ホットアルバムコム株式会社
　小星重治（コボシシゲハル）
　　【東京都八王子市】

かわさき起業家優秀賞
りそな神奈川応援賞

デジタル写真は、パソコンやメモリーカードに保管されるが、本人以外の家族には勝手には取り出せず、頼まなければプリントすらできない。ウイルスやクラッシュなど写真が取り出せなくなる事故も多く、また単純なバックアップでは、使わないから数年たつとどこに保管したかもわからなくなり、結局写真はなくなってしまう。デジタル写真が未来に遺せないという欠陥は、NHKなどでも報道されすでに社会問題化しつつあるが、ホットアルバムコム㈱は、これらデジタルのすべての欠陥を解消し、“写真を100年安心保管でき、家族のだれもがスキル不要でさっと探して楽しく使えるCDやDVD、ディスクへの保管システム”HOTALBUMを開発し市場展開を開始した。このシステムはBlu-Rayなど世代が変わっても音楽や映画がある限り消滅しない媒体のCDやDVDなど光ディスクにアルバムを保管し、同時にパソコンにもダブルで記録することでクラッシュなどの突発事故から写真を守れるよう工夫されている。媒体が進化したら、次世代システムに自動で書き換えができるEverplay規格で記録されているから書き換えて100年先に継承できる。このアルバムは基本ソフトを無償で広く普及させ、その基本ソフト上にプラグインでHOTALBUMディスクへ書き込む機能を有料【2980円/2年】ダウンロードで販売提供することをビジネスモデルとしている。
無償基本ソフトは写真を整理したり、PCでのスライドショーやホームプリント、メールなど基本的なアルバムソフトとして楽しめ、2007年より、カシオEXILIM全シリーズの標準バンドルソフトとして採用され写真店からの書き込みサービスでも日本ジャンボ㈱やKODAK-KJイメージング㈱、中外写真薬品㈱など大手60％が採用したため、6ヶ国語で2年で1000万本の基本ソフトが出荷された。2012年末には3000万本以上となる予定。
基本ソフト普及という、種まきを終わり、今10月より、DVD-R書き込み機能などの有償ダウンロードを開始し、本格的なビジネスが開始されることになる。課題は、デジカメ写真の危険性をいかに広く告知できるか、安心保管の方法としてHOTALBUMがいかに有効であるか、広く知って貰うこと。効果的な広告宣伝など、そのための資本参加、融資および各種支援を期待している。

HOTALBUMは、基本ソフトの便利さ、使いやすさに加え、有償のプラグイン記録ソフトで写真を光discに保管し、家族や仲間と写真を気楽に共有できるようにし、100年先まで安心して保管し、鑑賞できることが特徴だ。世界で初めての下記新機能を内蔵しデジタルの基本的な欠陥を解決、写真をまもるシステムとなっている。
１）世界で初めて、ウィンドウズツールを使わない、専用グラフィックユーザーインターフェースを開発、スキルがなくても、写真データをもらった家族や仲間がそのまま、画面を見たままつかえるソフトとなっている。
２）デジカメ各社や写真店頭チャンネル各社がそれぞれ独自ブランドで展開しても、各社のコンテンツを提供できるマルチベンダー機能を搭載し、業界共通の国民的なアルバムシステムとして普及できる。
３）オールインワン機能
  ①100年後に保管されていてもPC機能さえあれば、OSに依存せず自己起動しビュワーで写真が見られるよう、PC/HDD起動型ソフトと、アルバム記録内蔵ソフトで使えるdisc起動ビュワーの両方を備えている。
  ②PCとDVDプレイヤ-で、楽しめるようJPEG本画像を基に、サムネール、スクリーンネールとビデオ画像の動画を自動作成しdiscに記録する。この際楽曲も内蔵しており選択してBGMとして編集される。
４）有償プラグインソフトを接続すると、Disc記録ボタンが起動し、同じ画面で、CD-R、DVD-R、Blu-Rayをドライブや媒体に応じ選んで記録できる。
５）Disc記録はファイル構造をEVERPLAY規格で書き込み、CD-RからDVD-R、DVD-RからBlu-Ray DISCへそのまま自動で書き換えられる仕組みとなっている。
６）Disc記録すると同時にパソコンHDDにもデータは自動記録され、ダブルで安心保管され、パソコンの寿命によるクラッシュやウイルスなどの事故にも写真が守れるよう仕組みが内蔵されている。
７）PC/HDD、アルバムdisc、NETでのトリプル保管技術や携帯へのEverplayアルバムのモバイルアルバム配信など100年安心保管関連特許48件を保有し、100年デジカメアルバム等の商標、著作権等所有

• 主なターゲット・市場の規模
  写真の主要顧客で、PCスキル弱者の主婦、シニア、育児ママたちをメインターゲットに家族のためにもう一枚“をコピーに、家庭写真の全体をターゲットとする。
  基本ソフトは、カシオが標準搭載し、2012年には3000万本となり、デジカメ写真が長期保管できない危険性はますます増大し、社会問題化するので、100年安心保管のニーズは一層高まる。デジカメ保管の危険性が広く認知されれば、HOTALBUMの顧客価値は正しく評価され、一般家庭の6割に普及し、社会共通の国民的なアルバムとしてデファクト化するはず。
  その結果、日本市場だけでも2009年1.6億円、2010年6億円、2011年21億円、2015年130億円の売り上げを予測している。
• 市場での競争力
  アルバムは36種76本も存在し、ヨドバシカメラでの売れ筋であっても最大年間5万本程度であり、ホットアルバム基本ソフトの普及はすでに1000万本以上で、実使用者も250万人に達し、圧倒的優位。カメラへのバンドルや店頭書き込みからのCD-ROMでのリアルな基本ソフトの普及が最大の強みとなり、保管の危険性が認知されれば、有償プラグインソフトは自動的に普及し大きな売り上げとなる。

• 実施スケジュール
  2007年4 月　HOTALBUM ver3.1基本ソフト発売
  2008年11月　ホットアルバムコムブランドのプラグインDVD-R書き込み機能発売
  2009年4月　カシオカメラブランドのプラグイン　DVD-R書き込み機能発売予定
  2009年11月　MAC版、HOTALBUM ver3.1開発予定
  2009年11月　Blu-Ray 書き込み機能開発予定
  2009年12月　トリプル保管SNS システム開発予定
• 実施場所
  本社
• 実施体制（従業員等）
  ホットアルバムコム㈱　取締含め5名
  米国　シアトル　SAI 社　3名
  ㈱プランニング社　5名
• ビジネス・パートナー
  日本ジャンボー㈱及びネット保管企業や、SNS等と提携し事業拡大の予定
• リスクとその管理
  NET保管のクラウド技術の進展
  携帯写真の進化とウォッチ