株式会社JIYU Laboratories

応募したきっかけ

研究開発のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する当社にとって、日本屈指のディープテック集積地である川崎市は、最も重要な活動拠点の一つです 。特に川崎臨海部をはじめとするエリアには、化学・素材・バイオ分野の有力なメーカーや研究所が密集しており、当社の『Jikken Note(ジッケンノート)』が解決すべき「現場の安全性」と「記録の効率化」という課題が顕在化していました 。特に、2016年から義務化された化学物質のリスクアセスメントにおいて、市内の研究現場に直接的な貢献をしたいと考えたことが、本オーディションへ挑戦する最大の動機となりました 。

受賞後の変化

心境の変化など

第144回かわさき起業家オーディションにおいて、最上位となる「かわさき起業家賞」という称号を得ました。これはスタートアップである当社にとって計り知れない「社会的信頼」という資産をもたらしてくれました。元研究者として、現場の課題を解決したいという一心で開発したサービスですが、公的な評価をいただいたことで、経営者としての視座が一段高く引き上げられたと感じています 。 特に、コンサバティブな文化が残る大手製造業・製薬業界の研究部門に対して提案を行う際、この受賞実績を伝えることで、当社の技術力や事業の継続性に対する懸念が払拭され、対等なパートナーとして対話が始まるようになりました。また、社内においても「自分たちの技術は公に認められた」という誇りが生まれ、チーム全体の士気向上と採用面でのポジティブな影響を実感しています。現場の熱意を形にするという決意が、より強固なものへと変化しました 。

『宇垣美里のスタートアップニッポン powered by オールナイトニッポン』出演時の様子

パートナー企業との取り組みや川崎市内での展開

受賞後、最も大きな進展は、理化学機器の最大手商社であるアズワン株式会社様との連携が本格的な普及フェーズへと加速したことです。オーディションでの評価が、同社との信頼関係をさらに強固にし、全国規模の販売網を通じた社会実装が現実のものとなりました。 また、オーディション当日の会場での出会いをきっかけに、川崎市内の企業数社との間で、製品の導入検討や具体的な業務連携に向けた対話が現在着実に進んでいます。 さらに、川崎市や産業振興財団が主催する展示会やビジネスマッチングイベントへ登壇する機会を多数いただき、これまで接点のなかった地元のディープテック企業とのネットワークが飛躍的に広がりました。川崎市産業振興財団のマネージャー経由でのご紹介により、ニッポン放送ポッドキャスト番組『宇垣美里のスタートアップニッポン powered by オールナイトニッポン』に出演することも出来ました。川崎というエコシステムの中で、「研究DXといえばJIYU Laboratories」という認知が広まりつつあることに、深く感謝しています。こうした官民一体となった手厚いサポートを糧に、川崎の地から研究現場の革新をさらに加速させていきたいと考えています。

現在のビジネスモデル

当社は、研究現場のDXと安全性を支えるプラットフォームとして『Jikken Note』を展開しています。核となるビジネスモデルは、当社の強みである高度な技術開発力と、国内有数の販売網を持つ商社との連携による「製販分離」の体制にあります 。

具体的には、当社が「紙とデジタルの融合」や「AIによる自動リスク評価」に関する特許技術を保有し、製品開発・アップデートを担い、国内最大の理化学機器販売チャネルを持つアズワン株式会社様をはじめとするパートナー企業を通じて、全国の製薬・食品・化学メーカーや大学等の研究機関へ迅速にサービスを届け、普及させる仕組みです 。

このモデルにより、当社は現場の声を反映した技術革新に専念しつつ、パートナーのネットワークを活用して最小限の人的資源で市場シェアを最大化しています。今後はこの体制を基盤に、研究自動化やASEAN市場へのグローバル展開も加速させていく計画です 。

応募を考えている人に向けて

起業家の皆様には、ぜひこの「かわさき起業家オーディション」という舞台へ一歩踏み出してほしいと思います。川崎市はスタートアップ支援が非常に手厚い自治体であり、その真の価値は、事業の信頼性を飛躍的に高める「公的なお墨付き」を得られる点にあります。 特にB2Bやディープテック領域では、技術の高度さゆえに顧客からの信頼獲得が最初の高い壁となりますが、歴史ある「ものづくりの街・川崎」から認められた実績は、何物にも代えがたい「信頼の証明書」になります。実際に当社も、この受賞を機に『Jikken Note』の安全性や革新性を大手企業へ伝える際の説得力が格段に増しました 。 また、選考過程で受ける専門家からのフィードバックは、ビジネスモデルの解像度を極限まで高め、社会実装に向けた課題を明確にしてくれます。そこで磨かれたプランは、事業の成功確率を確実に高める羅針盤となるはずです。自分のアイデアが社会をどう変えるのか、その可能性を信じて、ぜひ「川崎公認」という武器を掴み取ってください。

会社情報

株式会社JIYU Laboratories

〒105-0004
東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル9F
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