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会社名株式会社 ビービーエーカンパニー


ニッチな市場向けに特殊な精密切削工具を高精度・短納期・低コストで製作する企業



社長 板橋 忠彦 氏
事業内容事業内容
精密切削工具、精密加工部品及び特殊専用機の製作、精密金型・プレス部品の製造販売、

  • 企業名 株式会社 ビービーエーカンパニー
  • 創 業 1993年(平成5年)9月
  • 所在地 〒213−0032 川崎市高津区久地865−9
  • 電 話  044‐811−0065 
  • 代 表  板橋 忠彦氏(イタハシ タダヒコ)
  • URL   http://www.bba1993.com/
 
  「お客様の疑問やトラブルにあらゆる角度からお応えしていける“ALL IN ONE COMPANY”を目指し、日本の製造業の魂である“よりよいものづくり”に貢献できる切削工具を供給することを目的に会社を設立しました」と板橋社長は語る。ドリルやバイトなど汎用の切削工具を商社として取り扱いながら自社製品として特殊な超硬刃物や精密加工部品をお客様のニーズに合わせて製作している。
 全ての超硬工具において、1マイクロメートル(0.001ミリ)からの公差で高精度な製品を製作できる。大至急の要望にも短納期で対応してきた結果、お客様から絶大な信頼を得ている。

● お客様の多品種・小ロット化の要望に応えるために“研究開発室”を設立する  


 「切削工具商社に就職し、営業マンとして大手の筆記具メーカーに切削工具を販売していました。会社の方針に従って自分達では取扱いが難しい商品の注文までとってきて、最終的には受注した商品を提供できずに断るなどお客様に迷惑をかけていました」と板橋社長は当時を振り返る。
 就職後3年半が過ぎた24歳の時に、営業マンとしてお客様に満足してもらえる商品を仕入れて提供したいと強く思うにようになり、退職することを決めた。その時の板橋社長は会社を興そうとは考えていなかったが、お客様に退職のご挨拶に行った時に、3社ほどの大手の取引先から「どこに行ってももう1回来いよ」と声をかけてもらったことで、独立することを決意する。資金も人脈も無く、前職との関係で仕入先も使えないという状況のなか、1993年に、まずは個人事業主で開始した。
 「有難いことに大手の取引先数社が特別に口座を開いてくれましたが、すぐに売上が上がるわけもなく、大田区にある個人向けバイクカスタム部品を製造販売している会社で作業員としてアルバイトしました。その会社で旋盤やフライス盤など金属加工の技能を身に付けました」と板橋社長は笑顔で語る。
 最初はマンションの一室を借りて、月商数十万円から開始した。3年間トラブル無く、お客様のニーズに応えて少しずつ売上を伸ばしていった。創業後3年目で月商数百万円になった時に、有限会社に法人化すると、信頼度も増して売上の伸びに勢いがついた。
 「法人化して半年経過した時に、資金に余裕が出来たので、精密万能研削盤を購入しました。切削工具を研磨加工できるベテランの職人も従業員として1人雇用しました」と語る板橋社長は、多品種・小ロット化のお客様のニーズに応えるために、自社で特殊工具や精密加工部品を製作できる“研究開発室”を設立した。
 従来は、筆記具やボールペン部品を製作するための特殊工具や精密加工部品を外注先で製作していたため、外注先の品質がそのまま当社の品質となっていた。しかし、自社で品質・価格・納期をコントロールしたいと考え、自社で切削工具等を製造した結果、今まで以上にお客様の満足を満たすことができた。
 5年前に自社の社屋を建築した板橋社長は、3歳の時に青森から両親と共に引っ越して以来、川崎市に住んでいる。
     

● 筆記具業界の特有の商習慣とニッチな市場に特化した営業で取引先を増大する 


 「無鉄砲だったので、会社四季報を見て直接大手企業に電話で営業しました。当時は、担当者に電話をつないでくれたので、自社製品の特殊工具などをアピールして取引先を増やしていきました。その当時、取引を断られた企業でも今ではそれらの企業から取引を依頼して頂けるようになりました」と語る板橋社長は、当社の特殊工具を使ってくれそうな大手企業に片っ端から電話した。営業努力の結果、現在では主要な取引先60件に加え、20〜30件のお客様が増減する。ボールペンなど筆記具業界向けの切削工具は外注先に作らせるという特殊な商習慣の存在やニッチな市場に特化して営業したため、商売が軌道に乗った。お客様の細かなニーズに応えられる小回りの良さも当社の強みだ。
 自社製品である特殊な超硬工具等は新たな市場のカーボン部品加工業界で多く使われている。リーマンショック以降、業績が厳しい中でも新しい取引先の開拓や新業種への進出に積極的に取り組んできた。高精度・短納期・低コスト化への対応や最新の特殊加工技術にもアンテナを張っている。既存設備の精密万能研削盤による研磨加工に加え、レーザー加工やコーティング加工など従来技術では困難だった製品にも挑戦している。具体的には、YV04レーザーマーカーを用いた微細加工機の試作とインク溝用ブローチ製造機の開発だ。本開発は、神奈川県中小企業新商品開発等支援事業補助金を活用した。
 新しい分野における精密微細加工部品や特殊な専用機械の製作も積極的に受注している。地元の川崎北工業会青年部の中小企業による横のネットワークをお客様にアピールして、仕事の幅を広げていきたいと考えている。既に、鈑金加工などの外注先とは取引を行っている。特殊な専用機械についてもお客様のニーズを聞きながら、板橋社長が新たな発想で機械の構想を練り、阿部技術顧問と二人三脚で設計製作する。最近は納入実績も増えてきた。阿部技術顧問は、板橋社長が独立した際に、声を掛けてくれ、特別に口座を開いてくれた大手企業の技術者の1人だ。定年退職後に技術顧問として、当社の経営と技術の両面をサポートしている。
   

● 長寿命化独自ツールの開発や作業効率を向上する自動機の開発を目指す 


 今後強化したい分野を聞いたところ3つあると言う。
 1つ目は、破損し難く長寿命化した独自ツールの開発だ。更に各種コーティング処理を施しTiAlN(窒化アルミニウムチタン)やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)など、よりお客様の条件に特化した工具を提供する。
 2つ目は、お客様からのリピート率の高い特殊工具の製作コストを削減するために社内で 自動機を製造することだ。
 3つ目は、お客様の現状の作業を半自動化する機械装置を設計製作することだ。
 「小さい会社ですが、事業活動が環境に与える影響を考えて、2008年に環境の国際標準規格ISO14001を取得しました」と板橋社長が胸を張る。当社の環境方針では、省資源の推進、廃棄物の適正管理、省エネルギーの適正管理を重点テーマとした取り組みを宣言している。
 「技術的にハードルの高い依頼が来たときはお客様と共に解決策を考えるので、お客様と一緒に製品を作り上げているのだと実感できます」と語る板橋社長は、他社が出来ない難しい製品を作ることにあえて挑戦する。困難な課題をクリアできれば、それが強みになるからだ。
 当社では、切削工具の販売経験のある営業マンで、お客様の要望に応えるために自分でスキルアップを図れる人材を求めている。
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