かわさき起業家オーディションビジネス・アイデア シーズ市場 第82回最終選考会(2013年3月15日開催)

Entry.3


ビジネスアイディアのテーマ

認知症予防対策

ビジネスアイデアの提案者

大和産業株式会社

岡田 隆 (オカダ タカシ)

【横浜市鶴見区】

かわさき起業家賞

かわしんビジネスチャレンジ賞

はまぎん賞

会場応援賞

岡田 隆 さん

ビジネスアイディアの概要について

 現在約300万人といわれている認知症の方は今後も増加することが予想されています。認知機能評価支援システム「タッチエム」は軽度認知障害(MCI)のスクリーニングを行い、認知症予備軍、軽度認知障害者を早期に発見します。それによって早期治療が可能となります。
元北海道大学大学院 医学博士 村上新治教授と椛蝌a電機北海道の産学協同により開発されたシステムは@視空間認知機能 A時間順序認知機能 Bワーキングメモリ機能の検査を行うことによりMCIを発見します。システムの普及に関しては、厚労省オレンジプランの方針に基づき、@地域の窓口である地域包括支援センター等自治体施設A疾病予防を目的とする医療機関B介護福祉関連施設への導入を推進していきます。普及を推進するため、少額な課金制度によってこれらの施設での利用をはかります。さらにデータセンターを活用することにより、被験全データを把握し、それにより地域特性、時系列の認知機能の推移が把握できます。
タッチエム画像1(例)3分割画面の場合:分割された画面表示が、1秒間隔でランダムに変わります。問題は2分割から6分割まで行います。表示終了後音による合図が鳴ったら被験者は表示された順番に画面をタッチして回答します。

新規性・優位性について

(1)従来の認知機能評価方法は対話型問診方式が一般的であり、近年ではタッチパネル型問診方式もありますが、MCIの発見には適しません。「タッチエム」は初期症状を短時間で正確に捉えるために開発されたシステムで特許を取得しています。            
(2)タッチエムはタッチパネルパソコンを使用し、ゲーム感覚で検査できるので被験者の心理的負担が少ない。
(3)可搬式のシステムであるため場所を選ばず、いつでもどこでも検査できます。
(4)時系列データが保存してあるのでので異常値傾向を迅速に把握し、早期の対応を実現します。

市場について

主なターゲット・市場の規模

(1)自治体 全国1740か所に配置された地域包括支援センター(約4000か所)
   厚労省オレンジプランにより3ヶ年で10000か所に増加予定
(2)健診施設保有病院  全国約1000
(3)在宅医療・物忘れ外来対応クリニック
(4)福祉・介護関連施設

市場での競争力

タッチパネルPCを利用したスクリーニングシステムは市場にまだ少ない。
MCIを捉えるためのシステムとしては唯一である。
課金方式による検査サービスは市場において例を見ない。

実現性について

実施スケジュール

平成25年4月〜(新機種・新サービスリリース)

実施場所

本社:横浜市  大阪支店:大阪市   福岡支店:福岡市

実施体制(従業員等)

タッチエム事業推進室  6名

ビジネスパートナー

三菱ガス化学、大和産業特約店

リスクとその管理

セキュリティ対策、データ保存対策(IDパスワードの利用、データの暗号化)

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このページの内容は、受賞者の文責による最終選考会プログラム(当日配布)の内容を転載したものです。
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