第145回最終選考会(令和7年12月5日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
出口 博也
川崎市中原区
- かわさき起業家賞
- 川崎商工会議所会頭賞
- NAGAYAかわさき賞
- 会場応援賞
- 神奈川県中小企業家同友会賞
- かわさきFM賞

【発表者 出口 博也】
ビジネスアイディアの概要について
人脈依存で適切なレベルの試合相手を探せない。相手が決まると、ボランティアのコーチが仕事の合間に手作りで要項や対戦表を作成。このようなアナログな世界が子どものスポーツクラブの現場では当たり前です。本サービスは、試合相手探し→試合調整→保護者連絡を一気通貫で効率化するスポーツDX プラットフォームです。
“ 強さ” のレーティングを用いた最適マッチング、要項・対戦表の自動生成、連絡から月謝決済まで含む保護者連携により子どもたちの成長機会を最大化する社会インフラを目指します。

新規性・優位性について
競合は日時・場所で試合相手を探す掲示板型の仕組みにとどまり、試合の「強さ」の可視化は不可能でした。
本サービスは、チームレベルを可視化するレーティング機能と、自動生成される試合要項/対戦表の作成機能を備える、“ 最適な相手と効率的に試合が組める唯一のサービス” です。さらに、会場予約機能の実装により一層の効率化と唯一性が実現されます。コミュニティ起点の導入モデルにより参入障壁も高めます。
市場について
主なターゲット・市場の規模
対象は国内の全年代の全競技チームで、約25 万規模( ※ ) のチームが存在します。コア機能で平均3,000 円/月・チーム、会場予約などの機能実装後は平均5,400 円/月・チームの収益となり160億円/年の市場となります。まずは3年で主要団体競技クラブの1割のシェアとなる1.5万チーム、6.9 億円の売上を目指します。
※各競技連盟/JSPO登録データを基に推定
市場での競争力
現在、SNS上で1 日数100 件規模の試合募集の投稿がなされている一方で、重要な判断基準の“ 強さ” を可視化したサービスはありません。“ 強さ” の可視化の、“ 無料” 開放により導入ハードルを下げます。また、強豪クラブ監督や元J リーガーのネットワークを活かした紹介導入モデルにより、初速と参入障壁の両立が可能。データ蓄積によるレーティング精度向上も長期的な競争力になります。
実現性について
実施スケジュール
2025 年度: 年内にPoC と要件定義を完了し、2026 年1 月に本開発をスタート。
2026 年度: 4 月に小学生サッカー領域で正式ローンチし、核となるマッチング基盤と試合調整機能を完成。
~ 2027 年度: 中高・大学・社会人への縦展開と、野球・バスケなど他競技へ横展開。会場予約を中心とした機能拡張を実施。
実施場所
川崎市を起点に、全国の小学生サッカークラブへ拡大。その後、他年代のサッカークラブ、他競技へ展開します。
実施体制
CEO出口、エンジニア1 名、元J リーガー楠美 圭史氏の3 名
アドバイザー: 高島 彬氏( 株式会社Find CEO ) 、岩下 直也氏( 元丸紅専務執行役員)
ビジネスパートナー
スポーツクラブチーム、自治体、決済事業者、スポーツ用品メーカーが主要パートナー候補です。
機能拡張に伴い、旅行代理店、プロチーム、ケータリング事業者と多岐にわたるパートナーを想定しています。
リスクとその管理
利用チーム数と蓄積データの関係で初期のマッチング価値が生まれにくいリスクがあるため、“ 無料”+紹介モデルで早期の母数確保を行います。また、初期は監督の主観レートを活用し、試合結果の蓄積によって段階的に精緻化します。