株式会社JIYU Laboratories

ビジネスアイディアのテーマ

実験現場が待っていた!安全で効率的な電子実験ノート

  • かわさき起業家賞 
  • KSP賞 
  • NAGAYA起業家応援賞 
  • 会場応援賞  
  • FUNDINNO賞 
  • 宝印刷賞

代表者

高野 泰朋

研究現場では紙の実験ノートが主流であるため、検索ができず過去の知見が埋もれ、情報を探すための時間が膨大にかかっています。この課題を解決するために「Jikken Note」は、手書きノートを撮影するだけでAI-OCRが全文をデータ化し、高速検索を可能にします。紙の書きやすさを残しつつ、デジタルの利便性を取り入れたサービスであり、将来的には研究現場全体を支えるDXプラットフォームへ発展させ、研究開発の生産性を大幅に向上させます。

新規性・優位性として、電子実験ノートの国内普及率が7%に留まる中、海外製品は手書きや日本の法令に対応していません。「Jikken Note」は「手書き対応」「日本向けUI」「法令準拠」をすべて満たす国内唯一のサービスです。特に、2023年から義務化されたリスクアセスメントをワンクリックで実行できる点が大きな強みであり、これらの特許取得済み機能により、安全性とコンプライアンスを確保しつつ研究者の負担を大幅に軽減します。

市場のターゲットは、生物・化学分野の大学・民間・国の研究機関に所属する研究者です。研究DX市場は2033年に22兆円規模に成長すると予測されており、「Jikken Note」はまず国内240億円規模の実験ノート市場から参入します。今後は実験機材EC(9,600億円)、研究保険(240億円)、人材マッチング(1,800億円)など周辺市場へ事業を拡大し、研究開発全体のDXを主導するプラットフォームを目指します。

競争力として、化学物質のリスクアセスメントは実施率が3〜6割にとどまり、火災・爆発など数億円規模の事故が多発しています。その原因となる実施負担を解消するため、専門家と構築した特許技術により入力負荷を最小化し、計算を自動化しています。さらに、オフライン実験機器のIoT化に成功し、実験記録の自動化とヒューマンエラーのないデータ蓄積を実現しています。これらの技術を基盤として、多角的な事業展開が可能になります。