タグル株式会社

応募したきっかけ

弊社は、ロボット触診による筋状態可視化技術を活用し、アスリートの怪我予防とコンディション管理を支援するスポーツテック事業を展開しています。事業立ち上げ初期には、福島県のアクセラレーションプログラム「Fukushima Tech Create(FTC)」に採択され、事業構想の基盤を構築しました。その後、大学発の生体力学センサー技術をスポーツ現場での実証や事業連携につなげるため、第三者視点で事業構想を磨きたいと考えました。プロスポーツと産業が近接する川崎はその環境に適しており、かわさき起業家オーディションに応募しました。また、等々力スタジアムでプロスポーツの熱量を体感した経験も、応募の背景です。

受賞後の変化

心境の変化など

かわさき起業家オーディションでの受賞を通じて、技術シーズとしての可能性にとどまらず、社会実装を前提とした事業として評価されたことに大きな手応えを感じました。また受賞後の懇親会で多くの方からの応援のお言葉が非常に心強く感じ、今も心の支えになっています。研究成果や技術の新規性だけでなく、「現場で使われ、継続的に価値を生むか」という視点で事業全体を捉える重要性を、これまで以上に強く意識するようになりました。大学発技術を研究成果のまま終わらせるのではなく、現場で使われるプロダクトへと転換していく責任をより明確に自覚し、研究・実証・事業化を段階的に進めるのではなく、相互にフィードバックさせながら同時並行で進めていく必要性を認識しました。以降は、単なる技術検証にとどまらず、実際のスポーツ現場が抱える課題にどのように貢献できるかを起点に実証設計やデータ活用の在り方を検討する姿勢へと意識が変化しています。

マヒドン大学教授陣との集合写真時の様子

パートナー企業との取り組みや川崎市内での展開

かわさき起業家オーディション受賞後、プロスポーツチームや大学・研究機関との連携をさらに強化し、ロボット触診による筋状態可視化技術の実証と検証を継続的に進めてきました。プロスポーツの現場では、測定運用やデータの活用方法について現場と対話を重ね、実際の意思決定に資する形での活用可能性を検証しています。また、大学・研究機関との共同研究を通じて、筋の粘弾性データに基づく評価指標の検証や信頼性向上に取り組み、技術基盤の強化を図ってきました。現在、国内だけではなく、海外の大学・研究機関との共同研究の話が進んでいます。さらに、自治体実証事業や複数のアクセラレーションプログラムへの採択を通じて、研究・実証・事業化を一体で進める体制を構築しています。今後は、川崎でのスポーツ系アクセラレーションプログラムを通して、川崎にある複数のスポーツチームでの社会実装を行い、それを神奈川県に広げていきたいと考えています。

現在のビジネスモデル

弊社は、ロボット触診による筋状態可視化技術を活用し、スポーツ現場での実証を通じてアジャイルプロダクト開発を進めています。ビジネスモデルとしては、初期フェーズでは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたサブスクリプション型での提供を想定し、現場での運用検証や精度向上に注力しています。中長期的には海外展開を見据えたビジネスモデルの検討を進めており、その前提として、海外での事業展開に先立ち国際特許出願を行っています。

応募を考えている人に向けて

かわさき起業家オーディションは、単なるコンテストではなく、挑戦する起業家に伴走してくれる仕組みが整ったプログラムだと実感しています。事業アイデアや技術の完成度だけでなく、「これからどう社会実装していくか」という視点で真摯に向き合ってもらえる点が大きな特徴です。弊社は、受賞後も継続的に事務局の方々からサポートをいただき、事業や研究の進め方について相談できる環境に支えられてきました。挑戦の過程では迷いや不安もありますが、第三者の視点や力強い応援・強力なサポートがあることで、次の一歩を踏み出す力になります。川崎には川崎市・NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)・川崎市産業振興財団が連携して運営する研究開発型スタートアップ支援拠点(K-NIC)もあり、実証や連携の可能性が広がる環境で、新たな事業を磨き上げたいと考えている方にとって、本オーディションは大きな挑戦のきっかけになると思います。

会社情報

タグル株式会社

〒975-0036
福島県南相馬市原町区萱浜字巣掛場45-245
南相馬市産業創造センター B-8