、50年以上前にハンドクリーム“ユースキン”を開発した。それ以来「お肌のこと、ずっとずっと見つめています」をテーマに常にお客様の声に耳を傾け、スキンケア製品(医薬品、医薬部外品、化粧品)の開発、製造、販売及び輸出入販売を行う。品質の良さが口コミで広がり、オレンジ色の蓋の黄色いクリームといえば、女性なら知らない人がいないほど有名になった。ユースキン製薬株式会社は、いまや日本全国だけでなく、海外にまで知られる女性にやさしい川崎の元気企業となった。

● 人の出会いから生まれたロングセラー
 ユースキン製薬の歴史は創始者である野渡良清氏が1955年に瑞穂化学工業(株)を設立したことから始まる。良清氏が「この人との出会いが無くして、今日のユースキンは無い」と語る“綿谷益次郎 薬学博士”と運命的な出会いをするのもこの頃である。
 更にもう一つ、ユースキン誕生のきっかけとなる出会いがあった。ある日、店頭に訪れた婦人が“べとつくハンドクリーム”を渋々購入する姿を見た良清氏は、“べとつかずによく効くハンドクリームを作れば売れる”とのヒントを得たのである。さっそく油脂と乳化に造詣の深かった綿谷博士に新製品の開発を依頼し、二人で試行錯誤を重ねたのち、今から半世紀以上前に、「あなたのお肌」から“ユースキン”と命名されたハンドクリームが誕生した。1967年には、創業以来の念願であった日本全土をカバーする代理店網ができ上がり、製品の知名度も定着した。1968年には、社名をブランド名であるユースキンにする決心をし、ユースキン製薬株式会社に社名変更した。
 現在の野渡社長は、39歳で事業を継承したが、その間に営業担当として、8年をかけて全国の薬局店舗を自分の足でくまなく巡回訪問した。現在でも全国どこにどのような店があるかすべて頭に入っている。今でこそ順調に推移したように見えるが長い歴史の裏には色々な苦労を重ねている。当社の製品の多くは冬物商品といわれ、その販売は、冬の寒さに大きな影響を受ける。販売見通しを誤り、返品となり、大きな在庫を抱えた経験もある。こういった試行錯誤で得た経験が販売見通しのノウハウに生きている。
● 国内シェアNO.1揺るぎない高品質製品への自信
 現在、当社製品は、@ひび・あかぎれ・しもやけに治療効果と保湿効果のあるユースキンA A 皮膚の生理機能を改善し、かゆみを抑えて健やかな肌にするユースキンI(アイ)Bカサカサ肌・敏感肌に潤いを与え、外部の刺激や乾燥からまもり、「さらっとしっとり」感を維持する低刺激スキンケア保湿クリームのユースキンS(エス)、そして、C子供の肌や唇などへの低刺激スキンケア保湿クリームやリップクリームなどのブルーナスキンケアシリーズの4シリーズから成る。ユースキンAは、常にお客様の声に耳を傾けながら改良を加えて、年間販売量は約500万個とハンドクリームとして国内シェアNo1を誇り、今でも当社の重要な主力商品である。
 「本当にお客様にとって必要とされるものは何か」を常に心がけ、こだわりを持ちお客様の声を大切にする。これを「人々の皮膚の健康と美に役立つ高品質で長く愛される製品を提供することにより、うるおいのある社会づくりに貢献します」という経営理念に表している。社長室に、大きく掲げた「現物主義」「ロスを減らそう」「視野を広げよう」という行動指針は、過去の反省も含めて作成したものである。事業計画の作成は、慎重を極めており、着実に経営する社長の姿勢でもある。
 
当社のすべての製品は、GMPという医薬品製造における厳しい基準で製造される。GMPとは、Good Manufacturing Practiceの頭文字を取ったもので、医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理に関する基準である。製造管理、品質管理、衛生管理の3つの基準書を作成し、すべての工程を管理する。お客様に届ける製品品質については揺るぎない自信を持っている。
● 格言集カレンダーでお客様と心をつなぐ
 今年で第9巻となる当社の格言集カレンダーは、創始者の野渡良清氏が社員全員から知恵を絞って格言を考え、カレンダーにしたのが始まりである。このカレンダーに掲載される格言は、毎年一般応募されたものから、各地の選考会を経たのち最終決定する。今年は、約8000編の応募作品に対して全国7箇所で選考会を開催し、「気配りは気づかぬところに配るもの」など31編が決定した。愛用者との交流会を兼ねた選考会に、今年は1650名の参加を得た。この格言カレンダーは、販売店や格言選考に携わった方々に特別に配布される。また、この中の格言のいくつかは、点字で表示されるなど配布者への細かい配慮がなされている。「出会い」を何よりも大切にしていたという創始者の意志は、この格言集カレンダーに受け継がれ、現在も当社とお客様との心をつなぐ強い絆になっている。
● ユースキンAを越える新製品の開発が目標
 順調な販売金額の伸びであるが、現在当社の販売の約70%は、50年以上前に販売開始したユースキンAが占める。広い範囲のかゆみ止めが欲しいという声に応えユースキンTなどの新製品も開発し、さらに自分で手が届かないところへクリームを塗るために組み立て式の孫の手「セヌール」を開発し、付属品とした商品も販売し好評を得た。しかし、順調な売り上げを確保しながらも、ユースキンAを越える製品になっていないのが当社の課題と野渡社長は言う。
 当社の開発・製造・販売の難しさは、医薬品等の製造に関する国の厳しい規制の中で、いかに独自性を出していくかという点にある。クリームに使用できる原料はほぼ決められており、ベースとなる水溶性成分と油溶性成分の構成比率や乳化方法がポイントとなる。高齢者社会に向うこれからは、手と足のケアに特化し、この分野にセグメント化した商品開発に力を集中する方針である。医薬品分野とのすみわけを図り、「べたべたしない、ユースキンAを越える快適な付け心地の新製品の開発」が当面の目標である。

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