かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第59回最終選考会(2009年6月12日開催)

Entry.4


ビジネスアイディアのテーマ

木の再生プロジェクト

ビジネスアイデアの提案者

株式会社ソーケン

有吉 徳洋(アリヨシノリヒロ)

(発表者 田口 啓史)

【東京都江東区】

かわさきビジネス・アイデアシーズ賞

田口啓史さん

(発表者 田口 啓史 さん)

ビジネスアイディアの概要について

木の再生プロジェクト

弊社は過去2年間、木に対して敬意を払う精神と環境と社会貢献の概念から『木の再生プロジェクト』として、弊社所有の製作所にて発生する 毎週2t車2台分もの廃木材を再生利用し、保育園・幼稚園・福祉施設に玩具と家具を提供してきた。この活動が反響を呼び、出版者様の御協 力により、このプロジェクト活動を昆虫に例えて、フリーマガジンにて1年間連載させて頂いた。そして、この連載が人気コンテンツとなり、 2009年に読み聞かせる本として発売。絵本に出てくる工場のおじさんがプレゼントするてんとう虫のおもちゃが実際に弊社の製作所の廃木材 を使用した玩具で絵本についてくることが話題になった。今後はこの2年間の実績のノウハウを生かし、様々な媒体を通して事業展開を図って ゆく。主に、子供向けの玩具・家具などのプロダクトの製作・販売を行い、顧客を作り増やすことにより、「木の再生プロジェクト」としての マーケットの安定化を図る。顧客の確保の為にプロダクトだけではなく、廃木材を再生利用した内装業として本業の既存顧客からのマーケティ ングを行う。

新規性・優位性について

現在、年間約390万トンもの間伐材・林地残材が廃木材として発生し、そのほとんどが再資源化・再利用化されていない状況である。故に、リ サイクル分野として未開拓であり、廃木材が全国各地に散在し発生する為、地域・場所を選ばず再資源材として回収でき、再利用することが 出来る。また、環境問題が社会全体での取り組みになりつつある昨今、今後ますます関心の高まるエコ素材であり、幼い頃から玩具や家具を 通して廃木材やエコ素材に触れることにより、環境に対する意識の向上が期待でき、子供達だけではなく親御さん達にも子供たちの玩具・家 具を通じて同じく環境に対しての意識を向上させることが期待できる。

市場について

主なターゲット・市場の規模

玩具や家具については2才〜10才ぐらいまでの低学年層が対象。また、廃木材を利用した内装 業については従来の本業でもあるオフィス内装だけでなく、福祉施設も視野に入れる。主に、 バリヤフリー化する際の改装工事やリハビリ用補具(身体障害者向け)に展開させてゆく。社 会全体の高齢化が進む中で、今後の需要の拡大が必然的である。

市場での競争力

当社では、本業の内装業においての大規模なネットワークを有しており、価格面においても自 社製作所を利用している為、低価格にて製品を提供する事が出来る。

実現性について

実施スケジュール

今後2年間で顧客の確保を図る。後に安定した供給を基にマーケットを拡大させてゆく。

実施場所

本社所在の東京都を中心とした関東近辺

実施体制(従業員等)

新事業部として10名

ビジネス・パートナー

廃木材管理業者及び、木材製作業者

リスクとその管理

廃木材を加工する過程でのコスト面の課題。弊社製作所の規模が限られている為、今後は他業者との 協力を行い、問題の解消を図る。

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このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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