かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第47回最終選考会(2007年6月9日開催)
ENTRY No.2

ビジネスアイディアのテーマ
『実践/健康マネージメントシステム「歩数計で仮想旅」』

ビジネスアイデアの提案者
特定非営利活動法人 ウォーカーズネットワーク
 竹内 正敏(たけうち まさとし)

  【川崎市川崎区】

かわさき起業家優秀賞
NPO法人ウォーカーズネットワーク  竹内正敏さん

ビジネスアイディアの概要について
メタボリック症候群対策の重要性は日増しに高まってきています。平成20年4月からは国民健康保険法が改正され、企業は40歳以上の社員に対し、健康指導をする事が義務付けられています。健康指導のひとつは「運動量の目標管理」であります。当NPO法人は、普遍的で容易な運動管理手法としてウォーキング新提案を行い、そのサービスを提供しようとするものです。具体的には「歩数計をUSBを介してPCに繋ぎ、そのデータを記録し、また表示する」ものです。また「仮想旅マップ」をWEBで送り、「街道歩き」風に表示する事により、様々な楽しみを提供します。その効果として継続してウォーキングをし、結果的に健康を実現する事が出来ます。又、企業も適切な健康指導が可能になり、所期の効果を達成する事が出来ます。 当サービスを利用して頂く為には、USB端子を有した専用の歩数計が必要になります。当NPOは総てのメーカーに呼びかけ、規格にあった歩数計を製造していただきます。

歩数計で仮想旅

新規性・優位性について
近年WEB2.0とかソーシャルネットワークサービス(SNS)への期待が良く話題になります。ウォーキングやジョギング、サイクリングでは既に多くのSNSが存在し、多くのユーザーを獲得しています。当サービスはその一例で、先行するSNSを仲間に活動を始めたものであります。毎日通勤した距離をデジタル衛星マップに表示するといったサービスは現在他にありませんし、将来にわたっても特許3本を使用していますので、優位にあります。SNSをビジネスモデルまで引き上げたものは稀有でありますが、私達はこれにチャレンジするものです。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    法律施行により「健康指導」が義務付けられる40歳以上65歳未満の人口は4000万人に及びます。又、糖尿病患者(予備軍を含む)は1300万人ですから、毎日ウォーキングを習慣づけたい人は膨大になります。この世代はウォーキングや旅好きですから、マップ上で仮想旅をする試みは歓迎されると期待されます。
  • 市場での競争力
    当サービスに先行したり、競争関係にあるものはありません。ウォーキングを三日坊主で終わらせない商品としては次の三種があります。第一はセイコー社の「東海道53次歩数計」、第二はNTTFOMAの「歩数計機能つき携帯電話」、第三はオムロンの「ウォーキングスタイル」という名前の歩数計です。当サービスはこれ等商品の一歩先にあるものです。

実現性について
  • 実施スケジュール
    当計画を実現するには二つの課題があります。「専用歩数計」の製造と「WEBサイト」の構築です。全体を設計する為には、USBマイコン、歩数計マイコン、WEBに担わせる役割を決定し、そのプログラム設計が必要です。2007年10月歩数計量産開始を目標にして確実に進めています。
  • 実施場所
    当法人は川崎市のユニテック東京内に置きましたが、全国各地で使用できます。
  • 実施体制(従業員等)
    事業の状況に応じて職員を採用しますが、現状はユニテック東京を初め委員のボランタリーで進めています。
  • ビジネス・パートナー
    発起人会において、協議しながら各社の専門性や顧客を初めとした財産を活用しながら進めています。(町田洋次氏、東京造形大学、ユニテック東京、潟Aコーズ、潟Tンタス、(有)擬人機工藝 ジョグノート 地図の会 歩き旅サーチ他)
  • リスクとその管理
    リスクは@個人情報の流出とA外部ハッカーの侵入などにより「公序良俗」に反した利用がなされることです。
    対策としては@歩数計ID,ウォーキング実績以外個人情報は掲載しないAユーザー確認プログラムの挿入Bサイト内パトロールCサーバー会社との協議などを考えています。

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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