第145回最終選考会(令和7年12月5日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者

【発表者 曽根 伸二】
ビジネスアイディアの概要について
地域で発生したゴミを地域で処理する「地産地処理」により、処理コスト削減と環境保全の両立を目指します。まずは医療機関の経営貢献に向けて、感染性廃棄物の処理コスト低減に取り組みます。熱分解装置の圧倒的な減容率( 1/200 程度) は、運搬時のCO₂ 排出量も大幅に削減します。残渣はセラミックとなり、アップサイクルに対応可能でサポーターサービス、大手ゼネコン等の連携により、環境保全に資する出口戦略を進めます。

新規性・優位性について
①自動運転プログラムを装備、ヒーターON/OFF等、温度センサー情報により自動制御。
作業者は投入するだけで最小限の人員で運用可能
②コンパクト設計( 給排水設備等が不要、同程度の処理容量であれば、設置面積は他社の1/10 程度)
③熱分解装置で問題になるブリッジ対策を唯一装備
④完全連続投入が可能( 投入とセラミック残渣排出は完全に分離、バッチ処理でなく連続運転が可能)
市場について
主なターゲット・市場の規模
①医療機関( 病院: 約8,150/透析クリニック: 約4,500 )
②介護・福祉施設( 入所系: 約19,700 )
③食品加工・製造業( 300 人以上: 約1,200 )
④畜舎( 鶏舎: 約3,900/豚舎: 約3,900/肉用牛舎: 約41,000 )
⑤その他( 金属・ガラス以外の有機物が処理対象となるため、適応の範囲はかなり広い)
市場での競争力
①参入障壁の高い医療業界へリレーションがある( 曽根: 医療業界33 年)
②装置のバリエーション( 0.5/1.0/2.0/5.0㎥ )が多く、業種・業界のカバー範囲が広い
③アップサイクル可能であるセラミック残渣買い取りを予定。
排出事業者のゴミ排出「0」宣言をサポートすることができる
実現性について
実施スケジュール
① 2024 年11 月 試作機完成( 処理実容量: 2.0㎥ )
② 2024 年11 月~ 処理検証を継続
③ 2025 年5 月~ 代理店交渉・契約・販売促進活動
④ 2025年12月上旬(量産機:1.0㎥タイプ)受注
⑤ 2026年6月 上記④納品・稼働、見学サイトとなる
実施場所
まずは日本全国各地、そして海外展開
実施体制
①株式会社IMU ・GENOS ( プロジェクト統括、企画開発、保守、営業支援、管理等)
②株式会社東亜電機工業社( 製造委託、要素技術開発、導入支援等)
③その他( 協力企業: 国立大学工学部、医療機器メーカー他)
ビジネスパートナー
①地域医療系商社
②「食の製販一体企業( 東証プライム上場)」環境系子会社
③大手ゼネコン
リスクとその管理
燃焼のリスク回避のため、外部酸素の流入を防ぐ二重ダンパー構造、本体炉、排ガス炉の温度センサー遠隔監視により安全性を向上させています。