かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第46回最終選考会(2007年2月10日開催)
ENTRY No.8

ビジネスアイディアのテーマ
『PNDによるカーナビプラスソフトの商品化』
       (PND: Portable Navigation Device)

ビジネスアイデアの提案者
株式会社マップネット
 遠藤 久資(えんどう ひさし)

  【東京都中央区】

かわさき起業家優秀賞
株式会社マップネット 遠藤久資さん

ビジネスアイディアの概要について
ヨーロッパで大ヒットしているPND利用の簡易カーナビを使ってカーナビにプラスしたソフトを開発する。PNDはWindows-CEを搭載したGPS端末で、5万円前後で販売されている。今回のビジネスは、カーナビにプラスして「山岳3次元ナビ」「海外観光ナビ」「レンタカーナビ」を商品化してソフトと地図を販売する。販売方法は、ハード組み込み、メモリーカード、ネットによるコンテンツ販売を行う。 PND: Portable Navigation Device

新規性・優位性について
弊社のナビは、独自のベクター地図縮小化技術(97%圧縮)と多言語化(現在、日本語・英語・中国語)で設計されていて、中国をはじめとしたアジア市場の標準ナビとして大きな展開を見込める。また、3Dラスター地図の圧縮技術も独自に開発していて、これらの技術をPNDソフトに応用して事業を行う予定である。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    軽自動車、バイク、自転車、中古車などのカーナビアフターマーケットでは、車載にとらわれないPNDによる安価なカーナビは、日本市場でもこれから飛躍的な伸びが期待できる。(富士キメラ総研は、PNDの世界市場が2011年に6962億円に膨らみ2005年の2.6倍となると予測)
  • 市場での競争力
    現在、市場に投入しているナビソフト商品は、PDA対応のものであるが、1月末からPNDの2機種が販売予定である。(8月までには8機種を追加予定で市場の30%シェアを狙っている)地図コンテンツを小さくする技術を持っているため他社が1GBのSDメモリの容量が必要なとき弊社は256MBで全国の地図を格納できる優位性がある。

実現性について
  • 実施スケジュール
    2007年3月に全国山岳3D地図完成させ、4月にソフト開発完了し、5月にサンプル販売を開始する。
  • 実施場所
    社内、及び提携企業と開発を分担して行う。
  • 実施体制(従業員等)
    社内、2名と協力企業8名で実施する。
  • ビジネス・パートナー
    PNDハードメーカー(台湾3社、韓国2社)とソフト開発会社(日本2社)と提携中である。
  • リスクとその管理
    ナビソフトと地図の縮小化技術など高度な基本技術については、原理やソースコードが社外に流出しないように管理している。外注ソフト業者には、APIモジュールのみ開示して開発してもらっている。(縮小化技術の特許はヒントを大企業に与える恐れがあるため意図的に申請を保留している)

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
当ホームページの記事、画像などの無断転載を禁じます。
すべての著作権は財団法人川崎市産業振興財団および原稿執筆者に帰属します。
Copyright(C) 2006-2010 IIP Kawasaki.All rights reserved.