かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第78回最終選考会(2012年7月27日開催)

Entry.3


ビジネスアイディアのテーマ

津波及び水難事故対策用リュック一体型ライフジャケット
 【TSUNA GUARD(ツナガード)】

ビジネスアイデアの提案者

株式会社ネスト・ジャパン

下出谷 治彦 (シモデヤ ハルヒコ)

【大阪市中央区】

かわさきビジネスアイデア・シーズ賞


【発表者:下出谷 良治 氏】

ビジネスアイディアの概要について

津波から命を守る製品として救命胴衣があるが、今回の東日本大震災ではほとんど用意されておらず、また救助された人も、身分を証明するものを持ち出す余裕もなかった事が確認されている。このような実態を踏まえ、
1、万一津波に流されたときに助かる方法
2、避難のために最低限必須の荷物を瞬時に持ち出すための方法
3、遭難時に救助隊からすぐに見つかる方法
の観点を満足できる救命防災用品を検討してみた。震災以来、防災グッズが話題となり、多くの企業から多様な商品が開発・販売されているが、どれもこの3要件を一つの製品で満たすものではなかった。そこで、来るべき津波や洪水・水難事故対策として、一人でも多くの人の命を守るために、一人一人が常備できるライフジャケットと避難用リュックが一体型になった「TSUNA GUARD(ツナガード)」を考案した。

新規性・優位性について

水難用ライフジャケットと避難用リュックを一体型(特許出願済)にする事により、津波等水難事故時の救命とその後の一時避難時の応急生活が可能となる。避難用リュックには各人独自に合わせた応急に必要なオリジナル品(緊急時代替メガネや日常使用薬品、携帯電話、パスポート、年金手帳等)を同梱可能なため、各自オリジナルな避難用具として有効である。ライフジャケットのみの利用、レジャー用リュックのみとしての利用も可能。防災用品のみならず、釣り等の日常レジャーにも利用が可能なため幅広いマーケットが期待できる。

市場について

主なターゲット・市場の規模

1.海岸線からの距離10キロ以内で標高30m以下の居住人口 約4,438万人
2.被害を受けた地域住民を中心とした3県沿岸部の人口 約196万人
3.都市及び山間部に居住している沿岸部出身者及び近親者を持つ人々

市場での競争力

1.万一津波に流されたときに助かる方法(ライフジャケット、ヘルメット)
2.避難のために最低限の荷物を瞬時に持ち出すための方法(リュック)
3.遭難時に救助隊からすぐに見つかる方法(ライフジャケットが開いたときに見える部分がイエロー色
再帰反射シート付、イエロー色ヘルメット付)
この3要件を一つの製品で満たすものは市場にはなく、特許取得により価格競争にさらされる必要がなく独占販売が可能。

実現性について

実施スケジュール

・2012 年3 月2 日プレスリリース
・2012 年3 月5 日から一斉発売開始
・現在、直販、代理店販売、インターネット通販会社等を通じて全国販売実施中。

実施場所

・総販売元:ネスト・ジャパン株式会社(大阪市中央区)
・販売代理店及び付帯GPS開発:株式会社フィジカル・ダイアログ(川崎市麻生区)

実施体制

・座学訓練講師:当社員2名(実戦訓練講師と兼務)
・実践訓練講師:当社員のうち一級土木施工管理技士2名及びスーパー配管工3名
・事務担当者  :当社員1名 

ビジネスパートナー

○株式会社フィジカル・ダイアログ:2007年元気なモノ作り中小企業300社(経済産業省)に選出された「営電株式会社」の子会社。「ツナガード」付帯の緊急時発信GPS開発とともに、関東地区の販売代理店として事業を行っている。

リスクとその管理

○炭酸ガスボンベ、落水センサーの寿命
・購入から2年ごとに交換を推奨。
・購入時、同封返信葉書を返送する事により有償交換通知連絡を行う。

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