かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第60回最終選考会(2009年8月1日開催)

Entry.1


ビジネスアイディアのテーマ

広告付きAEDボックス無料設置事業

ビジネスアイデアの提案者

飯田電子設計株式会社

飯田 勝洋(イイダカツヒロ)

【東京都板橋区】

かわさき起業家優秀賞

飯田勝洋さん

ビジネスアイディアの概要について

広告付きAEDボックス

AED(自動体外式除細動器)は非常に高価であり、またメンテナンスも高価であるため、なかなか設置が伸び悩んでおり、購入先は予算的に 相当無理をしなければ設置できません。そこでAED設置を増進するため、AEDボックスに広告を付け、無料設置するビジネスモデルを考案し、 そのための無料設置用AEDボックスを開発し、商品化を推進した。

そのAEDボックスには以下の機能を持たせた。

  • 外装3面(正面、左右側面下部)を無料提供の原資となる有料広告盤面とした。
  • ボックスを通行人が認知できる形状とし、内部にAEDを組み込み24時間取出可能とした。
  • ボックス上部に常時4カ国語を流す蛍光表示機を組み込み、AEDの存在をPRする。
  • 警告灯をボックス上部に取付け、ボックスのドアを開けると赤色ランプが点滅し、AEDを取出すと前記機能に追加し、警報音が鳴る。
  • ボックス内部に緊急医療セットを組み込み、常時使用可能とした。
  • 3年間の保守、メンテナンスは飯田電子設計鰍ェ無料で実施する。
  • AED及びAEDボックスの破損、盗難、万一の転倒による事故に備えて施設賠償保険、動産保険も飯田電子設計鰍フ負担で加入する

新規性・優位性について

本商品は、AEDボックスの広告面をスポンサーが購入し、設置を切望する公共施設に飯田電子設計鰍ェ無料で貸与することにより、AED普及 を推進するものである。その原資はAEDボックスの下部半分のスペース3面(正面、両側面)、4カ国語を表示可能な表示機部分を有料広告面 とすることにより目的が達せられる。

上述の広告収入を原資として、AED及びAEDボックスを無料で公共施設等に貸与することで、設置を必要とする設置場所は費用負担がなくな る。また、設置に必要な費用やAEDの消耗品に係わる費用や交換・メンテナンス等の管理は飯田電子設計鰍ェ無料で行う。そのため、設置場 所である公共施設等は消耗品交換・メンテナンスを気にせずAED及びAEDボックスを設置し利用できる。

市場について

主なターゲット・市場の規模

新商品の市場性のポイントは、AED本体は非常に高価でありながら、使用有効期間が5年しか ないことから、5年後には必ず買換えをしなくてはならない。再び買換えるのか、広告付で無 料設置なのかの判断が選択できるが、コスト面で本商品を選択する可能性が高く、市場は拡大 する。また、事業の持続性も示していることになる。

市場での競争力

モニター付きAEDボックス無料設置も後発で存在したが、映像のメンテナンスに多額な費用が かかるため普及は困難である。また自動販売機内蔵のAED展開も、メンテナンスの関係で現在 は余り進んでいない。広告付きAEDボックス無料設置は保守、メンテナンスも含んでおり、シ ンプルで安価。

実現性について

実施スケジュール

販売実績:平成20年2月期 75台
設置先:東京都立公園管理所内設置40台
すでに設置予定先は民間含めて1000台以上あり、広告代理店と調整中

実施場所

神奈川県での展開に関しては、拠点つくりは当面、インキュベーションルームからのスタートを予定しております。

実施体制(従業員等)

2名から3名のスタートを考えております。

ビジネス・パートナー

広告代理店  事業会社

リスクとその管理

本事業の成否は、広告提供者の確保であり、この点が本事業の最大のリスクと言える。その回避策は、 地方自治体との協定書の締結により、広告掲載を認可されていない公共施設へ広告付AEDボックスが 設置可能となった事である(東京都、埼玉県、板橋区、福島県等と実績あり)。

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このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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