かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場
第53回最終選考会(2008年6月14日開催)
ENTRY No.3

ビジネスアイディアのテーマ
『施設・病院向け「預り金・貴重品・立替金管理システム」』

ビジネスアイデアの提案者
株式会社ツールボックス
駒井 英紀(コマイヒデノリ)

(発表者 河原伸之
【神奈川県横浜市】

かわさき起業家賞
河原伸之さん

ビジネスアイディアの概要について
預り金・貴重品・立替金管理システムホテルにおいての本来目的は予約管理や売上管理を行うことではなく、お客様に満足なサービスを提供しリピートを頂くのがビジネスであると同時に、高齢者施設や長期入院型病院においても、入居者・患者が如何に快適に生活できるかとの観点から、『預り金管理システム』は生まれました。
トラブルが発生しやすい金銭管理や貴重品管理を『預り金管理システム』を活用することで、業務処理の透明性が明確になることはもちろん、入居者・患者の生活が快適になり、家族・親族の安心が得られると伴に、職員スタッフの働きやすい環境作りに貢献できます。施設・病院にとっての顧客とは入居者・患者・その家族になります。その顧客ロイヤリティこそ、成功を図る基本的な尺度になります。重要なのは、顧客である入居者・患者・家族をどれくらい満足させるかは基より、いかに多くの高収益な顧客を満足させ、維持・継続していくかであることだと考え『預り金管理システム』を提案します。
『預り金管理システム』は、預り金(立替金を含む)の金銭管理はもとより、入居者・患者が施設・病院に預ける貴重品(預金通帳・印鑑・年金手帳・障害者手帳・貴金属類などの宝石・現金・株券など)の管理や、入居者・患者が購入を依頼する商品(紙オムツ、日用雑貨品、食品・飲料類、など)の発注処理などにとどまらず、高齢者施設向けに娯楽施設(カラオケ・マージャン室、レストラン、理容室)などの予約管理機能、通院管理機能、健康管理機能の開発、売店での処理に使用するPOSレジとの連動の開発を進めております。

新規性・優位性について
病院・施設向け『預り金管理システム』は、多種のメーカーが開発しておりますが、その全てが財務会計をベースにしているため入出金管理のシステムしか存在しません。当社のシステムは、販売管理の概念をベースにしているため、入出金管理は基より入居者・患者の貴重品管理から、購入依頼の商品発注・仕入、予約の受注などの管理が可能です。ストレス社会・高齢化社会に伴い、病院、特に高齢者施設などは今後増加傾向にあり、病院・施設向けの商品販売・サービスだけではなく、入居者・患者・家族へのサービスを考慮したシステムは極めて将来性が高いと予測できます。システム開発者からの発想ではなく、サービスを受ける側からの視点で商品開発を行いました。

市場について
  • 主なターゲット・市場の規模
    長期入院病院、全国に1,120以上、高齢者施設(有料老人ホーム、ケア付マンション「利用権型高齢者施設」、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、特定施設入居者生活介護施設、軽費老人ホーム)は5万施設以上が存在します。(総務省統計局)。高齢化社会に伴い、数年後には65歳以上の人口が3,000万人を超え、精神病の潜在患者割合は、人口に対して2%~3%、250万人との統計があり、病院および介護・老人ホーム施設の需要は大きくなることが予測されます。
  • 市場での競争力
    医療業務と離れた医事業務においては、確固たるシステムが存在ていない現状を踏まえ、導入事例を基に他社にない機能やサービスを告知し、徐々にブランド化を図ることで競争力を強化 していく予定です。また、業務ソフトウェアメーカーのソリューションとして販売を行うことにより、マーケティングおよび販促・営業を行い市場の拡大を目指します。

実現性について
  • 実施スケジュール
    高齢者施設への物品納入業者とのタイアップを利用した販売をはじめ、大手メーカー(特に医療ビジネス部署)へのプロモーション販売、大手業務ソフトメーカーのソリューション製品と しての取扱。現在導入病院様より第2フェーズ開発依頼、販売店様経由での商談依頼があります。
  • 実施場所
    現在未定ですが、川崎市インキュベーション施設を検討しております。
  • 実施体制(従業員等)
    1年後における実施体制の強化として、開発者3名、営業・マーケティング1名~2名、サポート2名の体制にする予定です。
  • ビジネス・パートナー
    ピーシーエー株式会社、応研株式会社、グラファージ株式会社
    株式会社NTT東日本、株式会社NTTカードソリューション
    募集中
  • リスクとその管理
    カスタマイズ案件の調整、カスタマイズ要件による開発人材および人件費
    製品販売後、カスタマイズ開発後にソフトウェアの機能としてバージョンアップを図ることで、開発費などを吸収する。

このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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