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会社名株式会社 アポルテフードファクトリー


冷凍や加工食品を一切使わない安心な手作り給食 給食業界に新風を吹き込む風雲企業



代表取締役社長
二階堂 徹
事業内容事業内容
ケータリング&イベント事業、オードブル・お弁当デリバリー事業、給食事業

  • 企業名  株式会社アポルテフードファクトリー
  • 創 業   2010(平成22)年8月
  • 所在地  川崎市高津区北見方1−21−10
  • 電 話   044−712−0022
  • 代 表   二階堂 徹(ニカイドウ トオル)
  • URL   http://www.aporte.ne/

 平成2412月、都内で学校給食のチヂミを食べた児童が、食物アレルギーによるアナフィラキーショックで亡くなる事故が発生した。学校での食物アレルギー事故は年々増加し、年間300件にも達している。文部科学省の発表によると、全国公立学校の児童生徒のうち、2.6%が食物アレルギー有病者だが、「代替食・特別食対応」を行っている小学校は20.8%に過ぎず、リスク管理は十分とは言えないのが現状である。

 アポルテフードファクトリーは、“母が作る真心の料理”をコンセプトに、0歳から11歳までの乳幼児童に、一人ひとりの年齢や体格、そして食物アレルギーにきめ細かく対応した、全て手作りの安心・安全な弁当給食を届ける企業である。

● 妥協のない美味しさ、美しさ、安全さで感動をお客様に提供する  


 アポルテフードファクトリーは、保育園・各種施設へ弁当・給食を届けるデリバリーサービスのほか、大使館や会議室、ホールに出向いて料理を配膳・提供する、ケータリングサービス等を手掛ける高津区の企業である。「ハートデリ」のブランドで知られるお弁当デリバリーサービスは、インターネットの宅配サービスでも広く知られているので、利用した方も少なくないかも知れない。パエリア入りのロケ弁は芸能界でも有名らしい。
 同社の最大の特徴は、提供する料理の“美味しさ”、“美しさ”、“安全さ”へのこだわりにある。社内には有名店で修業を積んだ和食・イタリアン・フレンチのプロの調理人が30名ほど在籍しており、質の高い“味”と“盛り付け”を妥協することなく追求している。さらに、食の“安心安全”に全社を挙げて取り組んでおり、食材の調達から配達に至るまで、徹底的な管理が行き届いている。例えば、仕入れる食材は産地を吟味した生の完全国産で、大規模冷蔵冷凍設備で適正に管理の上、ゆとりある調理環境を確保し、工程での雑菌の繁殖を抑えている。調理の様子は固定カメラで撮影され、工場を訪れたお客様にも公開している。そのことが作業員による意図的な事故防止にも役立っている。
 そんなこだわりに満ちた同社の料理だが、二階堂社長は、まだまだレベルを引き上げたいと考えている。それも、改善のレベルではなく、商品の価値を圧倒的に高度化していきたいそうだ。同社が掲げる「私たちがお届けするのは“感動”です」の理念も頷ける。


デリバリー弁当

● イタリアン・フレンチデリバリーから給食の世界へ


 アポルテフードファクトリーは現在、45名の正社員と65名のパート社員を抱え、給食デリバリーだけでも、毎月2,000食を届ける企業である。「ハートデリ」の弁当デリバリーも多くのファンを獲得した。しかし、ここまでの成長の道のりは決して順風満帆ではなかったそうだ。
 「元々自分がやりたかったのは、イタリアン・フレンチのケータリングです。そこから給食事業に舵を切ったのは、20113月に発生した東日本大震災がきっかけでした。それまでは、記念行事やイベントがあると、華やかな洋食の注文があったのですが、震災以降はまったくなくなりました。年度末の3月は一年で最も稼ぎ時で、それまでの赤字を解消する時期でしたが、予約は全てキャンセルとなりました」と当時を振り返る。さらに続ける。「仕事がないまま5月を迎えたある日、全社員を集めて会社の苦境を伝え、転職してもらって構わないと話をしました。しかし、みんなは自分についてきてくれました。誰一人辞めようとしなかったのです。そんな彼らの生活を是が非でも守るため、よそ行きの料理と言えるイタリアやフレンチのケータリングは一旦止めて、実需に基づいた料理、つまり毎日食べる給食や弁当を保育園等の施設に運ぶサービスをメインに手掛けることにしました。」
 こうしてアポルテフードファクトリーの弁当・給食デリバリーサービスが始まった。


● 給食業界に風穴を開ける


 「保育園向けの給食デリバリーは必ず伸びると確信していました。と言うのも、既存の給食センターでは、子供の好みや食物アレルギーへの対応が十分にできていないためです。特にアレルギーは深刻な問題なので、保育園や親御さんは本気で困っていたのです。だからうちでは、冷凍食品や加工食品を一切使わず、全て手作りで子供が食べやすい大きさに食材を切りそろえて、一人ひとりの年齢や体格、そして食物アレルギーにもきめ細かく対応した、オーダーメイドの弁当給食を届けました。」
 弁当給食のこだわりは食の安全だけではない。子供たちが楽しめるようにと、弁当箱をかわいい物にし、盛り付けも華やかに演出している。また、栄養面に配慮しながら素材本来の味を活かした調理を心掛けている。これで偏食や野菜嫌いを克服した子供たちも多いらしい。
 オーダーメイドの弁当給食は、それまで困っていた保育園や母親たちの間でたちまち評判となった。当初は15食から始まったサービスだが、“感動を届ける”同社の料理はやがて月800食、そして2,000食と順調にその数を伸ばしていった。

 
保育園向けお弁当給食

 二階堂社長は従来の給食のあり方に苦言を呈した。「これまでの給食は、安価な食材を使って大量に生産するため、冷凍や揚げ物が多く、色気も味も満足できません。個人の好みや食物アレルギーへの対応も不十分です。中には、衛生管理が十分に行き届いていない給食センターもあるようです。地域によっては、新規参入を阻むところも存在しています」こうしたことが、給食の質の向上や安心・安全の妨げになっていると言う。しかし、冒頭のような食物アレルギー事故を繰り返さないためにも、食の安全性の向上は緊急の課題である。
 「近い将来、給食業界にもビッグバンが起こるはずです、自分が業界を変えていきます」と二階堂社長は熱い想いを語った。

● 二階堂社長のこだわり


 そんな二階堂社長の料理観を伺ってみた。「料理はイメージであり、見た目が重要です。本物のコックが作る本物の料理を美しく演出することで味も引き立ちます。例えば、クロスでテーブルを装飾し、そこに凝った器を使って料理を立体的に盛り付け、季節に応じた花やオブジェを添えると、そこに華やかな世界観が生まれます」演出は社長自ら手掛けており、時にはオードブルを宝石に見立て、宝石箱の世界を表現したり、パーティー会場に縁台を運び、そこに赤い野点傘を差して茶店を表現したりと遊び心も満載である。そのセンスは、多くの専門書を漁り、ホテルの展示会を見て回り独学で磨いてきたと言う。「料理は結局、お客様への愛情と真心です。愛情は形に現れるものだから、見た目も大切なのです」と語る二階堂社長は大のグルメ。日夜、料理屋を巡り舌と目を養っているそうだ。

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