かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第64回最終選考会(2010年3月13日開催)

Entry.1


ビジネスアイディアのテーマ

ヘルシークレーを用いた雨水浸透貯留循環システム

ビジネスアイデアの提案者

東洋スポーツ建設株式会社

岡本 秦芳(オカモト ハタヨシ)

(発表者:岡本 真一)

【千葉県千葉市】

かわさき起業家賞

岡本真一さん

発表者:岡本 真一さん

ビジネスアイディアの概要について

ヘルシークレーを用いた雨水浸透貯留循環システム

人類の発展が生み出した近年の異常気象。多くの学者、有識者の方々が「このままでは地球は滅ぶ。人類は自ら破滅の道を歩んでいる。」と危惧されています。京都議定書はこのような不安を取り除く為に人類が考えた一つの防波堤ですが、実現性はまだ疑問視されている現状です。弊社は、土工事を主なる業務とする会社です。いわゆるクリーンな仕事の対極に位置しています。それゆえに、近年の地球環境変化には敏感になっております。その中で雨水浸透貯留循環システムのアイデアは生まれました。これは、弊社の主力製品でありますヘルシークレー工法の特長を十二分に発揮するものです。普通、グラウンド等のスポーツ施設にとって、雨は最大の敵といえます。

今回ご提案するシステムは、ヘルシークレー工法によって水溜りを抑える事から、更に一歩踏み込んでみたものです。この工法で改良した土壌は、きれいな雨水を地下へ浸透させます。その雨水であれば有効活用の範囲が格段に広がると思いました。地下に溜まる水=地下水=きれいな水と思われるかもしれませんが、従来の地下貯留槽に溜まる水は、土壌の表面排水を側溝に落とし、その水を地下貯留槽に流し込むので、泥水でした。したがって、その水をどうにか利用しようという考えが少なかったようです。

今回ご提案いたします雨水浸透貯留循環システムは、土壌へ浸透した水を溜めるので、溜まった水を、あたかも水道水のように利用することが出来ます。雨を最良の友としました。

新規性・優位性について

側溝から流入する泥水を排除する。どうしても側溝からの水を流し込まなければならない場合でも、ヘルシークレー工法の改良土の表面排水は泥水になりづらいので、従来の水よりも有効活用できる。 ただ溜めるだけから、溜まった水の有効活用を飲料水まで高めたことにより、将来、避難場所等に雨水貯留槽の設置が義務付けられた場合、大きな優位性を持つことになる。
飲料水にする場合は「日本ベーシック叶サの自転車搭載型浄水器」を推奨

市場について

主なターゲット・市場の規模

避難場所に指定されるような、学校、公園、グラウンド等の公共施設。工場、ショッピングモール等の駐車場。国内に止まらず、世界がマーケットである。

市場での競争力

従来型である、コンクリート製品、プラスチック製品が相手であるが、設置者の根本的な考えの違いで左右される。ただ泥水を溜めるだけか、溜めたきれいな水を利用するか。後者を選択していただければ、ビッグマーケットを手にする可能性あり。

実現性について

実施スケジュール

平成20年4月 千葉大学 校内にて試験施工実施
平成21年7月 シーマコンサルタント梶@試験ヤードにて試験施工実施

実施場所

 

実施体制(従業員等)

6名

ビジネス・パートナー

横浜ゴムMBE株式会社
シーマコンサルタント

リスクとその管理

事前性能説明不足により、お客様の誤認識に繋がる。
施工日の天候等に左右される可能性。
事前説明にて、品質管理説明、保証内容を十分な説明を行う。
損害保険等にて対応可能

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